いっぱいいっぱい!だった・・赤岳-阿弥陀岳強制接続(美濃戸口→地蔵尾根→御小屋尾根で周回)


- GPS
- 10:30
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,636m
- 下り
- 1,635m
コースタイム
天候 | 気温高め、風あまり強くなく、申し分ない晴天(ただし空気は霞み気味で遠望イマイチ) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
美濃戸口まで、結果的に夏タイヤで行っちゃいました。チェーン持参で着けるタイミングを逸したのですが、ここ数日は降雪無し?、&暖かかったのかあまり凍結していませんでした。 但し、美濃戸までの道はカチコチです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■はじめに コース全体を通して雪は少ない印象でした。ここ数日の陽気のせいでしょうか。。。 もっとも、今後の降雪状況により変わると思いますのでご注意下さい。 ■美濃戸口ー美濃戸 そうは言ってもやはりほぼ全面ツルツル路面です。 ■南沢コースで行者小屋まで 下の方は12月とあまり変わらないような印象。ところどころ土が出ている箇所も。 だいたい2000〜2100m辺りから雪が増える気がしていますが今日はさほどでもなく。 ■地蔵尾根 ここも雪が少ないように感じました。梯子や鎖はあまり埋まっていなく結構使えるものが多かったです。 ■地蔵の頭〜赤岳山頂 常々風の強い箇所ですので多雪ではありません。雪は程よくクラストし歩き易かった印象。氷化したところも多々ありましたがコースを歩く上で支障は感じませんでした。 ■赤岳山頂〜赤中のコル 下り始めは岩場ですがごく短いですし、コースを外さなければそれほど危険はないような。。。 赤中のコルに来ると不思議と風がやみました。 ■中岳通過 赤岳側からの登りは割とすんなり。中岳から阿弥陀とのコルまでは・・・ちょっとした雪稜歩きで、今日は結果的にあまり怖くなかったですが、風とか雪の状態によっては・・・?? ■阿弥陀への登り 赤岳側から眺めていると、一体どう登るのか分からない雪壁の急斜面ですが、いざ行ってみると・・・そのまま雪壁を登るのでした! 斜度は見た目通り相当なもので60℃とかあんじゃね?って感じです。今日はピッケルが実によく、深々と刺さりセルフビレイ効果抜群でしたので登り易い状態だったと思います。 通過タイムが遅いのは、僕の体力が枯渇していただけです。。。 ■阿弥陀から御小屋尾根での下り 正直、お奨めしません!!この時期、踏み跡の薄さはいかんともし難いのでしょうか、特に標高の低いところでは迷いやすそう。 また、山頂から御小屋尾根分岐までの短いルートは高度感(というか高度)があり、滑落ではなく墜落しちゃいそうな感じ。今日は風がほぼ無かったし、岩場の梯子も使えたから良かったですが、もしそうでなければ・・・マジヤバいっす。個人的には今日のルートで最も嫌な感じでした。 あと、下り出しの急斜面&踏み固められていないサラサラと崩れる雪!これも非常に歩きにくかった(ツボ足の話ですが)。 |
写真
感想
開口一番、ずばり疲れました!昨年夏の甲斐駒・黒戸尾根(1回目)と同じくらいキツかったです。。。
でも、今日はコンディションが非常に良く、阿弥陀岳への登りは雪壁のクライミングといった趣で実に楽しかったとしみじみ。
長〜い一日だったので思いつくことは多々あり、後ほど整理して追記します。
と言いつつあまり整理できていませんが、、、
そもそも、ついに2月となり、押しも押されぬ厳冬期。ということで、どこに登るかを思案するに、
かねて気になっていた阿弥陀岳が浮上。阿弥陀岳は昨年6月に御小屋尾根から登って以来、その眺めの良さ(赤岳と横岳西壁全容をほぼ同じ高さで間近に見られる唯一の山、との認識)を思い知ったことや雪を纏ったその威容に常々魅入ってしまったりと、何かと気になっておりました。
アンド、12月に強風のため登れなかった赤岳は雪が着いてから再度、と思っていたのでこの際つなげて登ってみてはいかが?と思った次第です。
これを計画するにあたり、阿弥陀岳に関する詳しいヤマレコ記録も少なく(バリエーションルートのアルパインはそこそこあるんですが)、ヤマケイの2010年12月号では「難関ピーク」とか点発生雪崩の危険性が指摘されている一方で、『新版・日本雪山登山ルート集』では「雪が飛ばずに多く着いている分、赤岳より登り易い」と書かれているなどよく分からない状況でしたが、まあとにかく行ってみようということで具体的に検討しました。
で、結論は「コンディションが良い時限定」ということで、本日時機を得たという次第です。
今日は歩き出しの夜明け前から星が綺麗で、その後も大きく曇ることなく、しかも風は強くなく暖かな日となり絶好のコンディションとなりました。
その割に入山者はかなり少なかったですねえ。理由は分かりません。
南沢では1人抜かされたのみ、下山者は皆無。行者小屋にテントは1張もなく居合わせた人も5〜6人。地蔵尾根では自分一人だけでしたし、赤岳山頂も数名居合わせただけ・・・。
阿弥陀岳周辺では数名、御小屋尾根の下りは無論一人・・・(唯一、阿弥陀の登りでサッと抜かれた男性が先行して御小屋尾根を下っていきましたが、猛烈なスピードですぐに見えなくなりました)。
で、肝心のこのコースですが、、、道程はハードで、しかも随所にシビアな雪稜が現れなかなか緊迫しました。ですが、赤岳までは極めて順調で、条件は昨年と似たようなものでしたが随分楽に感じました。プラス、阿弥陀岳の登りは中岳の雪稜歩きといい、中岳のコルからの超絶急傾斜の雪面登りといい、初めて味わう楽しみも多く、満足度の高い山行となりました。
最後の御小屋尾根からの下りが死にそうでしたけど。。。
こんばんわ、honsamaさま
予定は6日だったかと思いましたが・・・
天気最高で、素晴らしい景色でしたね
私の憧れの雪の赤岳!。。
今日もポーズ決まってますね
では・・また
明日三ツ峠近くの本社ケ丸という
今日は仕事めちゃめちゃ忙しく、早朝〜残業で・・
今から準備します。
pikachanさん
早速・・・ありがとうございます!
もともとアップしていた「山行計画」は6日だったのですが、家の事情で5日に変更となり、計画も書き換えたのですが、、、マイページの計画日付が反映されず!でした(原因不明)。
雪の赤岳・・・今日みたいにコンディションが良いと結構サクッと登れちゃうんですよね〜。でも阿弥陀と日帰りで結ぶのは・・・辛いです。
先週はpikachanさんの記録がなく、荒天のため見送られた?と思っていましたが、やはり今週は行かれるのですね
「本社ヶ丸」、、、変わった名前のお山ですね。
honsamaさん、こんにちは。
私はこの日、硫黄岳から赤岳の周回コースを歩いてました。天気良く、風も弱く最高でしたね。
美濃戸口のスタートでは、私が30分ほど先行、赤岳山頂は私が1時間遅れくらいで惜しかったです。
阿弥陀岳行かれたのは凄いですね。私もコンディション良い時狙ってみようかな。
日曜ではなく、土曜に行かれてたのですね。
ちょうどhonsamaさんが展望荘から赤岳山頂に向かわれてた時間に甲武信から八ヶ岳を眺めていましたよ〜
天気予報よりも実際の天気は良かったですね!
景色が雑誌などで見る光景そのものですね〜
とても体力を使われたようですが、コンディションに恵まれて結果オーライですね
赤岳のはいつかの「目標」にしてますが、写真を見ると僕にはまだまだ無理かも
それまでは皆さんのレコで楽しませて頂きます
k_shimagさん
ニアミス、残念でした
早速記録を拝見しましたが、ホント、良いタイミングを捉えていらっしゃるので感銘を受けます。昨日の微風はベストに近いコンディションでしたね!
阿弥陀の直下は、阿弥陀自体が風よけとなって強風でない・・・みたいなことを書いているガイドもありますが、中岳の通過も細い雪稜ですし、風が強いときは要注意と思います。
また、阿弥陀直下の斜度はかなりキツいので春先はここ自体がブロック雪崩とかするんじゃない?とも思いました。雪の締まった寒いうちが良いようです。今回登れてラッキーでした♩
jimsonさん
おはようございます!甲武信岳の計画、途中まで雲取だったりして「お?」と思ってクリックしたら見られませんでした。。。記録はまだアップ前のようですが、楽しみにしています!(奥秩父はあまり縁がなく、参考にさせていただきます)
昨日の天気、もう少し雲出るかと思ってましたがいい晴天でしたねえ
昨日は行者小屋で写真(未掲載)を撮ってもらった方(おそらく赤岳鉱泉にご宿泊されていたと推定)が「雪山、初めてなんですけど、赤岳と阿弥陀、どっち行ったらいいでしょうね?」なんて仰ってました
こっちがハラハラしてしまいます。。。
冬の赤岳・・・コンディションがいいと結果的に登れちゃうんですが、危険箇所が多いのは確かですので、やはり満を持して臨まれるのが良いでしょうねえ。僕も昨年にやっと手を出した感じです。その時はもう緊張しっぱなしで精神的に疲れましたが、今回はそのまま阿弥陀に登れる、登ろうと思えたので「あー、俺も少し成長?」と地味に嬉しかったですヨ
honsamaさん、こんばんは。
k_shimagさんにもコメントしましたが、土曜日は
硫黄岳から赤岳まで縦走しようと考えていて、
直前で中止。。。残念です。
(で、今日は権現に行ってきました
阿弥陀岳に登られたのですね。すばらしい!
さらに御小屋尾根までと。
私、阿弥陀岳は未登なので、機会があればと
思っています。
しかし、阿弥陀岳へのルート、下りに使うと
さらに緊張感ありそうですね。。。
youtaroさん
本日の権現、お疲れさまでした!そちらについてはレポにコメントさせていただきますが・・・、土曜日もし赤岳に来られていたらお会い出来たかも、ですが残念でした。
ワタクシの方は気にしていた阿弥陀のみにするか迷いましたが、この際、赤岳と繋いじゃえ、ということで上手く登れました
>阿弥陀岳へのルート、下りに使うとさらに緊張感ありそうですね
→さすが!ご明察です。往路を下られた方々はだいぶ手こずっていらっしゃいました。
登りながら感じたのは「真教寺尾根(無雪期)の岩場に似てるなー」というものです。あそこも下りに使いたくないと思わせる急斜面ですが、横を見た時の斜度とか相通ずるものが・・・。そんなのが全面雪なわけで下るのは大変だと思います。
阿弥陀岳から見る赤岳はそれ以外の景観と異なり新鮮ですし、横岳もバッチリ♩権現から赤岳に続く縦走路も俯瞰できますし、良い展望台ですよ〜。機会があれば、雪が締まっているうちに是非!
honsamaさん、こんばんは。
冬の阿弥陀岳ですか〜。なんていうか、スゴイの一言です!
私、夏に登ったのですが斜度かなり急な岩場が続きますよね?冬にどうなっているのか想像しただけでも登れる気がしません
御小屋尾根も最初の部分が急でロープに掴まりながらおり思い出があるのですが、滑落じゃなくて墜落とおっしゃっているのが、雰囲気が伝わってきます。
何はともあれ、おめでとうございまいた
nagagutuさん
コメント、ありがとうございます!
僕も昨年6月に御小屋尾根から登り中岳に下ったことがありますが、そん時は地味に冬を視野に入れた観察をしてましたが、結論は「冬は無理?」でした。それぐらい急ですし、冬に他の山から見てもすげえ険しいし、相当気合い入れて向かいましたが、天候・雪質・明瞭なトレースと三拍子揃ってのピークハントだったと思います。赤岳山頂に達し、残存体力&時間と相談しつつ「行ける!」と判断して行けました♩
阿弥陀への登りはちょっと写真を追加しましたのでご参考として下さい。飾りじゃないのよピッケルをガシガシ刺しながら、ヒーヒー言いつつグイグイ高度を稼ぎ、競り上がって行く景色を眺めるのはとても良い感じですヨ。
土曜日はお互い天気に恵まれたようでなによりです。
写真とコメント、とてもわかりやすくて
私にはまだまだ無理ってことがよくわかります。
私もjimsonさんと同じく
冬の赤岳を当面の目標にしてます。
阿弥陀岳なんていつになることやら・・・
でも参考にさせていただきます。
mic726さん
こちらへのコメント、ありがとうございます!
改めて回想するに同じ日に同じ雪山(1/8の天狗岳)を歩いた仲、ということですね♩
初12本爪アイゼン&ピッケルでの雪山デヴュー、お見事ではないですか(と思っております)!
過去のレポを拝見するに・・・まあはっきり言って無雪期の行動力では僕よりmic726さんの方が既に上ですね。ホント。雲取から甲武信までの単独縦走とか、なかなか出来ることじゃないし。
ですが、雪山となれば単なる「回数ベース」で僕の方が一日の長ありってことの差、という気がします。
登山の場合、1回1回の山行ごとの試行や工夫と事後の考察・検証がとても重要と思っていますが、mic726さんが場数踏んだら僕なんかサッサと抜かれそうな感じしますよー
具体的に言えば、アイゼンワークとピッケルワークはそれこそ経験が大事ですので(例えば、12本で走るとスパッツ切っちゃうリスク大、とか
ということで、無茶や無謀は避けつつ、雪山にも果敢にトライしていただければ赤岳や阿弥陀はそう遠くないと思いますヨ
今後とも宜しくどうゾ
そうなんですよね
天狗で時間的にもすれ違ってる可能性高いんですが
どうにも記憶になくて・・・
わざわざ過去の記録も見ていただいて有難うございます
雪山は謙虚に慎重に
いつかhonsamaの歩いたルートも歩けるよう頑張ります。
これからもよろしくお願いします!
mic726さん
レス、サンキュです!!こちらこそエラそーでスミマセン。。。
>天狗で時間的にもすれ違ってる可能性高いんですが
どうにも記憶になくて・・・
→そりゃあコチラも同じですし、あの日はかなりの人出でしたから、僕が桃太郎のように「honsama」と書いたノボリでも背負ってなきゃ無理ないっす
>雪山は謙虚に慎重に
→極めて同感です。単独三昧の僕としてはそろそろ行けるコースも限界近いなと思っています。これ以上難しい(例えば、権現ー赤岳縦走)ところに行ったらベストコンディションでも単独ではリスクが相当高いと感じ入ってます。まあ、とりあえずこの辺りまでやれたらあとは安定性アップに注力してみる所存です。
お互い、謙虚に頑張りましょー
honsamaさん、こんばんは。
夏山でも阿弥陀の登りは怖かったですよ!
結構岩の合間を縫ってよじ登っていく感じだったけど、その岩の間が雪で埋まってつるんとした斜面になっていたとしたら、雪壁を登る、という表現そのままなんでしょうね。・・・怖っ!
根っこに高所恐怖症が隠れている割に、山に登っている私には、まずは夏の槍穂縦走の方が先ですねw
naoki99999さん
おはよーございます。コメントありがとうございます!
>夏山でも阿弥陀の登りは怖かったですよ!
→僕もそう思いました
赤岳を登りながら見ていてもホント、どう登るのか分からない感じでした。
まー行ってみるべ、という感じで行きますと、確かに相当急ではありますが、ピッケルのシャフトがズッポリ埋まってビクともしないし(岩には全く当たらないほど量が多い!)、キックステップが一発でちゃんと決まる適度な雪質だったので「滑りそう」という感覚は全くなく文字通り「ガシガシ登る」ことができるコンディションだったのが登頂出来た最大要因と思っています。
高い所も「落ちそう・・・」と思うから怖いのであって、「落ちなさそう!」と思えればほとんど恐怖は沸かず適度な緊張感だけが残る・・・という精神状態になれるようです(最近気づきました)。
実際、今回も手がかりの無い雪稜部分は怖い怖い
槍穂の縦走ですかあ・・・大キレットやジャンダルム、越えてみたいっすねえ!写真などでみるとかなりシビレそうですが
でも北アは年に1回行けるかどうか、しかも一泊じゃ行程的にキツいということでなかなか行けません。。。
今年も夏は南ア北部攻めになりそうな予感です
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