俺は今年2月に遭難して4月に遺体で発見されたヤマレコユーザーのNさんの捜索に協力する事が出来なかった。
それは仕事で急がしくなった理由もあるが、正直な理由は雪山登山での経験があまりにも浅い事でした。
自分の技術の無さに呆れるばかりであった。 ある程度の技術が無ければ捜索など出来はしない。
そんなことを思いつつ、7月に入りなんとヤマレコを通して友人になったyuconさんが遭難した。
これは何としてでも生還させなければならない。
家族の方々とも色々な情報を聞きつつも平日の仕事を休む訳にいかなくて土曜日に捜索するつもりが今度は大雨で捜索どころではないと思い、俺は行くのをよしたが、そんな中、3日間もWaildkirchさんは捜索をしていました。
こんなに頑張って懸命に探している人がいるのに俺は鼻から「この状況では見つからない」と諦めて行かなかった事を今でも悔いに残っている。
日曜日に俺も捜索隊に加わり懸命にyuconさんを探した。
捜索に入る前にyuconさんのご家族に電話して「必ず迎えに行って連れ帰してきます」そう話したが物凄く悲しそうな声で「はい」と答えていた。
絶対悲しい思いをさせてはならない。
ある程度の情報はyuconさん自信から聞いていたのでT字尾根周辺なのは間違いないのは読めていた。
まさかゴロ谷にいるとは思わなかったけど。
時間ギリギリで発見され、ヘリも時間ギリギリやった。
この日に発見できなかったらyuconさんは今この世にいなかった可能性が高かっただけに、どんなに喜んだ事か!
そして悲しそうな声やったご家族の方も喜んでくれていて悲しそうな声はなくなっていた。
当然である、身内の人で山中で一週間彷徨うなんて聞いたら誰しも心配するし、もしかしたら亡くなっているかもしれないと思いますからね。
生きて帰ってきた事がどんなに嬉しい事か...。
ハッピーエンドで終わったから良かったけれど、もしyuconさんが亡くなっていたら俺はどんな顔をして家族に報告すればよい?
少なからずヤマレコでyuconさんと初めからコメントを出していたことで山への想いがより一層強くなった原因を作ったのは俺やと思うので。
この友人の遭難事件が終わり、俺の考えは変わっていった。
遭難者は自分の趣味で遭難して生命が危ぶまれたり、亡くなったりしている。
正直、自業自得な事故でありあまりにも惨めすぎるのだが、その人の家族からしてみればそういう事は関係なく、「生きて帰ってきて欲しい」ただ必死にそう願っているのである。
当たり前だ。 家族で大黒柱である夫が山で遭難なんかしたら、まず捜索にお金というものが絡んでくる。
所属する捜索隊にもよるが一人当たり日当1万円掛かるとして30人いたら30万円、民間のヘリを飛ばそうものなら一時間最低50万円は掛かるだろう。
そんな負担を家族に押し付けることになる。
そして亡くなってしまったら残された家族はどう生活すればよい?
そんな現実は今年に入って何軒あることか。
そんな悲しい現実を起こさないためにもまず「遭難」について真剣に考えて欲しい。 自分一人だけの問題ではないのですよ。
どんな技術がある人、経験が長い人でも遭難はする。
早期発見のためにも登山届けは絶対に出して欲しいです。
登山保険は入っていても生還しなければ意味はない。
最大の登山保険は登山届けを出す事ではないのか?
ヤマレコでもちゃんと「山行計画」があるのでどんどん利用して欲しいです。
登山届けを出す事がほんまに早期発見に繋がります。
今御在所岳で80歳の男性が遭難していて3週間経とうとしている今でも発見に至っていません。
その発見に至らない原因も公共交通機関を利用してでの登山で登山届けを出していない事である。 情報が乏しすぎる。
最もメジャーな山で発見できず捜索に難航しているのです。
今週は仕事と台風で捜索に参加出来ませんでしたが、なんとか来週にも発見したいです。
万が一亡くなっていたとしても家族は待っているのです。
長くなりましたが、俺が捜索に協力する理由はyuconさんの生還を間近で見ているし、それに対するご家族の喜びを実際に見ているからである。
今後は遭難者の家族や身内の人たちの為にも俺は捜索隊の人たちと共に行動しお手伝いしていくつもりです。
これは俺が山登りが好きで、そんな趣味での技術で人助けが出来るのであればいくらでもしたいので。
警察でも消防団でも山での遭難でメインルート以外は捜索隊に任せるしかないのが現実なのです。
そんな捜索隊と共に行動し、早期発見に繋げる事が出来るのであればこれは俺の中で「人生で一番のボランティア」だ。
そのためにも共に行動しつつ、技術を学んでいきます。
では皆さん、安全登山を!
登山届けは警察ではなく、家族に置いて行く事ですね。
何月何日何時までに帰らなかったときにその計画書を家族が警察にファックスして、捜索願いを始めるという約束をします。
山行計画書はヤマレコの機能を使って、とても完成度の高いものが作れます。予定ルートを書いた地図とメンバー全員の情報を入れたものです。山の記録を匿名で書くのが今流かもしれませんが、登山計画書に書くメンバーは入山前に必ず把握しておくべきだと思います。
山に興味のない家族や、山の知識のない警察が読んでも分からないような計画書を書いても意味がないと思います。その点、ヤマレコの地形図に赤線入りの山行計画書は優れていると思います。
絶筆になるかもしれないから、いつも真面目に書く様にしています。
山行計画書は遭難死回避の決め手でもありますが、山行の楽しみの一つでもあります。計画段階から計画書で地図を研究するという過程を省いたらもったいないと思います。
遭難の時、地元の山関係者で、いつも出かけてくれる人がどの山にも居ます。地域の山に何度も通うような山登りをする人なら、そういう人と懇意になってみる事もお勧めします。
ヨネヤマさんコメントありがとうございます。
付けたしてくれて助かります。
俺もヤマレコの計画書はかなりお勧めやと思っています。
勿論、実際の登山では計画通りに行かず、ルート変更せざるをえない時がありますが、何処から登ったことさえ分かるだけでも違います。
副数人での登山ではやはり名前は勿論、緊急連絡先、住所、血液型まで把握しなければなりませんね。
万が一遭難の時に連絡先が分からない、何処の誰だか分からないでは話にならないどころか無責任な話になりますからね。
因みに俺は三重県山岳連盟の人と共に行動をしております。
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