船窪・針ノ木谷・五色ヶ原・立山…北アルプス横断の旅

2016年08月11日(木) 〜 2016年08月15日(月)

• GPS: 95:24
• 距離: 32.2km
• 登り: 3,934m
• 下り: 2,575m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:15
• 休憩: 0:29
• 合計: 8:44

8:36 七倉山荘
8:41 8:41 七倉登山口
10:21 10:22 唐沢ノゾキ
11:34 11:34 岩小屋
13:04 13:05 鼻突八丁（八合目）
14:46 14:47 天狗の庭
16:24 16:25 船窪小屋
16:40 17:05 七倉岳
17:20 船窪小屋

2日目

• 山行: 7:41
• 休憩: 1:24
• 合計: 9:05

5:35 船窪小屋
5:49 6:08 七倉岳
6:20 6:20 船窪乗越天場
6:54 6:57 船窪乗越
8:03 8:38 船窪岳分岐
12:59 13:02 黒部湖 避難小屋
13:43 13:43 平ノ渡場(黒部川対岸連絡船)
13:53 14:17 平ノ渡場・仮設
14:40 平乃小屋

3日目

• 山行: 5:21
• 休憩: 5:55
• 合計: 11:16

6:24 平乃小屋
8:16 8:39 刈安峠
11:30 17:01 五色ヶ原キャンプ場
17:28 17:29 五色ヶ原山荘
17:40 五色ヶ原キャンプ場

4日目

• 山行: 8:45
• 休憩: 1:50
• 合計: 10:35

5:19 五色ヶ原キャンプ場
6:18 6:18 ザラ峠
8:23 8:30 獅子岳
9:53 9:53 鬼岳東面
11:02 11:35 浄土山南峰
12:07 12:07 一の越山荘
13:45 13:45 浄土橋
14:12 14:32 雷鳥沢キャンプ場
14:53 15:43 ロッジ立山連峰
15:54 雷鳥沢キャンプ場

5日目

• 山行: 1:11
• 休憩: 0:02
• 合計: 1:13

6:45 雷鳥沢キャンプ場
6:59 7:00 雷鳥沢ヒュッテ
7:17 7:18 雷鳥荘
7:42 7:42 みくりが池温泉
7:53 7:53 みくりが池
7:58 ゴール地点

天候

出発前から晴れの予想が並ぶ。
実際には3日目は午後からガス。4日目は夕方から雨。最終の5日目は朝から雨となる。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

車は七倉山荘前の駐車場に停める。下山は扇沢なので、そこからはタクシーで7000円前後で戻れます。

コース状況／危険箇所等

七倉山荘から船窪小屋（七倉岳）まで
船窪新道と呼ばれるこの道は整備状況は極めて良好。
危険個所もないが、呆れるほどの急登が続く。知る限りアルプスで一番の急登と思う。

船窪出会い（針の木本流）まで
烏帽子岳方面との分岐までは一部崩壊地のヘリを歩く。
船窪岳を巻く道は細くて悪い。その後普通の登山道。

針の木谷
渡渉は全部で8カ所。水流は少ないはずであるが、靴を脱いで渡るのは3カ所。
高巻より黒部ダム側は沢靴があった方がよいでしょう。それ以外の沢装備は必要がありません。
高巻は一部崩壊しているが特に危険はない。
当たり前であるが、沢であるので増水時は入谷注意。

五色ヶ原まで
苅安峠までは一部整備不良ながら思ったよりはしっかりしている。
峠から上部は、整備状況最高。きわめて歩きやすい登山道。

一の越まで
アップダウンが激しく距離のわりに時間がかかります。

その他周辺情報

七倉山荘って数年前にオーナーが変わり、室内が大規模リニューアルされていました。すごくきれいで快適です。

写真

8/11 8:30

七倉の駐車場。出遅れで完全に満車。でも、下山の方がいたので無事に停められました

8/11 8:41

短いトンネルを抜けると七倉岳方面への登山道です

8/11 8:42

ヒメシャジンがお迎え

8/11 9:44

標高差140m毎に標識があります。結構、正確でした

8/11 10:31

整備状況は良いです

8/11 12:40

ところどころに休憩ポイントが

8/11 12:58

胸突きではなくて、鼻突きです

8/11 13:20

梯子の連続

8/11 13:23

一気に標高を稼ぐと

8/11 13:23

唐沢岳が見えてきました。この山は餓鬼岳からピストンしかルートがありません

8/11 13:38

こちらは北葛岳

8/11 13:45

樹間からは槍ヶ岳も

8/11 14:25

大町方面

8/11 14:32

森林限界を超え、一気に眺望が

8/11 14:32

唐沢岳、餓鬼岳、そして表銀座縦走路

8/11 14:36

天狗の庭と呼ばれる地点。高瀬ダムを俯瞰します

8/11 14:37

小さな丸い山が烏帽子岳。こっちから見ると全然尖っていません

8/11 14:37

北葛岳の後ろには蓮華岳の巨体が見えてきました

8/11 14:49

空へと続く道のようです

8/11 15:23

七倉ダムを俯瞰します

8/11 15:30

針の木岳も見えてきました

8/11 15:32

ミヤマコゴメグサ

8/11 15:32

ウメバチソウ

8/11 15:32

8/11 15:35

最後の標識

8/11 15:35

稜線を乗り越すと違う景色が待っていました。ダケカンバが美しい

8/11 15:35

立山連峰、そして剣岳も

8/11 15:36

船窪岳と裏銀座縦走路

8/11 15:40

小屋が見えてきました

8/11 16:02

今夜の寝床は、解雇棚の2階です。布団1枚

8/11 16:25

お散歩に出発

8/11 16:31

南に向かう縦走路と北に向かう縦走路の分岐点

8/11 16:34

山頂手前

8/11 16:37

期待以上の絶景。針の木岳と蓮華岳。その鞍部には針の木小屋

8/11 16:37

蓮華岳拡大。右側に北葛の登山道も見えます

8/11 16:37

針の木岳拡大。左後ろには剣岳が

8/11 16:37

剣岳、立山三山、龍王山、鬼岳、獅子岳も見えています

8/11 16:37

南東を見ると、船窪岳から不動岳に続く厳しいルートが

8/11 16:37

手前が不動岳。その後ろに烏帽子岳から三つ岳に続く裏銀座縦走路

8/11 16:37

北葛岳。大町市方面から見ると、標高は低くても尖っていてかっこよい山です

8/11 16:38

南を見ると、槍ヶ岳に続く表銀座縦走をがすべて見えます

8/11 16:38

七倉ダムと大町市街地

8/11 16:38

三つ岳の右後ろに水晶岳も見えていますよ

8/11 16:38

槍ヶ岳拡大

8/11 17:09

燕岳は右後ろ。唐沢岳の真後ろは、難所の険擦り

8/11 17:18

素晴らしい立地条件

8/11 17:33

寝る準備完了

8/11 17:53

合計40名程度の宿泊でした。夕食は3回戦に分かれます

8/11 18:26

小屋裏の高台から

8/11 18:26

反対方向を見ています

8/11 18:26

鳶山（五色ヶ原付近）に日が落ちます。2日後はあそこまで歩いていくんだよ

8/12 5:01

温泉卵付きの朝食

8/12 5:29

雲海と夜明け

8/12 5:30

立山から薬師岳に続く稜線にも陽があたります

8/12 5:47

再び七倉岳山頂に立ち寄りです

8/12 5:47

これから向かう場所。遠いなぁ

8/12 5:47

薬師岳もばっちり見えています

8/12 5:47

五色ヶ原を拡大

8/12 5:47

薬師岳を拡大

8/12 5:48

表銀座・裏銀座縦走路。そして中心に槍ヶ岳

8/12 5:50

剣岳拡大

8/12 6:14

すぐにちょっと悪い道に

8/12 6:16

崩壊地の整備も完全です

8/12 6:18

テント場。小屋から15分以上かかります

8/12 6:18

眺望悪く、魅力はなし。虫も非常に多いらしいです

8/12 6:31

草付きの崩壊地

8/12 6:53

大崩壊地。落ちたら止まりません

8/12 6:53

しばらくは槍ヶ岳とお別れです

8/12 6:54

ここで烏帽子岳方面と分かれます

8/12 8:22

船窪出会いに到着。針の木谷をダム方向から来た場合は、取り付き点が分かりにくいので注意

8/12 8:36

本流です。この付近は水量は少な目。ちなみに、針ノ木峠方向は本流をそのまま登ります

8/12 9:03

沢沿いを歩くことは少なく、渡渉を繰り返しながら樹間を歩きます

8/12 9:08

シナノナデシコ

8/12 9:12

大きな株です

8/12 9:46

目立たない小さな看板。見落とさないように

8/12 11:30

高巻後の最初の渡渉点。岩の間隔が広く、飛び移った際に足を滑らせるリスクが高いので、靴を脱ぎます。水は滅茶苦茶冷たいので、最短で渡れるルートを選びましょう

8/12 12:22

最後の渡渉点。水量も多く流れも速い。ここだけロープが張ってありました

8/12 12:33

橋がなければ胸までつかります

8/12 12:40

ビバークポイント

8/12 12:41

立山が見えます

8/12 13:33

通路状態の避難小屋。中にテントを張るのも厳しい狭さです

8/12 13:51

奥黒部ヒュッテへの登山道は常に通行止めの看板が出ています。でも、実際には毎年整備されます

8/12 14:19

平の渡しの船。平ノ小屋が関西電力から委託を受けて運航しています

8/12 14:23

湖上散策

8/12 14:27

釣れました。今夜のおかずと言われたのですが…

8/12 14:46

船着場からの登りはきついです

8/12 14:51

クロがお出迎え

8/12 17:36

ペンションのようなきれいな建物です

8/12 17:42

宿泊客が急増したためか？お刺身にありつけず。レトルトのおでん。まことに残念。

8/13 6:14

部屋からはダムが

8/13 6:14

運行時間

8/13 6:15

出発です

8/13 6:57

整備不良気味

8/13 8:05

？？

8/13 8:10

鮮やかな！ツバメオモトでしょうか？

8/13 8:17

赤牛岳が見えてきました

8/13 8:18

中央のピンと尖った山は烏帽子岳

8/13 8:53

電波の中継塔？

8/13 9:02

ビバーク適地

8/13 9:54

獅子岳とザラ峠

8/13 9:56

オオシラビソ（アオモリトドマツ）

8/13 10:25

黒部ダムと針の木岳。北葛岳も

8/13 10:25

船が見えますよ。昨日乗りました

8/13 10:43

針の木岳、スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳など

8/13 10:43

中央に烏帽子岳。右奥に三つ岳

8/13 11:11

五色ヶ原の一角に出ました

8/13 11:15

お花は終わり

8/13 11:20

テント場も見えてきました

8/13 11:22

越中沢岳の後ろには赤牛岳

8/13 11:33

針の木岳

8/13 11:34

テント場用の水場です。チョロチョロでした

8/13 11:36

先着5張り程度

8/13 13:59

今回でデビューのヌプカ2です。天井が広いのが特徴です。それに目立つし

8/13 17:05

夕方のお散歩に出発です

8/13 17:09

ハクサンフウロ

8/13 17:12

五色ヶ原山荘への分岐点

8/13 17:19

背後は越中沢岳

8/13 17:34

チングルマが夕陽で輝きます

8/13 17:35

テント場に戻ってきました

8/13 17:39

50張り程度？

8/14 5:09

日の出を待ちます。それにしても、このテント場は北アルプス1番のお気に入り

8/14 5:09

中央に針の木岳

8/14 5:16

鳴沢岳付近からの日の出です

8/14 5:16

これから向かう獅子岳

8/14 5:22

赤牛岳と裏銀座縦走路

8/14 5:22

水俣乗越の後ろには槍ヶ岳が顔を出します

8/14 5:38

朝日に輝く

8/14 5:39

綺麗です

8/14 5:39

素晴らしい

8/14 5:46

五色ヶ原ともお別れです

8/14 5:49

笠ヶ岳が見えてきました

8/14 5:56

ザラ峠と獅子岳の急登

8/14 5:56

立山カルデラの大崩壊地

8/14 7:03

ガスに覆われた五色ヶ原

8/14 7:03

いつの間にか、黒部五郎岳もばっちりと

8/14 7:08

薬師岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳

8/14 7:08

手前の巨体は赤牛岳。右後ろが笠ヶ岳、左後ろに槍ヶ岳

8/14 7:10

ブロッケン現象

8/14 7:41

絶景

8/14 7:47

2日間にいた七倉岳も見えています。遠くから来たなぁ〜

8/14 8:03

急登も終わり、獅子岳の巻道

8/14 8:15

中央は針の木岳

8/14 8:21

獅子岳山頂。疲れた！

8/14 8:23

左が鬼岳、右が龍王山。どこに登山道があるんだろう？

8/14 8:24

五色ヶ原方面を振り返ると…。登ったなぁ

8/14 8:24

裏銀座縦走路の後ろには表銀座縦走路

8/14 8:43

さあ、行くぞ

8/14 9:07

食べたかった

8/14 9:08

今にも崩れそうな

8/14 9:52

岩・岩・岩の上を歩き続けます

8/14 10:13

例年であれば雪渓が残る場所。お花畑が広がります

8/14 10:16

いつの間にか鬼岳よりも高く

8/14 10:34

雷鳥様発見！子供3羽

8/14 10:50

立山三山と真砂岳。右下に続くルートはダンボ平を経て黒部ダムに続く道

8/14 10:51

五色ヶ原が見えるのはここが最後

8/14 11:34

残雪期には絶好のBCコースとなります

8/14 11:35

浄土山方面

8/14 11:36

別山と剣岳が見えてきました

8/14 12:05

室堂平一望

8/14 12:08

雄山への道は人だらけ

8/14 12:08

一の越から

8/14 12:16

雷鳥平にダイレクトに降りる分岐点です

8/14 13:40

テント場です。混雑しているけどまだまだ張れます

8/15 7:40

昨年度できたばかりの火山ガス情報ステーション。数年間に比べてガス濃度が非常に高くなっていますからね

8/15 7:45

雷鳥様発見。みくりが池のほとりです

8/15 8:34

大観峰から

8/15 8:41

ロープウェイから

8/15 9:05

5日間の旅もおしまいです

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough オリンパス

感想

takerin0708

以前から温めてきたルートにようやく行くことができました。
沢沿いを行くので、水量が少ない時期を選ぶ必要があるのです。
今年は雪が極めて少なかったのと、梅雨明け後の少雨のおかげで、
沢靴を使用することなく、3カ所の渡渉で靴を脱いだだけです。

針の木谷は水量さえ少なければ、普通の登山者でも通行が可能です。
でも、一部不明瞭な場所もありますからね。
また、この混雑する時期でも4パーティとすれ違っただけです。
複数で入ることをお勧めします。

今回は、最初の2日が小屋泊まりで後半の2日がテント泊。
装備と食料を担ぎ続けました。

コメント

hamahako

アドバイスありがとうございました！
平ノ小屋で、翌日の針ノ木谷の渡渉について、3カ所靴脱げば大丈夫 と
アドバイスをいただいた者です。小屋のご主人と飲んでるうちに夕食にありつけなかった者、言った方がわかりやすいかナ？
おかげさまで、無理することなく潔く靴を脱いで安全に渡渉できました。ありがとうございました

takerin0708

Re: アドバイスありがとうございました！
hamahakoさん、こんにちは。
ご返事が遅くなって申し訳ございません。

平の小屋でのことはよく覚えていますよ。
夕食を外で食べたのは知っていましたが、そんなこと（受付の遅れ）が
あったのですね。

針ノ木谷は私も長年狙っていたルート。
今年は雪が少ない、そして天候も安定していたので思い切っていってみました。
最終日に行く予定だった奥大日こそ雨のため中止しましたが、大満足の縦走でした。

そうそう、hamahakoさんの過去のレコも見させていただきました。
知床。思いっきり狙っているルートです。
参考にさせていただきますね。