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記録ID: 103151
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

後立山・白馬岳〜爺ヶ岳縦走

1972年07月30日(日) 〜 1972年08月03日(木)
 - 拍手
onetotani その他1人
GPS
56:00
距離
32.3km
登り
3,940m
下り
3,936m

コースタイム

7/30
白馬駅(5:31)→猿倉(6:30)〜白馬尻〜雪渓末端〜白馬岳キャンプ場(15:15)

7/31
キャンプ場(10:00)〜天狗小屋(12:00〜12:50)〜キレット超えたピーク(15:50〜16:00)
〜唐松山荘(16:40)

8/1
唐松山荘(8:00)〜五竜岳(9:30〜10:40)〜北尾根(キレット入口)(13:05〜13:30)
〜キレット小屋(17:00)

8/2
キレット小屋(6:00)〜吊尾根(7:30〜9:00)〜鹿島槍ケ岳(9:25〜10:00)〜冷池小屋
(11:15〜13:00)〜爺ヶ岳(14:20〜14:25)〜種池キャンプ場(15:00)


8/3
種池キャンプ場(9:00)〜扇沢バスターミナル(10:30〜17:30)→信濃大町(21:44)→
松本経由名古屋(8/4 6:00着)
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
7/30:白馬大雪渓上部にて
2021年06月28日 14:26撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
6/28 14:26
7/30:白馬大雪渓上部にて
7/30:白馬大雪渓上部にて
2012年08月13日 20:35撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
1
8/13 20:35
7/30:白馬大雪渓上部にて
7/31:白馬岳を出発
2021年06月28日 14:26撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
6/28 14:26
7/31:白馬岳を出発
8/1:五竜へ続く稜線にて
2012年08月13日 20:36撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
1
8/13 20:36
8/1:五竜へ続く稜線にて
五竜直下の山荘にて
2021年06月28日 14:27撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
6/28 14:27
五竜直下の山荘にて
五竜岳山頂
2012年08月13日 20:40撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2
8/13 20:40
五竜岳山頂
8/2:鹿島槍ヶ岳から立山連峰を
2012年08月13日 20:41撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
3
8/13 20:41
8/2:鹿島槍ヶ岳から立山連峰を
鹿島槍ヶ岳山頂
2021年06月28日 14:28撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
6/28 14:28
鹿島槍ヶ岳山頂
鹿島槍吊尾根の雪田にて
(背は裏銀座の稜線)
2011年08月21日 10:42撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
1
8/21 10:42
鹿島槍吊尾根の雪田にて
(背は裏銀座の稜線)
冷池小屋前にて
2011年08月21日 10:41撮影 by  FinePixViewer Ver.4.0, FUJIFILM
8/21 10:41
冷池小屋前にて

感想

 【 古い記録の整理 】

初めての北アルプスである。しかも後立山縦走だ。
雪渓あり、岩場あり、お花畑あり。喘いだ後の雲上の稜線からの大展望。
すっかり山の魅力に取り付かれてしまった記念すべき山行になった。

7/30】
白馬駅から猿倉でバスを降りる。山荘で水を確保し6:30ごろ出発。
樹林の坂道を登り始めるが、相棒Kの体調が芳しくなく先が心配だ。
一度林道へ出ていよいよ雪渓にかかる白馬尻へ到着。
何度も休憩して・・・
小屋の脇で二人の荷を均等に分け、ついでに朝食のため2時間ほど
大休止。

初めて足にX型アイゼンをつけるのでうまく締まらない。
やっと付け終え長い大雪渓を歩き出す。
長い行列に加わっての登りなので休憩もままにならない。
自分のペースもわからず、相棒Kの足も痙攣するし列を外れ休憩。
更に雨が降り出しガスに包まれ、身体もすっかり冷えやっとの思いで
葱平の岩小舎に。
ここは雪渓の末端になるので沢も流れており小休止を取る。
小休止の間に天気も回復し、相棒も頑張れると言うので幕営地確保の
ため、一人で先行する。
ガレ場を回り込み小雪渓にかかるとお花畑が広がるが、疲れて楽しむ
余裕も無い。
更に続く急なガレを喘ぎながらやっとキャンプ場へ到着するが、
時間が遅く適当なテントサイトが無く、少し斜めになったザレ場に
テントを張る。
自炊小屋で簡単な夕食を済ませ早々にシュラフにもぐり込むが、
ゴツゴツの斜面ではなかなか寝付かれない。

7/31】
6時に目覚めたが寒さと疲労で結局10時頃にテントをたたんで杓子岳を
目指し出発。
一登りで稜線に出た後、脚慣らしには絶好の平坦路を行くと知らぬ間に
杓子岳の山頂を巻き越えていた。鑓ケ岳へのザレの急登は苦しかったが、
まずは快調なペースで雪田の残る天狗小屋に達する。
青空の下で昼食。雪田と池塘の脇で大休止し縦走を続ける。
まもなくして岩稜になり、難所の不帰のキレットとなる。 順番待ちの
状態で鎖を頼りに急降下し最低所へ、そして岩にすがり直登、三点確保・
アングルの渡りなど冷汗の連続でやっとキレットを超える。
やがて稜線から左手に唐松岳が近くに見えるが山に慣れない身体には
遠い。遅い出発をカバーしようとハイペースで歩いたため疲れた。
今日はテントを止め小屋泊りに変更し、夕食に時間をかける。

8/1】
今日は4時半起床。小屋は斜面に風を避け建っているので稜線までは5分。
オレンジ色の稜線からは富士山も眺められる。
ここから八方尾根へ下るパーティが多いのか昨日までの賑わいが
嘘のよう。
入山三日目。身体も山に慣れ、肩に喰い込む重荷も苦にならない。
山荘からは気を揉む岩場となるが、慎重に足場を選んで通過。
大黒岳付近で高度をかなり下げるが、青空の下広い縦走路を快調に行くと
五竜山荘へ。
山荘で水を補給し軽く食事をした後、 一気に五竜岳を踏む。
この先は岩場が多いのでここで十分な休憩をとる。
五竜直下の岩場を急降下し、しばらくすると展望の良い這い松の尾根に
なる。立山方面を展望できる稜線の風に吹かれティータイム。
いい気分だ。
しかし、この先はいよいよ難所の八峰キレットだ。
ザックを岩に当てたり、風にあおられたり、懸命にホールドを探しながら
超えて行く。
いくつもピークを超え、鎖場を超えやっと小屋が近い最後のピークで
休憩。
しかし、小屋には「水」が不足しているとの情報でザイルで腰を固め、
急な雪渓へ水を集めに下る。(約2時間かけてキレットを通過する。)
そしてやっとの思いで着いたキレット小屋は超満員。
畳1枚に3人が寝る状態。しかし、小屋前から立山連峰に沈む夕陽を
眺めて飲むビールはうまかった。

8/2】
難所が多いので早めに小屋を出る。
小屋を出てすぐに岩場の直登。そしてその後は天狗の大下りという
キレットが続く。
慎重にかつ快調に進むと、鹿島槍ケ岳の北峰を過ぎ吊尾根の雪田である。
かいた汗もさっぱりした後、鹿島槍の南峰めざして岩場を直登すると、
後立山の主峰・鹿島槍ケ岳山頂だ。素晴らしい展望だ。西に剱〜立山・
南に槍ケ岳の大パノラマだ。
この先、冷池まではのどかな稜線歩きだ。お花畑・這い松の中の雷鳥・
などを見ながらザレの長い下りを行くとやがて、樹林中となり名前とは
似つかわない小さな汚れた冷池を見て冷池小屋の台地となる。
今日のテント場、種池まではわずかなので、昼食の大休止とする。
爺ヶ岳に向けゆるやかな登りをひたすら進んだピークで休憩中空が
暗くなってきた。
種池小屋に駆け下り小屋に着くと同時に雨になった。
雨も小降りになったのでテント設営した後、他のパーティーと豪華な
夕食の時間を過ごしていると俄かに雷雨が激しくなり自分のテントに
戻るが、オレンジ色に光る稲妻・流れ込む雨水など、水中にテントを
張ったような恐怖の一夜を過ごす。

8/3】
今日の天気も雨なので、針の木岳までの予定を変更して扇沢への近道、
爺ヶ岳新道のガレを下る。沢水の流れるコースを下りやがて扇沢の沢音を
右に聞き久しぶりにコンクリートの道を踏み扇沢バスターミナルへ。
ターミナルで遅い朝食を摂り、グショリ濡れた衣服を替えるなどして
ゆっくりして過ごすが結局長居しすぎ、大町行きの「最終便一本前」の
バスに乗り込む。

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