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Yamareco

記録ID: 170616
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
大雪山

石狩岳〜二ペソツ山

2010年12月31日(金) 〜 2011年01月04日(火)
 - 拍手
samoa その他3人
GPS
104:00
距離
43.3km
登り
3,263m
下り
3,216m

コースタイム

1=1時間 +=15分
12月31日:十勝三股-(3)-音更大橋-(3)-石狩第3尾根末端-(1.5)-第3尾根co1300C1
1月1日:C1-(1+)-co1600樹限-(1.5)-主稜-(1.5+)-石狩岳-(3.5)-JP-(2+)-1488北コルC2
1月2日:C2-(2.5)-ヌプン沢源頭-(3.5)小天コルC3
1月3日:C3-(2)-前天狗岳-(2.5)-ニペソツ山-(3.5+)-小天コルC4
1月4日:C4-(0.5)-シャクナゲ分岐-(5+)-ホロカ温泉
天候 12月31日:低気圧の通過 主稜はガス 下のほうは晴れ
1月1日:気圧の谷の中から弱い冬型 曇り
1月2日:冬型が緩む 快晴
1月3日:気圧の谷の前面 曇り
1月4日:気圧の谷の中 主稜はガス 下のほうは晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
十勝三股まで車で送ってもらう
ホロカ温泉まで車で迎えに来てもらう
いざ出発
2010年12月31日 07:57撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
12/31 7:57
いざ出発
第3尾根を登る
2010年12月31日 15:17撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
12/31 15:17
第3尾根を登る
2日目 樹林外についた
2011年01月01日 06:50撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 6:50
2日目 樹林外についた
白いポコがいくつか続く
2011年01月01日 07:38撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 7:38
白いポコがいくつか続く
だるくてもガンバ
2011年01月01日 08:03撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 8:03
だるくてもガンバ
振り返る
2011年01月01日 08:03撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 8:03
振り返る
主稜まであと一息
2011年01月01日 08:09撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 8:09
主稜まであと一息
主稜で新年の朝日とご対面
2011年01月01日 08:39撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 8:39
主稜で新年の朝日とご対面
雪が飛ばされている
2011年01月01日 09:08撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 9:08
雪が飛ばされている
ガスが切れたり切れなかったり
2011年01月01日 09:15撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 9:15
ガスが切れたり切れなかったり
気持ちがいい
2011年01月01日 09:31撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 9:31
気持ちがいい
石狩が姿を現す
2011年01月01日 09:34撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 9:34
石狩が姿を現す
白くて雄々しい
2011年01月01日 09:41撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
1/1 9:41
白くて雄々しい
石狩手前の急登を登る
2011年01月01日 09:43撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 9:43
石狩手前の急登を登る
最上部
2011年01月01日 09:47撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 9:47
最上部
ピークまであと少し
2011年01月01日 09:58撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 9:58
ピークまであと少し
稜線が見える
2011年01月01日 09:59撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 9:59
稜線が見える
稜線はこの美しさ
2011年01月01日 10:03撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 10:03
稜線はこの美しさ
行く手にある雪稜
2011年01月01日 10:10撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 10:10
行く手にある雪稜
どこまでも続く白く険しい稜線
2011年01月01日 10:11撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 10:11
どこまでも続く白く険しい稜線
石狩の南峰
2011年01月01日 10:19撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 10:19
石狩の南峰
岩交じりの急斜になっている
2011年01月01日 10:24撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 10:24
岩交じりの急斜になっている
核心の1924から先
2011年01月01日 10:53撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 10:53
核心の1924から先
さらに細い尾根になった
2011年01月01日 11:15撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 11:15
さらに細い尾根になった
慎重に突破していく
2011年01月01日 11:49撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 11:49
慎重に突破していく
川上岳付近に来ると落ち着く
2011年01月01日 12:27撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 12:27
川上岳付近に来ると落ち着く
でかい川上岳
2011年01月01日 12:28撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 12:28
でかい川上岳
JPまでもところどころ細い
2011年01月01日 13:12撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 13:12
JPまでもところどころ細い
JPの下り
2011年01月01日 13:44撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 13:44
JPの下り
ハマグリの下り
2011年01月01日 14:40撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/1 14:40
ハマグリの下り
3日目 朝日に染まるトムラ
2011年01月02日 07:12撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/2 7:12
3日目 朝日に染まるトムラ
目指すニペ
2011年01月02日 07:13撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
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1/2 7:13
目指すニペ
十勝も晴れてる
2011年01月02日 07:14撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
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十勝も晴れてる
昨日のっこした石狩岳
2011年01月02日 07:31撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/2 7:31
昨日のっこした石狩岳
まぶしい朝日
2011年01月02日 07:44撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/2 7:44
まぶしい朝日
大きな雪庇も時折ある
2011年01月02日 08:19撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/2 8:19
大きな雪庇も時折ある
温泉岳(1578ピーク)よりニペ
2011年01月02日 09:12撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
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1/2 9:12
温泉岳(1578ピーク)よりニペ
振り返った石狩岳 でかい
2011年01月02日 09:13撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
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振り返った石狩岳 でかい
表と十勝
2011年01月02日 09:13撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
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表と十勝
この白と青のコントラスト
2011年01月02日 09:38撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
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この白と青のコントラスト
最高の天気
2011年01月02日 10:16撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/2 10:16
最高の天気
ニペを目指して沢中を行く
2011年01月02日 10:19撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
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ニペを目指して沢中を行く
美しい大雪のタンネ
2011年01月02日 10:29撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/2 10:29
美しい大雪のタンネ
まるで春のよう
2011年01月02日 11:43撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/2 11:43
まるで春のよう
小天コル上でスキーを楽しむ
2011年01月02日 15:29撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/2 15:29
小天コル上でスキーを楽しむ
おっぱい山
2011年01月02日 15:33撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
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1/2 15:33
おっぱい山
4日目 幻想的な前天付近
2011年01月03日 07:02撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/3 7:02
4日目 幻想的な前天付近
天狗のトラバリポイント
2011年01月03日 07:42撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/3 7:42
天狗のトラバリポイント
なかなかの緊張感
2011年01月03日 07:50撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/3 7:50
なかなかの緊張感
キレットには雪庇
2011年01月03日 08:10撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/3 8:10
キレットには雪庇
振り返った前天方向
2011年01月03日 08:28撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/3 8:28
振り返った前天方向
かっこいい北稜
2011年01月03日 08:33撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/3 8:33
かっこいい北稜
ガスの中のピークを目指して
2011年01月03日 08:39撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/3 8:39
ガスの中のピークを目指して
最大の難敵デルタのトラバリ
2011年01月03日 08:54撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/3 8:54
最大の難敵デルタのトラバリ
ピークまであと少し
2011年01月03日 10:14撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/3 10:14
ピークまであと少し
ニペピーク ここまでよくやった
2011年01月03日 10:23撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/3 10:23
ニペピーク ここまでよくやった
帰りのトラバリも慎重に
2011年01月03日 11:26撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/3 11:26
帰りのトラバリも慎重に
あとは下るのみ
2011年01月03日 11:54撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/3 11:54
あとは下るのみ
僕らのピークはあのガスの中に
2011年01月03日 12:07撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/3 12:07
僕らのピークはあのガスの中に
5日目 朝日とともに
2011年01月04日 07:19撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/4 7:19
5日目 朝日とともに
美しい朝日
2011年01月04日 07:29撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/4 7:29
美しい朝日
シャクナゲ尾根
2011年01月04日 08:12撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/4 8:12
シャクナゲ尾根
ちょっとだるかったり
2011年01月04日 08:48撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/4 8:48
ちょっとだるかったり
今日もニペはガスの中
2011年01月04日 09:04撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/4 9:04
今日もニペはガスの中
おっぱい山を目指して
2011年01月04日 09:41撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/4 9:41
おっぱい山を目指して
ホロカ温泉に下山 お疲れ様でした
2011年01月04日 13:54撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/4 13:54
ホロカ温泉に下山 お疲れ様でした
山行の終了を飾るタバコ
2011年01月04日 18:10撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1/4 18:10
山行の終了を飾るタバコ

感想

12 月31 日 デポ旗忘れで始まる
大勢の人たちに見送られ札幌を出発。十勝三股を目指すもデポ旗忘れに気づき、2時間ロスして8時に十勝三股着。

幸先の悪いスタートだったが、林道にはトレースが付いていて楽チン。雪も軽く、あっという間に音更橋まで。

第3 尾根末端までの沢を選ぶのは面倒だが、渡渉は楽に飛び石できた。途中左岸白いところあったが問題ない。
三股は斜度が変わるので確認できる。

第3尾根の左の沢は開いているのでところもあったので、尾根上を登っていき、タンネ樹限を越えたco1350 で時間切れ。
テラスっぽいところを開削してテンパる。
紅白を聞きつつ、スピリタスを飲んで年の瀬を祝う。明日は早デッパなので早めに就寝。

1 月1 日 気合の石狩岳のっこし
あけましておめでとう。今日の天気はそこまで良さそうではないが、チャンスになる可能性はあるのでヘッドライトをつけていく。

昨日の遅れを取り戻すべくガンガン登る。樹林内雪崩の怖そうなところは無かった。

Co1600カンバ樹限を越えるとすぐに1つ目のポコ。EP にして南巻きを偵察するもラッセルは極い。
北巻きもそこそこ急で白い。ハイマツを掘り出しながら上を行く。
その先に2 つ目のポコ。これも西巻きは雪が深くて無理。バリズボの段差を気合で登って尾根上を行く。
その後にちょっと細いところあるが、問題にならない。主稜まで段差尾根上3 つあったが、どれも簡単。

一瞬主稜を逆に進んでしまうも、すぐに修正して正しいほうへ。
主稜に上がるとガスの中に新年最初の太陽が見えた。主稜co1850 までは広い尾根で特に問題はない。
斜度が急になる手前に南に吹きだまりがある。北側は緩いがそこそこ白いので離していく。

その先co1870 からが石狩急登。岩が出ていて雪崩は怖くない。今回は雪質もよく簡単だが、局地風が強かった。

急登くらいからガスが飛び始め、白くて雄雄しい石狩岳がその姿を現した。
北峰から南峰の間は雪庇は出ていないが、太い雪稜のようになっている。何回かパーティーを離していく。
南峰は4mくらい旭岳北崖尾根の急斜のような感じで簡単だった。

.1924 から先の稜線は、最初は岩が出ている程度だったが、後半から東側がスパッと切れ落ちた尾根になる。
しかし、雪庇は出ていないので尾根上を行けば問題はない。
天気も安定しており、時間にも余裕があるので石狩岳のっこし決定。
一応、西斜面の雪質を確かめるために弱層テストをしたが、すぐにハイマツが出てきた。

co1800 から川上岳くらいまではニセコアンヌプリの吊尾根のような感じだった。
ひいこらいって川上岳を越え、また少し細い尾根を通過してJPに到着。
まだまだ時間にも余裕があり、明日の天気も良いようなので、1488 北コルをキャンプサイトに決める。

JP の下りはハイマツと石でちょっとだるい。
ハマグリまでの3 つのポコが顕著だが、下りだしは視界がないと分かりずらいだろう。
ハマグリ上部は岩やシュカブラ、下部はチョロチョロハイマツが出ていて雪崩の心配は無い。

1488 北コル南西の尾根のタンネがあるところにテントを張る。
ここまで休憩なしの10 時間を越える行動。本当に疲れたが充実したのっこしだった。
10 年ぶりの石狩のっこしをペミカンとウィスキーで祝う。ヌルの唯一の隠しグッズであるリンゴも登場。
馬鹿たれといいたいところだが、めちゃくっちゃうまかった。のっこしの興奮はいつまでもテンバを賑わし続けた。

1月2日 ホゲホゲ樹林内ツアー
昨日はよく動いたので、ちょっとのんびりデッパ。
案外疲れは残っていない。お茶にいれたプロテインが効いているのだろうか。
外に出ると十勝や表大雪が赤く染まっていく。最高の夜明けだ。

1488 北ポコまではポコの南西尾根を登っていく。上部は硬かったのでシーアイゼンを装着した。
ポコからは鋭いニペソツ山や昨日のっこした馬鹿でっかい石狩岳が見える。

温泉岳までは雪庇が出ているが、木が生えていて大丈夫。
強化合宿でここを通過したことがあるワンゲラーなら誰もが感動するようなルート状況で温泉岳まで。

L を務めた3 年生の強化合宿のときと同じく最高の景色で気持ちがいい。写真を撮りがてら休憩をする。

温泉岳から尾根上を進むルートは木が多くてだるそうなので、強化でも使うヌプンの沢中をいくルートを行く。

ここからはスキー。表大雪・十勝を見ながらの新年の滑り初めは最高だった。
コルから沢中に入るところは左岸の木が生えてるところいけば雪崩は問題ない。斜度が緩くなったら沢中に入る。

ヌプン沢源頭付近は、静かなタンネの森。動きを止めて耳を澄ませば本当に無音。
青空の下、まるで春のようだ。テントを張りたい気持ちを抑えて先を目指す。

サモア沢は源頭よりちょっと下のco1380 くらいを渡り、川端沢も同じくらいのところを渡る。
川端沢は対岸の斜度が急。木が生えている微沢を使って標高尾根に取り付く。
.1547 の地形を確認しつつ、タンネ樹限co1600 にそってトラバースして小天コルへ。

時間もあるので偵察がてらスキーをしに行く。木はしっかり上までつなげそうで、雪崩は問題なさそう。
しかし、そんなことよりもスキーが楽しすぎる。夕焼けの裏大雪の山々を見ながらのスキーは最高だった。

明日は二ペソツアタックということで、乾野にリーダーの隠しグッズであるスパムをぶち込んで英気を養って就寝。

1 月3 日 リーダー、1 年ぶりのニペへ
さぁ、今日はニペアタック。L は奇しくも去年と同じ日にニペに向かうことに。
気圧の谷の前面で、上部のほうはガスがかかっているが、行けるところまで行ってみよう。

テントサイトからシーアイゼンで登り、co1800 でアイゼンストックに替える。
前天狗岳付近はうっすらガスで幻想的。天狗岳前の夏道の杭を見ると、去年より雪は若干多いようだ。

ここでピッケルに持ち替えて、北稜最初のポイント天狗岳のトラバース。
去年より雪が多いせいか基部よりのトラバースを強いられ、斜度が急になる。
最後の尾根に乗るところの手前がいやらしかった。
ちょうど旭岳崖尾根の地獄谷のトラバリのような感じだ。

キレットは、雪庇の様子が分からず西のブッシュの中をいったが、サイズは50cm くらいだった。
そこからデルタ前までどんどんコンタを稼ぐ。

デルタ前のトラバリは、シュカブラが出ていて緩く問題ならなかった。
しかしデルタは長く、150mくらいの急なトラバリ。
しかも雪質が悪く、ステップをしっかり確認しないと崩れやすいのでかなり緊張する。
ところどころ1人ずつにする。なかなかの強敵だった。

頂稜に乗るとこにデポ旗を打って進む。
頂稜は雪庇は出ておらず、尾根上を歩ける。
デルタで緊張が長く続いたので安心する。そして、背後に太陽の輝くピーク目指して登っていく。

パーティーのみんなの好意で、最後はリーダーがトップ。
一歩一歩登っていき、目の前に三角点があらわれたとき、一番高いところに立っていた。
1年ぶりのニペピークだが、去年とはぜんぜん違う言葉に出来ない気持ちで胸がいっぱいになった。
パーティーのみんなと熱い握手と抱擁を交わし、登頂を祝う。
長居していたいが、いかんせん寒いので記念写真とって引き返す。
また来よう。帰る途中、何度も何度も振り返った。

さて、下りは再度集中。頂稜から下りるところは、セオリー通りにバックステップ。
デルタもトラバリ下りが嫌なので、バックステップを交えながらトラバった。

キレットまで下って、取り合えず一呼吸おく。
結局、ピークまですっきり晴れることはなかったが、流れるガスの中に俺たちが登った二ペは確かにそこにそびえていた。
何度見ても素晴らしい山だと思う。
天狗のトラバリも慎重に通過し北稜をあとにした。

後は翌日の下山に使うシャクナゲ尾根の降り口確認しつつ小天コルへ。
さぁ、ひもじいテンバも昨日まで、当たり前の如くダブルメニュー。
酒もつまみも全部出して、完走を目前にしたテンバは大盛り上がり。
でも、11 月から続いたこのパーティでのテンバもこれっきりとなると、ちょっぴり寂しい気がした。

1月5 日 幌加温泉へ・・・
今日ものんびり出発。黄金色の朝日が糠平湖にうつって美しい。

昨日確認した降り口から微尾根を使って降ろしていく。
急な部分がおわってから右の沢を滑って、Co1640 のコルからシャクナゲ尾根に復帰した。
.1662 周辺の段差はツボにした。
その先はスキーを楽しみながら、沢型や二重尾根などで地形確認しながら進み、デポ旗で夏道に入り下る。
林道のラッセルも軽くどんどん進んでいき、幌加温泉に下山。

迎えに来てくれたドライバーと一緒に質素な幌加温泉に入って、5 日間の汗を流した。
その後は帯広によって豚丼屋と六花亭によって帰札。
豚丼屋で吸った、キジ丸さんからの差し入れのタバコの吸殻が年始山行の終了を物語っているようだった。

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