丹沢 大倉尾根-丹沢山-蛭ヶ岳-檜洞丸-西丹沢自然教室



- GPS
- 33:15
- 距離
- 20.7km
- 登り
- 2,354m
- 下り
- 2,088m
コースタイム
大倉バス停7:43-丹沢ベース08:05-大倉高原山の家08:38-見晴茶屋08:48-一本松09:06-09:22駒止茶屋09:36
-堀山の家9:56-花立山荘10:58-金冷シ-12:30塔ノ岳12:46-竜ヶ馬場13:28-丹沢山13:57
2日目:
丹沢山7:15-避難所08:01-不動の峰8:13-棚沢ノ頭8:30-09:18蛭ヶ岳10:31-
14:24檜洞丸14:29-15:30展望台15:40-ゴーラ沢の出会い16:29-(つつじ新道)-17:09登山口(西丹沢自然教室まで500m)
天候 | 1日目:晴れ 2日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
西丹沢自然教室-谷峨 (神奈中バス) |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト:大倉バス停 蛭ヶ岳-檜洞丸間のルートは急坂が多いだけでなく、距離が長い、やせ尾根が多い滑落をしやすい危険なルートだと思いました。冬季の登山は余り勧められないと思いました。なおユーシン渓谷へのエスケープルートは現在トンネル工事により通行止めとなっていますので、注意が必要です。) 西丹沢自然教室からの帰りは、バスに乗り遅れたので、タクシーを使用しました。西丹沢自然教室-谷峨間のタクシー代は、約6,000円となります。 |
写真
感想
今回は丹沢に一泊して蛭ヶ岳を通って一風呂浴びて帰るライト感覚な登山を予定していました。
・・・が、道を間違えて檜洞丸経由で下ってしまいました。
当初予定していないルート・・・これに気がついた時、体力に余裕のない自分が焦ったのはいうまでもありませんでした・・・。
山の天気は荒れるかも知れない、前日の天気予報はそう伝えていました。
クリスマスイブにも関わらず、仕事が遅れ、家に帰っても準備に遅れ、気がつけば午前2時。
少しでも眠ろうと床に就きましたが、起きたのは朝の4時。
まだ暗い中、最寄り駅まで歩いていきました。
横浜駅に着き、相鉄線に乗ると、登山者と思われる人達がちらほらと見かけられるようになりました。
小田急線では更に人が増えました。
渋沢の駅に着くと、一番のバスに乗る人達が駆けて行きました。私は待ち合わせの時間まで余裕があったので、近くのコンビニまで飴などを調達しに行きました。
天気予報は杞憂となり、運がいいことに丹沢の天気は晴れており、絶好の登山日和となりました。
最近の丹沢は沢登りに限らず遭難事故が多いようで、大倉バス停には注意喚起と啓蒙活動の為に警察官大勢来ていました。
遭難者は高齢者が多いようでした。原因は道迷いが多いようで、「どうせ自分には関係ないさ」と誰もが思い、更に自分が思うのはいうまでもありません。
大倉から塔ノ岳を目指します。この大倉尾根は延々と上りが続く事から、通称”バカ尾根”と呼ばれています。
初めは森林の中をゆっくりと上って行きました。登るに合わせて体が温まっていきました。
ペースを上げすぎると汗をかきすぎるので、そうならないようにペースを少し落としました・・・が、体力もある若い同僚は足が速く、それにつられてなかなか思うようにペースが落ちませんでした。
やがて大倉高原山の家に着きました。山小屋から街が見渡せました。ここはテントを張ることができ、幕営場はなかなかの広さ。またここは水が豊富にあるので、次回はテントを持ってのんびり過ごしたくなりました。
見晴茶屋を通り過ぎ、表尾根を右に眺めながら塔ノ岳を目指していきました。
表尾根は所々が白くなっており、雪が積もったような印象を与えました。
ふと登山靴を見ると、つま先のゴムが切れています。「うーん、買って間がないのに、これはショック」と落ち込むとともに心配しました。
ここから徐々に上りがきつくなっていきます。堀山の家を超え、そしてそれと共に樹林が少なくなっていきました。
ふと後ろに目をやると箱根の山々、相模湾が見えてきました。そして、雲に隠れた富士山も。
やがて今朝の小田急で一緒だった登山者に出会いました。彼は既に塔ノ岳を登り、下山をしていました。彼曰く、本日は非常に霧氷が綺麗で一見の価値ありとのこと。
去年も11月の終わりに登り、丹沢山で樹氷(?)を見たことがありました。
「ああ、あれと同じような物が見れるのか」と思いながらも、一旦花立山荘で靴の状態を見てから、塔ノ岳を目指しました。
やがて白くなった木々が見えてきました。そしてそれは前面に広がりました。
真っ白くなった木々で飾られた塔ノ岳が目の前にありました。
蒼と白のコントラストで彩られた塔ノ岳。
雪山とは違う、真っ白な世界。
塔ノ岳は人が多く、寒いこともあり尊仏山荘の中は人がいっぱいでした。
この時期は食べる草がないのでしょう、いつもは煩い鹿がいませんでした。
主の猫にまた会い、人のいない奥の部屋に入って甘酒を飲みながら、ストーブに火を点け、カップラーメンの為の湯を沸かします。
しばらくすると、学生のワンダーフォーゲル部思しき団体が入ってきました。彼らはここに泊る予定のようでした。ストーブに火を点け、缶ビールで乾杯をし、ウインナーなどの食材を料理していきました。
カップラーメンが食べ終わる頃には、奥の部屋も人が多くなっていきました。
山小屋を出て行き、トイレを済ませてから、丹沢山を目指します。
やがて白い世界は無くなりました。
雪なのか、霧氷から落ちたのか、通り道は所々白くなっていました。
竜ヶ馬場を超え、ふと目をやると未だ雲をかぶった富士山と越前岳が見えました。
人も少なく、寒い中に丹沢山はありました。
早く着いた事もあり、みやま山荘に宿泊客はまだいませんでした。
この日はクリスマスということもあり、みやま山荘からお菓子のプレゼントをもらいました。これはちょっとした驚きでした。
前日に良く眠っていなかったので、私はとりあえず夕食まで眠ることにしました。
暗くなってから目が覚め、気がつくと宿泊客が増えていました。
ふとヘッドランプに手をやり、点けて見ると、これが点かない。
電池を入れ替えようとすると電池が液漏れしていることがわかりました。
予備電池がありましたが、スイッチが不良となっており、点くことがあっても消すことができませんでした。
去年交換した電池ではありましたが、液漏れが早く起きた事にショックを隠せませんでした。
(とりあえず点かないよりはましでしたが)
みやま山荘の夕食は何と「焼肉」でした。量は少ないですが、各自が小さい鉄板で肉を焼き、楽しいひと時を過ごしました。
この日の話題に上がったのは「山ガール」。年配(50〜60代)の登山者の皆さんは気にしているようで、色々とまどいがあるようでした。昨今登山者が増えること自体はいいのでしょうが、お互いが違う世界に遭遇しているのに戸惑っている様子。
(鎖場で先にスカート姿の山ガールが登っていると、目のやり場に困るのは仕方のない事です。奥多摩の御岳山はやっぱり年寄りが多いですよね?)
翌朝はマイナス6度と寒く、風が強かったです。
外にあるトイレは便座が凍っており、とても辛かったです。
お湯を沸かし、紅茶をテルモスに詰め、朝焼けを向かえてから、蛭ヶ岳を目指しました。
薄く雪が積もった登山道を通っていくと、富士山が見えました。昨日と違い笠雲を被っていましたが、綺麗な富士山を眺める事が出来ました。
天気は晴れており、雲はほとんどありませんでした。しかしながら稜線は風が強く、凍えそうでした。雨が降っていたら、そのまま凍って遭難しそうな程でした。
上り下りはありますが、蛭ヶ岳までの道のりはそれほどきつくはなく、景色を楽しみながら歩けるコースでした。風が強くなければなお良かった事でしょう。
途中で山ガールの彼女を連れた男性に会いました。少し距離が離れていて、彼女は寒そうにしていました。
慣れていないのだろうなぁ、と思いながらすれ違っていきました。
蛭ヶ岳山荘からの眺望は素晴らしく、遠くにあるスカイツリーも見えました。
外は寒く、中にトイレがあるので、山小屋の中で休憩を取りました。
時間が早い事もあり、山小屋の中に他の登山客はいませんでした。
山小屋の外の人もまばら、西丹沢から蛭ヶ岳を登る人は少ないのでしょう。
気がつけば小一時間休憩を取り、下山道に向かいました。
・・・が、道を間違えたのに気がついたのは、1時間半を経過した後でした。
蛭ヶ岳からの下りは急で、時期によっては滑落が頻繁に起きるルートです。
急な下りが終わり、アップダウンを繰り返し、ふと目をやると遠くに丹沢山にあるみやま山荘が見えました。
「ああ、ここまできたのだな。」とその時は思いましたが、しばらくしてから休憩時に地図を取り出しふと見ると、これはあってはならないことに気がつきました。
蛭ヶ岳に目をやると、尾根が二つに分かれている。こっちは右であっちは左。
「・・・間違えた。」
現在地はある程度予想が着くが、ユーシン渓谷は工事中で全面通行止めで現在通れないし・・・。
檜洞丸を通るとバス停には何時に着くのだろうか?
同僚の案に従い、西丹沢自然教室を目指すことになりました。
檜洞丸までのルートはきつく、やせ尾根が多く、比較的危険な道が多かったです。
青ヶ岳山荘(檜洞丸)は無人となっていましたが、鍵が掛かっていない為、中に入って寒さをしのぐことが可能となっていました。
(中で休んだ時は、できればお心ざしを・・・)
檜洞丸を過ぎてから暫くすると木道が続きました。
道としては下りがほとんどでしたが、長いルートを歩いていることもあり、かなり足が疲れていました。
徐々に道は暗くなり、足元が見えにくくなっていきました。
展望台があったので、休憩も兼ねて寄りました。ここでヘッドランプを取り出しますが、焦っている事もありなかなか見つける事ができませんでした。
畦ヶ丸の向こうに黄昏の富士山が見えます。西丹沢自然教室はもう少しです。
やがて日は落ち、暗くなりました。
川(ゴーラ沢)から西丹沢自然教室までの道はほとんどが平坦で歩行は楽でした。
川沿いに進む道もありましたが、アップダウンの苦労と、道を探す危険性を考え、そのまま登山用の道を進んでいきました。
西丹沢自然教室に着いた時、既にバスは出発しており、2時間近く待つ必要がありました。
たまたま他の登山者(トレイルランナー)と会い、値段は安く済むのでこれ幸いとタクシーで帰りました。
谷峨駅からJRに乗り、下車駅(松田)で焼肉を食べて帰りました。
とにかく、無事に着いて良かったです。
お疲れ様でした。
天気は崩れないで良かったですね
蛭ヶ岳からの下りは急降下だったでしょ?
夫婦で良い山行でしたね。(少しハードだったかな?)
何しろお疲れ様でした
また寄らせてもらいます
コメントありがとうございます。
最近、ヤマレコから遠ざかっておりました。
さて当日の天気ですが、晴れでよかったです。
雨でも降った時には死んだかもしれません。
蛭ヶ岳からの下りはかなりきつかったので、気をつけないといけないですね。
この日は夫婦ではなく、会社の若い同僚と行ったのですが、若い人は体力があっていいですよね。何度も置いてけぼりを食らいました。
少しは体力をつけないといけないですね。
それでは
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する