奥穂高岳・前穂高岳 〜絶景に涙。(涸沢登って岳沢下る)
- GPS
- 14:39
- 距離
- 31.6km
- 登り
- 2,174m
- 下り
- 2,243m
コースタイム
5:15 上高地バスターミナル
7:40 横尾
10:30 涸沢 11:00
13:30 穂高岳山荘
8/7
4:20 穂高岳山荘
5:05 奥穂高岳 5:15
6:25 紀美子平
7:00 前穂高岳 7:20
7:40 紀美子平
9:05 岳沢小屋 9:25
10:50 上高地バスターミナル
天候 | 8/6:曇り、時々大雨 8/7:晴れ! たまにガス |
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過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
足湯もあるしタクシーもいます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ザイテングラート、吊尾根、前穂往復、重太郎新道とそこそこの危険箇所、高度感があります。 |
写真
感想
山登りを始めて1年目に、上高地から涸沢経由北穂に登り、次の日奥穂・前穂経由で戻ってくる計画をたて、北穂まで登りましたが、足が動かなくなり次の日は涸沢に下りてきたことがありました。今考えれば無謀な計画でした。今回はその時歩き損ねた奥穂前穂ルートを歩きました。(正確には北穂奥穂間が未だ歩けていないのは秘密♪)
週末、土曜は雨、日曜は晴れの予報だったので、山頂時に晴れるよう、登りに涸沢、下りに岳沢としました。後で考えるとこれが運命の分かれ道でした。
金曜日は会社が終わって帰って出かけて、夜11時に沢渡到着。あと一時間待てば駐車料金が変わるのだが、仮眠時間惜しさにゲートイン。4時半頃まで仮眠を取って、乗合タクシーに乗ります。釜トンネルのゲートが開くのが4:55だそうで、ゲート前でちょっと待って、上高地バスターミナルに一番乗り。
ここから横尾までが退屈な道。小鳥のさえずりを子守唄に、半分寝ながら歩きます。居眠り運転なのでスピードはあまり出ません。明神、徳沢、横尾と過ぎて本谷橋を渡った頃から雨が降ってきました。丁度坂も急になってきた頃。カッパを着て登っていきますが、やっぱりカッパを着ると暑い。風もありません。それでも5時間ちょっとで涸沢到着。ヒュッテのテラス横の岩場ならストーブ利用OKとのことでしたので、ここでご飯を作ります。フカヒレ入り中華スープ(ドライフード)を2個、サトウのごはんを入れた、いわば「フカヒレ雑炊」をいただきます。これはヒットでした。しょっぱい汁物が疲れた体にしみこみます。スープ系ドライフーズ+ご飯の組み合わせでこれからもいろいろ試してみようと思います。でもさすがにコーンスープとご飯はあわないだろうなぁ・・・・。
ここからパノラマコースを通って穂高岳山荘へ。
雨がやんだようなので、カッパを脱いでザックへ。するとものの5分もしないうちに雨足が強くなります。俺が脱いだの絶対見てたろう、という意地悪さ。少しの間は意地になってそのまま歩いていましたが、根負けして2回目のカッパ装着。雪渓を渡っているのに暑いという理不尽さ。
ザイテングラートに差し掛かると、なぜか上から人がたくさん降りてきます。狭い登山道を譲り合いながら登りますが、足も疲れてきました。思ったよりつらい登山道でした。それでやっと穂高岳山荘に到着。到着後、結構雨足が強くなってきました。
山荘、今日は団体客が多く混雑予想があることは承知していましたが、この天気だし、きっとキャンセルが多くて空くんだろうなと皮算用していましたが、受付で「今日は恐らく1畳に2名です。」って言われました。結果的には2畳に3名に落ち着きましたが、それでも結構な混雑です。皮算用外れました。きっと団体はよほどの天気じゃない限り予定通り決行するんでしょうね。
なので玄関や食堂は大混雑。ゆっくりする余裕はなかったですが、おかず、ご飯、味噌汁は美味しかったです。
食事後は夕焼けを見るために外に出て、30分ぐらいボーっとしています。団体さんは会話を楽しんでいる中、ソロは静かに一人たたずみます。
そこに山ガールが「おひとりですか?」って声をかけて・・・・こられることもありませんでした。
涸沢岳まで20分程度なので、往復している方もいました。
7時過ぎにはイアーウイスパーを装着して就寝。
次の日は4時に起床。山荘から奥穂高に向かう道は、最初にいきなり急角度のハシゴがあります。暗くて危険かなぁと思っていたら、向かう人がいたので、その後ろについていかせてもらいました。コバンザメ戦法?
登りはじめて約50分。あっさりと奥穂山頂が見えてきました。山頂は既に10人ぐらい集まっています。朝の5時なのに! びっくりです。それだけの人が真っ暗の中歩いてきたんですね。
山頂付近はあまり平地がないため、落ち着けません。滞在はそこそこに、前穂に向かいます。前穂までの吊尾根は絶景ですね。左を見れば涸沢や槍が、右を見れば岳沢や上高地、焼岳にジャンダルム。高度感があるところもあるけど、全体的には緩やかな下りで楽しい尾根歩きです。1時間ちょっとで紀美子平に到着。「平」というほどの平地ではないですが・・・こんな高いところで5才の娘さんが遊んでいたというのはちょっと驚きです。
ここからの前穂登りはちょっとした岩登り。両手両足を使って、息を切らしながら登ったら、そこに大絶景!
感動で涙が・・。いや山座同定とかもういいやという感じです。いやーすごい。奥穂よりも景色は良いかも。眼下に上高地が見えるのも高度感があっていいです。1等三角点に納得です。しばらく見入っていました。天気が良くてよかった。本当に自分が運が良い。感謝です。
ここで山荘の弁当を食べます。ということは奥穂も前穂も朝飯前で登ったことになる??
広い山頂の端にはクライマーがいました。北尾根から上がってきたものと思います。奥穂西穂を踏破した人は、次に北尾根に行くのかな? 一般登山道とクライマーの世界の境界って誰が決めるんだろう?などと考えてみたり。
前穂山頂では、すごい健脚家族と写真を撮りあいました。
ご夫婦と中学生ぐらいのお子さんでしたが、3人とも歩くスピードが早いのなんの。前穂への登りであっさり抜かされ、その後岳沢への下りでも抜かされました。上りでも下りでもペースを乱さない足捌きが見事でした。
一方自分はというと足がヘロヘロ。惰性で下る感じなので、足がすべったり手をついて擦り傷を作ったり。そんな感じで11時前に河童橋到着。ちょっと早い到着ですが、明日に備えて寄り道せずに上高地を後にしました。
PS.自分が通った次の日にザイテングラートで落石死亡事故があったとのこと。人が多いところなので気をつけて通りましょう。
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