唐沢鉱泉から東→西の天狗岳周回・雪山はつらかった
- GPS
- 10:09
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 911m
- 下り
- 903m
コースタイム
- 山行
- 8:33
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 10:08
西天狗からの下山中は5分位ごとに2,3分休みを繰り返しました
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
■登山道具: 25Lザック
トレッキングシューズ
ストック
ヘッデン
熊避け鈴
コンパス
ゲイター
アイゼン(チェーンスパイク)
山と高原地図(八ヶ岳)
■衣類:頭巾
長袖メッシュTシャツ
グローブ
レインウェア
マスク
腰痛防止用腹巻
■食料系:コンビニおにぎり2個
柏餅1個
薄皮チョコパン1個
チョコレート
噛むブレスケア
■飲料系:ただの炭酸水レモン500ml
水250ml+ペットボトル
お湯350ml+マグポット
お茶ティーパック
■衛生関係:目薬
ロキソニン
ビオフェルミン止瀉薬
キズパワーパッド
ポケットティッシュ
■その他:箸
スマートフォン
スマートフォンのバッテリー
自撮棒
サングラス
サングラスのポーチ
デジタルカメラ
デジカメのバッテリー
デジカメのポーチ
財布
老眼鏡
ミニカッター
爪切り
ガムテープ
レジャーシート
ゴミ袋
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感想
恥も外聞もない感想になります m(_ _)m
<前段>
GW中に行きたかった八ヶ岳。
狙うのは美濃戸から赤岳>未踏の阿弥陀岳。
日は、GW中日の5/2。平日なので人が比較的少ないだろう。
ヤマテンでも登山日和とのこと。
しかし、前日に降雪。
4/30の赤岳の山行記録を読むと、12本爪アイゼンが必要とのこと。
自分はチェーンスパイクしか持っていない。
買うか?しかしモンベルで¥13500。たけぇ!
ピッケルも必要だろうし、買ったところで使い方がわからない。
無理だ、やめよう。
同日に唐沢鉱泉から東西天狗を登った山行記録を読むと、赤岳に比べて雪は少なそう。
親子連れで登っているし、行程は10kmと短いし、自分の好きな周回だし、天狗岳は未踏で一度上りたかった。よしここにしよう。
<当日>
■唐沢鉱泉まで
起床すると、前日飲み過ぎたのか軽い頭痛。
なんとなく体調がよくない…。
でも、走り出せば何とかなるだろう。
コンビニで買い物と給油で出発15分遅れ。
中央道の諏訪南ICを降りて八ヶ岳の写真を撮って走り出したら、バイクのヘルメットのバイザーがぶらんぶらん。
片方のネジが無くなり、路面を探したが発見できないのでガムテープで応急処置。
走り出したら、今度はナビに使っていたスマホのバッテリー不足の警告。
バッテリーを交換して走行再開。
唐沢鉱泉手前のダートを走っていたら、バイクに固定していたザックがずれ落ちかかっていたので外し、背負って走行再開。
そんなこんなで、到着が予定していた7:45から8:05と20分遅れ、歩行開始は8:28でした。
■唐沢鉱泉>黒百合平
ゆるゆるとした登りなのだが、最初から軽い息苦しさを感じた。
自分の場合標高2500mを超えると息苦しさ(高山病)を感じるが、唐沢鉱泉で1900m台のはず。おかしい。
途中軽く道迷いしたこともあり、CT30分オーバーで到着。
■黒百合平>東天狗岳
難易度が高かった。。。
積雪した丹沢を4,5回歩いたことはあるが、所詮「コースに雪が乗っているだけ」で「雪の上に足跡だけ」、つまりキックステップが必要な場所を歩いたことは無かったので、黒百合平から東天狗を見上げた瞬間、「行けるかな?」と思った。
ゴーロ帯の先の雪原→斜面は雪しかなく手で掴める物は皆無、滑落の恐怖と戦いながらの登り。
2月に滑落したことは頭の片隅に追いやり、でも常に意識して…。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1064788.html
とにかくキックステップに専念し、決して下は見ない。
写真も、集中力を乱したり体勢を崩したりしそうなので撮らなかった。
斜面通過後、頂上だと思っていた天狗の鼻に着いたらまだ先があり、その後も中山峠との分岐にある方向標識を頂上と勘違いするなど、何度も心が折れた。
CT30mオーバー。
■東天狗>西天狗
東天狗で昼食後、ピストンで帰るのと西天狗に渡って周回で帰るのがどちらが早いか(距離が短いか)計算したところ、以下の結果だった。
・ピストン:2h25m
・周回:2h15m
つまり周回を選ぶべきだ。
しかし周回は未知のコースなので怖い。
黒百合平で話した方が「西天狗の先の西尾根はちょっと危ない」、
その後すれ違ったときに話した4人組の一人が「西天狗の登りは心が折れる」と言っていた。
かといってピストンで戻るのもつらいことはわかっている。
特に雪しかない斜面、あそこは下りで歩きたくない。
下りということは下(谷)を見て進むしかない。
怖すぎる。
東天狗山頂で写真を撮り合ったベテラン単独の方に「安全を第一にするなら知っている道を戻る方がいいけどね、つまらないけど」と言われ、そのとおりと思ったが、あの斜面は降りたくない…。
まだ日は高いので西天狗まで行って考える時間もある、と言われ、そうだよなぁと考えて西天狗に向かおうとしたら、ちょうど西天狗からご夫婦が登ってきた。
話を聞くと「ここから西天狗まで緩やかに見えるが、下から見上げるとすごく急」「雪は腐っている」とのことで、またピストンに心が傾きかけたが、奥さんがチェーンスパイクを履いているのに気づき、西天狗まで行く決心がついた。
この日会った登山者のうち、チェーンスパイクを履いていたのは自分とこの奥さんだけだったと思う。
西天狗までは、つらいときの自分ルール「決して先は見ず、淡々チマチマと登る(コースが明瞭なときに限る)」に徹した。
雪は言うほど腐っておらず、ステップが崩れることは無かった。
斜度も東天狗までの雪原斜面に比べたら緩く、心は折れなかった。
逆に、あのご夫婦は東天狗からの雪斜面の下降が大変だったのではなかろうか。
てなわけで、CTを4分だけオーバーし24分で到着した。
■西天狗>唐沢鉱泉
西天狗から下山に使う西尾根を見ると雪がないゴーロ帯だったので、予定通り周回で帰ることにした。
しかしゴーロ帯の後の樹林帯のトレースは、写真のコメントにも書いたが踏み抜きを避けるため常に注意が必要で常に神経を使い、おまけにモミの枝が頻繁に顔に当たり神経を逆なでされた。
疲れが溜まり息が切れ、5分歩く→耐え切れなくなって2,3分うずくまって休む を繰り返し、当然ながらどんどん時間が経過。
下れば雪が減り歩くスピードが上がるだろうと思っていたが全く減らず、雪が無かったのは唐沢鉱泉手前の2、300mだった。
さすがに18時を過ぎた辺りから西日も弱り始め、急いで下った。
ヘッデンを使わずに済むギリギリの明度で下山を完了した。
下山時に会ったのは一人だけだった。
ぐったり疲れた。
CTを休憩込みで1h45mオーバー。ははは(力ない笑い)。
■全体を通して
・雪が思っていたよりずっと多かったので、歩行に時間がかかった。特に下山時の樹林帯。
・雪は標高が低いほど硬く凍結していて、高いほど緩かった。低いところは樹林帯で日が差しにくいので気温が低く、高いところは森林限界を突破して日が当たるので溶け易いのだろう。
・人が予想よりずっと少なかった。全行程で16人しか会わなかった。何かあったら誰にも気づかれず、やばかった。
・体調がいまいちだった。二日前の山行の疲れが残っていた?寝不足?(4.5h睡眠)
・自分の体力の無さ、技量の無さを痛感した。登山に向いていないかも。登るたびに思うが、八ヶ岳はハードだ。もうお腹一杯。しばらく登山はいい、と感じた。
・といっても喉元過ぎるとつらさを忘れる性分、またノコノコ出かけるかもしれませんが…
・でも雪山はホントにもういいです。美しいけどハードル高すぎ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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