白山(別当出合〜南竜ヶ馬場〜室堂〜御前峰〜大汝峰〜小桜平〜中宮温泉)

2008年07月17日(木) 〜 2008年07月19日(土)

• GPS: 50:50
• 距離: 27.2km
• 登り: 2,044m
• 下り: 2,614m

コースタイム

7/17・9:10別当出合(砂防新道)〜9:55中飯場〜11:30-12:00甚之助避難小屋・昼食(南竜道)〜14:40南竜ヶ馬場(テン泊)
7/18・5:40南竜発(エコーライン)〜7:50室堂〜8:40御前峰〜9:20室堂〜11:30室堂発〜13:20大汝峰(岩間道)〜17:20分岐〜17:40小桜平避難小屋(小屋泊)
7/19・5:40小桜平避難小屋発〜9:20登山口〜新岩間温泉経由〜10:30三又発電所〜11:30中宮レストハウス〜12:00中宮温泉

天候

17日・晴れのち曇り　
18日・霧雨(濃霧)　
19日・晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

《往》広島〜新大阪(新幹線)〜金沢(JR急行きたぐに)金沢駅〜別当出合(白山登山バス)
《復》中宮温泉〜鶴来駅(白山登山バス)〜新西金沢〜金沢〜新大阪(北陸鉄道、JR、JR特急)〜広島(新幹線)

コース状況／危険箇所等

登山ポスト、トイレは別当出合休憩舎内にあります。
さすがに白山、登山道は全体的によく整備がされています、別当出合より中飯場までは急登が続くが、道は明るく、この辺りより視界が開け爽快です。
途中、甚之助小屋(トイレあり)があり周辺は見晴らしが良く快適な休憩処です、南竜荘を経由して宿泊地の南竜ヶ馬場野営場を目指します、手前には真夏なのに小さな雪渓があります、実は翌日18日に緊張感のある体験をすることとなります。
18日早朝に、エコーラインから途中、阿弥陀ヶ原を経由して室堂を目指す、朝から霧雨が降り、視界はかなり悪い、室堂に到着しザックをデポして御前峰を往復、この辺りは登山道や周辺が大変良く整備されていて快適です(とは言え、霧雨も降り続いており視界も殆どありません)
室堂に下りた頃からますます霧が濃くなり視界は数m程でした、当初の計画では、ここから中宮道を経由して中宮温泉に至る予定でしたが、この濃霧の状態であれば尾根道の途中、ドロップアウトする危険もあると職員の方に指摘を受け霧が晴れるのを待ち、2時間余り停滞しましたが、晴れる様子もなく意を決し比較的に道のはっきりしている岩間道に急遽変更・・・実はここからが大変でした、途中雪渓(幅50m〜200m位、傾斜30度前後)を6箇所横断することになるとは想像もしていませんでした。
当然、アイゼンもなくピッケルも持ち合わせていませんでしたので傾斜のある雪渓をストックを利かせながら、慎重に進むことになりました。
しかし、濃霧により雪渓の手前に来たところ、ホワイトアウト状態で方角すらわかりません、心細さも手伝い、なすすべもなく数分間瞳を凝らして対岸を見つめていると、一瞬霧の晴れ間から地形が見えてきます、まさに天の助けです(しかし、対岸まではトレースも薄く一歩踏み外せば滑落は免れません)後はコンパスを頼りに(ほぼ北に向かっていましたので比較的わかり易かったです)進みました。
分岐に着いたときは正直ほっとしました、また、小桜平避難小屋が見えたときは正直、安堵感で一杯でした。
小桜平避難小屋は清楚で良く手入れがされていました(特にトイレが綺麗でした)
翌早朝、楽々新道をひたすら北上しました、ようやく新岩間温泉に着きましたが、人影もなくさらに行くとショートカットのため、三又発電所から階段を降下することになります、この階段は半端ではありません、それでなくても吸い込まれるような感覚が、荷物を背負っていると少しでも気を抜けば・・・と想像はしたくないです。
長い道のりを、ようやく中宮レストハウスに着き、冷やしうどん(実は生まれて初めて食しました)を食べました、本当においしかったです。
何とか無事にゴールの中宮温泉に着き、バスの時間を気にしながら、にしやま旅館にて一風呂浴びました(入湯料500円)

写真

7/22 5:51

11/30 20:41

別当出合

7/22 5:55

登山口

7/22 5:57

中飯場(奥に不動滝が見える)

7/22 5:58

中飯場(トイレ)

7/22 6:01

別山を望む

7/22 6:02

ミヤマキンポウゲ

7/22 6:16

ヨツバシオガマ

7/22 6:23

テガタチドリ

7/22 6:26

ニッコウキスゲ

7/22 6:27

ハクサンフウロ

12/7 22:32

ハクサンボウフウ

7/17 14:15

南竜ヶ馬場手前の小雪渓

7/17 14:40

南竜ヶ馬場野営場

7/17 16:50

ヒメイワカガミ

7/17 16:55

南竜荘

7/23 22:02

タカネナナカマド

7/23 22:04

チングルマ

7/18 7:47

室堂センター

7/18 8:19

高天ヶ原

7/18 8:36

7/18 8:39

御前峰頂上(2702,2m)

7/23 22:06

クロユリ

7/23 22:07

イワギキョウ

7/18 11:52

雪渓を横断

7/18 11:54

7/18 13:23

大汝峰頂上(2684m)

7/18 14:41

雪渓を横断

7/18 14:41

7/18 16:11

雪渓を横断

7/18 17:19

分岐(左、楽々新道　右、岩間道)

7/18 17:26

小桜平避難小屋

7/19 4:56

小桜平の綺麗な朝焼け

7/19 5:38

小桜平避難小屋(ドアは鉄製、トイレは綺麗)

7/19 7:47

7/19 10:32

三又発電所の長い急な階段(重いザックを背負っての下りは緊張の連続)

7/19 10:41

階段を下から見上げる

12/7 22:29

中宮温泉到着

撮影機器：

FinePix F30 富士フイルム

感想

sasurai

白山は、懐が広く素晴らしいの一言に尽きます。普段、写真などでは、山全体が白く冷たく、人を寄せ付けけない感がありますが、この山行で大変数多くのことを学びました、独りということ、耐えること、判断、決断すること、勇気など・・・数え切れないほどのことを無口で偉大な山が教えてくれました。
自分の単独縦走の原点かも知れないですね!