白馬岳周遊 〜剱岳と雷鳥に出会う旅〜
- GPS
- 52:00
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 1,915m
- 下り
- 2,520m
コースタイム
10:00 自然園駅
↓
11:20 天狗原
↓
12:40 白馬乗鞍岳 [2436m]
↓
13:30 白馬大池山荘
【8月10日(金)】
5:45 白馬大池山荘
↓
7:50 小蓮華山 [2766m]
↓
8:45 三国境
↓
9:55 白馬岳 [2932m]
↓
10:20 白馬山荘(昼食)
11:20 出発
↓
13:00 杓子岳 [2812m]
↓
14:20 白馬鑓ヶ岳 [2903m]
↓
14:45 鑓温泉分岐
↓
15:30 天狗山荘
【8月11日(土)】
6:00 天狗山荘 出発
↓
6:35 鑓温泉分岐
↓
8:45 白馬鑓温泉
↓
11:40 小日向コル
↓
13:40 猿倉
天候 | 8/9 晴れ 8/10 晴れ→曇り 8/11 曇り→小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
駐車場:八方第5駐車場(無料) タクシーで栂池へ(\2,600) ゴンドラとロープウェイで自然園駅へ(片道\1,720/人 + 荷物15kg以上で\500) 【8/11】 猿倉からタクシーで八方第5駐車場へ(サービスしていただいて\2,000) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【道の状況】 ・白馬乗鞍岳への登りに小雪渓がありますが、アイゼンなしで大丈夫です。 ・白馬大池から白馬三山、天狗山荘までは危険なく歩くことができます。 ・鑓温泉までの下山道には鎖場が連続します。 ・鑓温泉から猿倉までは雪渓を横切ります。 【白馬大池山荘(8/9泊)】 テント泊は\500/人。水は無料。 白馬乗鞍岳のバッチを購入。 【白馬山荘】 レストランまである巨大な山荘。 手ぬぐいと、白馬岳・杓子岳・白馬鑓ヶ岳のバッチを購入。 【天狗山荘(8/10泊)】 テント泊は\500/人。水は無料。 天狗山荘のバッチを購入。 自炊室がテント泊者にも開放されていてありがたいです。 【白馬鑓温泉小屋】 温泉は\300で、宿泊客でなくても入れます。 白馬鑓温泉のバッチを購入。 |
写真
感想
登山歴3年。初めての北アルプス、白馬岳。
計画は白馬三山から不帰ノ嶮を超えて唐松岳。ただし、天候や体調により別ルートへ変更するプランを立てました。
山行の目的は以下の3つ。無理はしないことが前提。
1.雷鳥に出会う
2.北アルプスの展望を楽しむ
3.不帰ノ嶮を超える
【8月9日(木)】
栂池から登り、白馬大池山荘でテント泊という計画です。
登り始めは曇っていましたが、乗鞍岳の小雪渓付近で青空が広がります。空が「撮影するなら今だよぉ!」と言っているかのようです。それでいて雪渓を登るときはガスで難所の雰囲気を作ってくれるサービス。ありがたいですね。
乗鞍岳の頂上は大勢の登山客で賑わっています。夏休みだからなのか、子供たちも多く感じました。中には小学生にもなっていないような子供もいて感心します。
山頂を抜けると、テント泊する白馬大池山荘が見えてきます。池と山荘、絵になりますね。
テントを立ててビールで乾杯。テンションが高いせいか、標高が高いせいか、酔いが早いです。夕食はカレーライス。移動中に購入したウインナーもうまい!
西の山に日が沈むのを撮影してから就寝。おやすみなさい。
【8月10日(金)】
この日はハードな行程。小蓮華山から白馬三山を超えて天狗山荘まで。
小蓮華山に向かう登山道は雷鳥坂と呼ばれ、雷鳥が多いと聞いていましたが、1羽も確認できず。うぬう。。。
この私、期待していくと裏切られることがよくありまして、オーロラを見るためにイエローナイフにいったけど曇りで見えずといった始末。今回もそのパターンか…。後悔はしたくないので、周囲を確認しながら登ります。諦めはしません!
小蓮華山からの白馬三山は素晴らしい。白馬岳と杓子岳と白馬鑓の斜面が並行しているあたりは自然が生んだ奇跡と言っていいほど。
さらに登山を趣味とする日本人の憧れである剱岳に立山連峰、遠く南には槍ヶ岳や奥穂高といった3000メートル峰を見ることができます。歩けば歩くほど憧れの山々が近づいてくる感覚は登山の醍醐味ではないでしょうか。
白馬岳に登頂する直前で念願の出会いが!そう、雷鳥さんです。しかも親子。
思わず「はじめまして。」と挨拶してしまうぐらいの感動。「ようこそ。」と雷鳥さん。ここに登ってよかった。
雷鳥さんと10分ほど(心の中で)会話して、「またね。」と分かれて白馬岳に登頂。立山連峰にはいつか登りたいです。
頂上から白馬山荘へ。巨大な山荘で、レストランまであります。手ぬぐいとバッチを購入しましたが、一番驚いたのはレシートが出てきたことです。山の上でレシートですよ!そりゃ驚きますって!!
驚いてばかりはいられないので、杓子岳へ。見事な三角形はケーキを思わせます。
山頂を回避する巻道もありますが、白馬山荘でバッチを購入したので登頂しないわけにはいきません。岩礫の急登をせっせと歩いて15分、杓子岳の山頂です。誰もいません!ガスで展望もいまいちになってきたので先を急ぎましょう。
次は白馬三山最後の白馬鑓ヶ岳です。その姿はガスでほとんど見えません。西からの強風に耐えて、少しずつ前に進みます。白砂の道をザクザクと登ると山頂です。ガスで展望なし。残念。頂上をそそくさと退散して宿泊する天狗山荘へ向かいます。
天狗山荘に着くまでガスと強風です。7月の八ヶ岳と同じぐらいの悪天候。夏山の午後は天候が変わりやすいので仕方ありません。人間は自然の前では無力です。
雪渓を少し下って天狗山荘に到着。東斜面にあるので西からの風は弱く感じます。テント場は段々畑のようになっており、我々は一番下のウルップソウの隣に設営。この山荘はテント泊の客にも自炊室を開放しているので助かります。おでんと生ビールを注文して夕食を楽しませてもらいました。
水は雪解け水のようで無料。冷たくておいしい!
ガスで展望が期待できないので、夕日を諦めて就寝。明日の不帰ノ嶮は天候次第。おやすみなさい。
【8月11日(土)】
天候はガスで視界ほとんどなし。テント場から山荘も見えません。風も強いので、不帰ノ嶮は諦めて白馬鑓温泉に下山です。
鑓温泉分岐までは冷たい西風。寒さに弱い妻は辛そう。
分岐してからは東斜面なので風も弱くなり、歩きやすい。猿倉までは7時間以上の予定。下りが苦手な私には厳しい戦いとなりそうです。
見上げれば白馬鑓ヶ岳がドドーンと存在するのですが、ガスで見えません。楽しみと言えば周辺のお花畑。クルマユリやハクサンコザクラが咲き競っています。
白馬鑓温泉は宿泊しない登山客も温泉に入れます。この温泉を目的とした登山もいいですね。
ここからの下山は非常に長かったです。雪渓を横切り、人喰い岩に喰われ、樹林帯の枝に頭をぶつけ、雨で濡れた岩で滑ったり。。。疲れても歩いて歩いて猿倉へ。13時ぐらいに鑓温泉に登って行った方々は明るいうちに着いたのでしょうか…。
猿倉に下山して、今回の2泊3日、北アルプスデビュー完了!
最終日こそ不帰ノ嶮を諦めましたが、目的の1と2が達成できたので良かったです。
さて、次はどこに登りましょうか?
depor021さん tanyaさん こんばんは
栂池〜白馬三山へ2泊3日のテン泊は素敵ですね。
白馬大池で夕日と朝日を眺められて羨ましいです。
雷鳥さん親子も出会えてラッキー。
ガスってきても、お花が癒してもらえる素敵な山歩き。
鑓温泉から猿倉までは長いし、危ない所が沢山あって
私達も難儀しました。
途中、すれ違った方に「ここは登りより降りが大変だよ」って
言われた事が納得できました。
やっと林道に出た時はホッとしますね。
こんばんは。
当初、下山は白馬鑓温泉ではなく八方池を計画していました。不帰ノ嶮に行ってみたかったのと、鑓温泉ルートの下山時間の長さが嫌だったからです。
しかし、悪天候でキレット通過は生命の危険があるので計画変更しました。
それ以外は計画通りで、展望も良く、雷鳥にも出会えて良かったです。
コメントありがとうございました。たぶん、depor021さんたちの谷に向かって
右隣の土地で一夜を明かしました。風が強くて寝れませんでした。
私は雷鳥さんを見れなかったのと、杓子岳を巻いてしまったのが心残りで...
またいつか登ってみようと思っています。不帰の嶮、早く行けるといいですね。
コメントありがとうございます。
私も強風で、夜中に何度か起きてしまいました。標高が高い稜線なので仕方ありませんね。
杓子岳はテント装備の人は登頂しない人が多いみたいです。重装備で白馬大池から歩いてきたら巻きたくなりますよね。
不帰ノ嶮は、いずれ挑戦したいです。
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