二度登る・・の富士山
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,778m
- 下り
- 1,761m
コースタイム
天候 | 10日 曇時々晴 11日 晴時々曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
写真
感想
「一度も登らぬバカ、二度登るバカ」と言われるように、富士山は信仰対象と物見遊山的観光地の狭間にあり、単純に登山としては少々魅力に欠けるので(冬期は別物ですが)、もう登ることはないだろうと思っていました。ところが、なんともなく友人との会話の流れで話がまとまり、思いがけず4年振りにまた山頂を目指すことになりました。
今回は、ほぼ登山未経験の方も一緒の4人連れなので、プランニングはかなり余裕あるものにしました。皆んなでワイワイと登るのも楽しいのですが、自分個人としては何かプラスしないと物足りない、ということで、今回は地下足袋登山に初挑戦しました。8月には羽黒で修行の予定もあり、その予行練習も兼ねて脚元だけ富士講スタイルです。
1日目
ちょうど7月10日はマイカー規制が始まったので、御殿場駅から須走口5合目までバスで移動。靄のかかる登山口のお店で昼食をとり、昼過ぎに登り開始。
始めは樹林帯。道は溶岩石がゴロゴロしているが整備も行き届き、木々の緑も美しい。
6合目。山荘はまだ営業しておらず、トイレが酷いことになっていて、連れの女性陣がかなりドン引きする。
本6合目。小屋のご主人が裏の胎内洞穴を勧めてくれる。かなり狭い入口を潜り抜け、祠が祀ってあるポッカリ広い空間に出る擬似再生体験に一同楽しむ。
この辺りから周りの雲が切れ、河口湖から相模湾の景色が見えてくる。そして、徐々に登るにつれ周りの木々も無くなり、荒涼とした火山の風景に変化。
7合目。小屋は落石による破損とかで改修中。
本7合目。本日のゴール。休み休み来たので時間はかかったが、誰も体調を崩すこともなく無事到着にひとまず安堵。影富士や房総半島まで見える夕景を楽しみ、富士山の山小屋定番のカレーライスを食べ、明日の御来光のために早めに就寝。
ちなみに、地下足袋は問題なく順調。
2日目
深夜1時過ぎ起床。山小屋に慣れてない他3人はよく眠れず、少し頭痛もあり、想定範囲内だが状況が一変。とりあえず皆意思はあるので、山頂を目指すことにする。暗闇の中出発。綺麗な天の川を見上げる余裕はない。
8合目。まだ開いてない小屋の前で小休憩。見上げるとヘッドライトの列が見える。
本8合目。ここから断然賑やかになる。小屋は煌煌として営業し、人が行き交う。この雰囲気に3人のテンションも上がり始め、何とかなりそう。
ヘッドライトの列に加わる。渋滞するほどではないが、かなりのスローペースで、元気な自分としてはそこが辛い。交通整理の方も出できて山の風情ゼロ。ここで二度登ったことをチョット後悔する。
それでもなんだかんだで思惑通りに日の出10分前に上に着く。混雑する端に場所も確保し、寒さの中で赤らんできた雲海に太陽が顔を出すのを待つ。3人も期待感に膨らんでいて、細かい不調はひとまず忘れている。そして、待望の御来光。キラキラ光る山中湖の真上に赤々と上がり美しい光景。一同感動。周りも歓声で盛りあがっている。
ひと段落して、神社で申年御縁年の御朱印を頂き、登頂の証を得る。その後、小屋で温かい食事を取り、冷えた身体を温める。
3人の調子も小康状態なので、無理しない感じでお鉢周りを始める。さすがに剣ヶ峰の急登はこたえた様だが、最終ミッションのリアル頂上での記念撮影に4人で収まる。
自分個人としては、大沢崩れ上部からキレイに見えた南アルプスにはテンションが上がった。
何とか荒涼とした火口を一周し、下山開始。これからがある意味一番厄介な試練。単調な下りに本7合目まで戻ってきた頃には、3人は少々ウンザリ気味。不安定な足元の砂礫も追い打ちをかける。その後の砂走りなど以ての外で、嬉々として走り下る自分一人かなり浮いてしまう…
やっとで樹林帯に戻ってきた時には、3人はすっかり疲れ果てていたが、安定した足場に救われ、なんとか5合目登山口に戻り、無事富士登山終了。本当にお疲れさまでした。
道中色々と不都合な点はありましたが、自分も含めトータルで満足出来た山行だったという感想で全員一致。最後に温泉に立ち寄り汗を流し、皆疲れながらもサッパリした顔で解散しました。
ちなみに、地下足袋はこの日もすこぶる順調。特に下りは、むしろ登山靴よりも快適だったかも。恐るべし地下足袋!これで脚元は不安なく羽黒に行けそう。
はじめまして。
登山口の古御岳神社付近で、すれ違いざまに天気を聞かれた者です。
思いのほか天気が回復されていた様でよかったですね。
すれ違いざまに地下足袋が目に止まり「え?地下足袋?」と思ったので印象に残っていました。
地下足袋は履いたことが無いですが、そんなに良かったとはビックリです。
信心深い方と思ってました。
確かに自分もトレランシューズで登りましたが、トレッキングシューズより歩きやすく感じました。
本6合目に胎内洞穴があるとは知りませんでした。ここは素通りしてしまいました。
自分は今回初めての富士でしたが、あの景色を見に、近いうちに登りたくなりました。御殿場ルートか富士宮口ルートで。
では、8月の修行頑張って下さい。
どうもはじめまして。
あの時早く上の状況を知りたかったので、私も覚えています。情報ありがとうございました。
地下足袋、本当に良かったです!当日登山口にいた白衣の富士講の方々も脚元だけは登山靴だったのを見て、最初不安でしたが、足の負担という点では問題ありませんでした。特に下りの足先の痛みに関しては、とても効果を実感しました。無造作に岩にぶつかると結構痛いですが、そこは慎重な足運びを心掛けてました。
私はやはりあの単調さと人の多さはチョット苦手なので、しばらく富士山は眺める方にしときます。
富士宮ルートは少し急坂なので登りごたえがあると思います。駿河湾をバックにするのも絵になりなりますし。
では、お気をつけて。
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