ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 2168841
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

【白銀の北岳】念願の冬期登頂☆(夜叉神〜池山吊尾根より)

2020年01月02日(木) 〜 2020年01月04日(土)
 - 拍手
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
24:07
距離
35.0km
登り
4,115m
下り
4,125m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:02
休憩
0:51
合計
8:53
5:04
5:05
57
6:02
6:02
110
7:52
8:21
155
10:56
10:56
18
11:14
11:35
107
13:22
標高2450m付近のビバークポイント
2日目
山行
7:10
休憩
0:58
合計
8:08
5:31
98
標高2450m付近のビバークポイント
7:09
7:09
96
8:45
8:50
30
9:52
10:02
24
10:26
10:34
24
10:58
10:58
9
11:33
11:38
67
12:45
12:49
50
13:39
標高2450m付近のビバークポイント
3日目
山行
6:31
休憩
0:34
合計
7:05
5:26
56
標高2450m付近のビバークポイント
6:22
6:36
12
6:48
6:48
108
8:36
8:56
121
10:57
10:57
61
11:58
11:58
32
12:30
12:30
1
12:31
ゴール地点
 
・GPS(ガーミン・etrex 30J )のログデータ3日分を添付しています。
(今回も大きなトラブルなく全線ログ採りすることができました)
*但し、林道のトンネル区間の一部でログが飛んでいる箇所があります。
 
天候  
・1日目(1月2日)
天候:晴れ
 風:終日無風〜微風
(夜叉神の森駐車場から池山吊尾根山中、標高2450m付近まで)

・2日目(1月3日:登頂日)
天候:晴れ時々曇り
 風:池山吊尾根樹林帯内はほぼ無風
   池山吊尾根稜線上〜北岳主稜線は微風〜10m/s前後の風
   瞬間的に15〜20m/s前後の突風が時折吹き荒れる

・3日目(1月4日)
天候:晴れ
 風:終日無風〜微風
(池山吊尾根山中、標高2450m付近から夜叉神の森駐車場まで)
 
過去天気図(気象庁) 2020年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 
・自宅出発(1月2日、1:55)
・高速:圏央道〜中央道/八王子JCT〜双葉JCT〜中部横断道/白根IC
・下道:白根IC〜R52〜南アルプス街道(県道20号線)
   〜夜叉神の森駐車場(4:20着)
*自宅から渋滞無しの直行で約2時間25分で移動

■下道の距離と移動時間は以下の通り
<中部横断道/白根ICから夜叉神の森駐車場まで>
・距離:約24km
・所要時間:渋滞無しの直行で約40分で移動

■駐車場について
・上記の通り”夜叉神の森駐車場”に駐車。
・駐車料金:無料。夜間入出庫可。
・駐車場内にトイレ有り。夜間も使用可(一応紙もありました)
*但し、この時期はトイレの水道と自販機は使用不可でした。

■登山ポスト
・夜叉神の森駐車場内にある”鳳凰三山登山口”の東屋に有り。

■コンビニについて
 中部横断道/白根ICを出た後、一般道のR52〜南アルプス街道
 (県道20号線)の間に数軒あります。
*但し、南アルプス街道に入って暫く進むと無くなりますので、
 早めに見つけたコンビニに立寄ることをお勧めします。
(芦安温泉街のかなり手前からなくなりますのでご注意を)
 
コース状況/
危険箇所等
 
【道路状況について】 2020/01/02-01/04 現在

■下道の道路状況、山の神ゲートの状況等
・中部横断道/白根ICから夜叉神の森駐車場までの一般道及び林道は
 通行規制及び、道路上の雪もなく無問題で通行できました。
*山の神ゲート〜夜叉神の森駐車場までの林道情報はこちら↓
 http://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/kisei.php?id=4

【要注意】
*この時期の山の神ゲートは積雪などにより閉まっている場合が
 ありますので、最新情報を確認した上で行くようにして下さい。


【ルート状況、積雪状況等】 2020/01/02-01/04 現在
<夜叉神の森駐車場〜池山吊尾根〜北岳山頂まで>

・夜叉神ゲートから鷲ノ住山入口までは林道歩き(約1時間10分)
 途中の長いトンネルは要ヘッデン。
(トンネル内の舗装面に窪みがあるので、足元に注意が必要)
*この区間の道路上の雪は所々にあり、一部氷結していました。

・鷲ノ住山入口〜野呂川吊橋までは、高低差約400mの急下降区間。
 野呂川へ向かって急坂の激下りとなり、あまりの斜度で足元が滑り
 非常に下り辛い斜面です(下りでもかなりの疲労感有り)
*この斜面の最下部付近(野呂川吊橋の少し手前)から登山道が
 氷結気味になっており、ここでアイゼンを装着しました。

・野呂川吊橋〜あるき沢橋BSまでは再び林道歩き(約30分)
(トンネルも数本有り。要ヘッデン)
*この区間の道路上にも多少の雪と氷結箇所がありましたが、
 歩行には問題無い程度でした。
 あるき沢橋BS手前の水場も流れていました。

・あるき沢橋BS〜池山御池小屋まで
 ここから先が”池山吊尾根ルート”となります。
・前半(標高約1500m付近まで)は、最初の取付き約20分を除いて
 全体的に傾斜は緩めで九十九折れの歩き易い登山道です。
・積雪は取り付き直後からやや氷結気味の雪がついていた為、
 早々にアイゼンを装着しました。

・後半(標高約1500mから上)は激急登となり、鬱蒼とした草木が
 登山道を覆って狭くしている為、かなり歩き辛くなります。
*今回は昨年2月のようなアイゼンも受けつけないほどの硬く氷結した
 箇所はなく、まともにアイゼン歩行できる程度の氷でした。

・池山御池小屋は避難小屋ですので、無人で水場等もありません
 中は10〜15人ほど寝れる広さです(多少の毛布もありました)
・小屋前の池?はこの時期も水無しで一面雪に覆われていました。
*この池山御池小屋付近の地図上にある水場は確認していません。
 一応、小屋から北へ30分(往復1時間)とありましたが、
 全くアテに出来ないので、(事前の調査でも情報は確認出来ず)
 水は1Lを持参し、足りない分は雪を溶かして調達しました。

・池山御池小屋から先はひたすら樹林帯内の急登&幅の狭い登山道を
 ひたすら登っていきます。当日は明瞭なトレースもあったので
 問題なく進めました。赤リボンも適度についていました。

・このまま城峰を越えて約30分ほど進んだ地点、標高約2450m付近の
 平場(テント適地)でビバークとしました。
 ここは無雪期でもテントが2張程度張れる平場になります。
(この先の樹林帯内にも数ヶ所テント適地あり。城峰の手前にも
 4張程度のテント適地あり)

・2450m付近のテント適地から先は急登で雪も深くなりますが、
 当日はトレースがあり問題なく進めました。
 特に標高2700mから先は樹林がなくなり無雪期の場合はハイマツ帯と
 露岩のミックスゾーンとなりますが、この時期は斜面全体が締まった
 雪で覆われておりハイマツ漕ぎをすることなく雪の上を歩けました。
 また、池山吊尾根の稜線上も同様の状況で、八本歯の頭手前付近まで
 無雪期よりも冬の方が楽に歩ける状態でした。


■核心部(その1)
<八本歯の頭〜八本歯のコル間>
・この区間は無雪期でも痩せ尾根&切れ落ちの危険な岩場となります。
 当日は明瞭なトレースのお陰で切れ落ちた岩場の側面をほぼ夏道通り
 辿ることができました。岩の側面にかかっている常設のトラロープも
 まだ出ていました(写真:45〜46)

・切れ落ちた岩の側面を通過すると、次はコルへの垂直下降ポイントが
 出てきます。当日は雪付きが少なめで常設のトラロープも出ており、
 また、岩の突起(ホールド&スタンション)も出ていたので、
 持参したロープを使うことなくフリーで下降できました。
*但し、この日の状態ではフリーで登降できましたが、ここが氷結等で
 まともに下りられない場合は、ロープワーク(懸垂下降)が必須に
 なる危険箇所です(下降ポイントにリングボルト有り。写真:47)

・八本歯のコルまで下降すると、この先は吊尾根分岐点まで高低差約
 200mの登り返し。この区間は両側切れ落ちなどの危険箇所はなく、
 また、この日は丸太のハシゴも出ていた為、それほど問題無く進む
 ことができました。(但し、この区間も斜面が全面氷結している
 場合は難易度が一変すると思います)


■核心部(その2)
<吊尾根分岐点〜北岳山頂間>
*北岳山頂直下西面
・吊尾根分岐点を過ぎると本行程で最大の核心部と思われる山頂直下の
 西面に入ります。当日はこの西面を斜めにトラバースしている夏道は
 雪で埋まっており、雪質もひと踏みで足場ができるほど柔らかくなく、
 それなりに締まった雪でした。この状態で夏道通り辿ろうとすると、
 超急斜面の斜めトラバースとなり、特に下りでは滑落のリスクが高く
 大変危険と判断しました。従って西面の下から見て右側に出ている
 岩稜に取り付き稜線上にそのまま直登しました。この直登ラインは
 無雪期だとルンゼ状の少し窪んだラインで、雪がなくても意外なほど
 安定して登降できるラインです(写真:55〜58)
・帰りはここをバックステップ(後下り)で慎重に直下降しました。 
 結果、斜面に張り付いての危険な斜めトラバースやロープでの確保は
 なしで通過することができました(写真:75、76)

・危険な西面を直登して稜線上に乗ると、その先は山頂まで稜線上の
 安定したスノーロードが続いていました。冬の北岳最高所からの
 大絶景を楽しみながら山頂へ到達できました(写真:58〜62)

【ご注意】
*ここに記載されているルート状況などは、あくまでこの日の雪質や
 現地での実際の状況を見て最良と思われる判断をした結果です。
 冬山はその日その時の状況で難易度は一変します。
 実際に行かれる場合、この情報は参考程度としていただき、
 実際の山行では現地での状況によりご自身で最良の判断をして
 いただくようお願いいたします。
 
その他周辺情報  
■下山後の温泉はこちらを利用しました↓
 ”天恵泉白根桃源天笑閣”
https://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/sisetsu/shisetsu/onsen-tensyokaku/
・夜叉神から甲府方面への帰り道(南アルプス街道沿い)にあり、
 遠回りせずにすぐに立ち寄れる好立地が良い。
・浴槽は内湯が3槽で高温(43℃)中温、低温とある。露天風呂は無し
(個人的には熱い湯が苦手だが、この日は身体が冷え込んでいたせいか
 43℃でもちょうど良い湯温に感じた)
・常設のドライヤーは1ヶ。リンスインシャンプーとボディーソープは
 あるものの、その他のアメニティーグッズは無し。
*基本的に観光客向けというより地元の共同浴場のような印象だった。
 
新年明けましておめでとうございます。出発前夜、自宅にて
今回は出勤予定だった1/3と4日が休みとなり、念願の冬の北岳へ再挑戦することに
で、久々に雪山テン泊装備一式を準備。今回は一応、ピッケル2本とロープも持参
特に右上の厳冬期用シュラフがデカすぎる。これら全てをバルトロ85Lへ詰め込む
2020年01月01日 17:12撮影 by  DSC-WX350, SONY
17
1/1 17:12
新年明けましておめでとうございます。出発前夜、自宅にて
今回は出勤予定だった1/3と4日が休みとなり、念願の冬の北岳へ再挑戦することに
で、久々に雪山テン泊装備一式を準備。今回は一応、ピッケル2本とロープも持参
特に右上の厳冬期用シュラフがデカすぎる。これら全てをバルトロ85Lへ詰め込む
パッキング完了。これで水1L含めて約20kg。ミラーレスカメラと
エナジーゼリー満載のウエストバックも含めると約21.5kg
この時期は水を省けるのでこの程度の重量に抑えられたが、
厳冬期用シュラフや防寒着などが多めで、ややかさばっている印象
これを担いで長〜い池山吊尾根を登って行く…
このところ軽装の日帰り山行ばかりだったので、少々気が重い(^-^;
2020年01月01日 18:11撮影 by  DSC-WX350, SONY
15
1/1 18:11
パッキング完了。これで水1L含めて約20kg。ミラーレスカメラと
エナジーゼリー満載のウエストバックも含めると約21.5kg
この時期は水を省けるのでこの程度の重量に抑えられたが、
厳冬期用シュラフや防寒着などが多めで、ややかさばっている印象
これを担いで長〜い池山吊尾根を登って行く…
このところ軽装の日帰り山行ばかりだったので、少々気が重い(^-^;
1/2:入山日。夜叉神の森駐車場に到着
お正月山行で鳳凰三山と北岳行きの入山者も含めて駐車場はかなり埋まっていました
あそこに見える鳳凰三山登山口の東屋で登山届を提出します
2020年01月02日 04:27撮影 by  DSC-WX350, SONY
4
1/2 4:27
1/2:入山日。夜叉神の森駐車場に到着
お正月山行で鳳凰三山と北岳行きの入山者も含めて駐車場はかなり埋まっていました
あそこに見える鳳凰三山登山口の東屋で登山届を提出します
それでは準備完了。昨年2月の敗退以来となる冬の北岳目指して出発です!(*^^)v
まずは鷲ノ住山の入口まで「県営林道南アルプス線」を約1時間強の林道歩き
2020年01月02日 04:37撮影 by  DSC-WX350, SONY
2
1/2 4:37
それでは準備完了。昨年2月の敗退以来となる冬の北岳目指して出発です!(*^^)v
まずは鷲ノ住山の入口まで「県営林道南アルプス線」を約1時間強の林道歩き
夜叉神ゲートから数分で最初のトンネル”夜叉神トンネル”が出現
これが本行程で最初にして最長のトンネル
昨年の2月はシャッターが下りていたが、今回は夏と同じく開いていた
ちなみに私の足でこのトンネル通過に約17〜18分ほどかかる
(トンネル内電灯無し、床面凸凹なので要ヘッデン)
2020年01月02日 04:47撮影 by  DSC-WX350, SONY
2
1/2 4:47
夜叉神ゲートから数分で最初のトンネル”夜叉神トンネル”が出現
これが本行程で最初にして最長のトンネル
昨年の2月はシャッターが下りていたが、今回は夏と同じく開いていた
ちなみに私の足でこのトンネル通過に約17〜18分ほどかかる
(トンネル内電灯無し、床面凸凹なので要ヘッデン)
この林道にはいくつものトンネルがあり、
そのうちのひとつでこのようなツララだらけの危険なトンネルがあった(;゜Д゜)
ここは早足でササっと通過💦
2020年01月02日 05:12撮影 by  DSC-WX350, SONY
12
1/2 5:12
この林道にはいくつものトンネルがあり、
そのうちのひとつでこのようなツララだらけの危険なトンネルがあった(;゜Д゜)
ここは早足でササっと通過💦
夜叉神ゲートから約1時間10分ほどで鷲ノ住山の入口に到着
ここを左に入り、下を流れる野呂川まで高低差約400mを一気に急下降します
2020年01月02日 05:46撮影 by  DSC-WX350, SONY
2
1/2 5:46
夜叉神ゲートから約1時間10分ほどで鷲ノ住山の入口に到着
ここを左に入り、下を流れる野呂川まで高低差約400mを一気に急下降します
林道から入って少し進むと、鷲ノ住山の山頂付近に到着。特にこれといって何にも無し。雪は薄っすらついている程度
2020年01月02日 06:00撮影 by  DSC-WX350, SONY
2
1/2 6:00
林道から入って少し進むと、鷲ノ住山の山頂付近に到着。特にこれといって何にも無し。雪は薄っすらついている程度
鷲ノ住山の中腹より。あの遥か下に見える野呂川まで高低差約400mを激下り。毎年6月に歩いているが、それでもここの傾斜は相当きつく感じる
2020年01月02日 06:37撮影 by  DSC-WX350, SONY
14
1/2 6:37
鷲ノ住山の中腹より。あの遥か下に見える野呂川まで高低差約400mを激下り。毎年6月に歩いているが、それでもここの傾斜は相当きつく感じる
野呂川に近づくにつれて雪が増えてきた。谷底で陽が当たらず溶けない模様
雪質も氷化してきたのでアイゼンを装着。それでも昨年2月のように
アイゼンの歯が全く立たないカチカチの氷ではなかったので難なく通過できた
2020年01月02日 06:55撮影 by  DSC-WX350, SONY
6
1/2 6:55
野呂川に近づくにつれて雪が増えてきた。谷底で陽が当たらず溶けない模様
雪質も氷化してきたのでアイゼンを装着。それでも昨年2月のように
アイゼンの歯が全く立たないカチカチの氷ではなかったので難なく通過できた
鷲ノ住山の激下りを終えて野呂川吊橋に到着。ここが本行程の最下降点(標高約1100m)
ここから北岳山頂まで高低差約2100mの登り返しとなる
まずは今日のテン場(2450m)まで約1350m、約6時間半の登り返し
2020年01月02日 07:02撮影 by  DSC-WX350, SONY
3
1/2 7:02
鷲ノ住山の激下りを終えて野呂川吊橋に到着。ここが本行程の最下降点(標高約1100m)
ここから北岳山頂まで高低差約2100mの登り返しとなる
まずは今日のテン場(2450m)まで約1350m、約6時間半の登り返し
吊橋上より。毎年6月に見ている野呂川発電所とエメラルドグリーン+雪
これは冬期でも変わらない美しさ。雪の白さも加わってなお良い感じだった
2020年01月02日 07:03撮影 by  DSC-WX350, SONY
4
1/2 7:03
吊橋上より。毎年6月に見ている野呂川発電所とエメラルドグリーン+雪
これは冬期でも変わらない美しさ。雪の白さも加わってなお良い感じだった
吊橋の次はあの右上に見えるもう一つの林道「県道南アルプス公園線(県道37号線)」へ登り返す。ここは崖のような訳の分からない急斜面を数十m這い上がるような区間
2020年01月02日 07:10撮影 by  DSC-WX350, SONY
3
1/2 7:10
吊橋の次はあの右上に見えるもう一つの林道「県道南アルプス公園線(県道37号線)」へ登り返す。ここは崖のような訳の分からない急斜面を数十m這い上がるような区間
野呂川から登り返して池山吊尾根登山口(あるき沢橋BS)まで約30分の林道歩き
ここはあるき沢橋BS手前にある水場。1/2現在、流れていた(昨年の2月も流れていた)
2020年01月02日 07:48撮影 by  DSC-WX350, SONY
2
1/2 7:48
野呂川から登り返して池山吊尾根登山口(あるき沢橋BS)まで約30分の林道歩き
ここはあるき沢橋BS手前にある水場。1/2現在、流れていた(昨年の2月も流れていた)
夜叉神の駐車場から約3時間20分、ようやく池山吊尾根登山口(あるき沢橋BS)に到着
ここから本題の破線ルートがスタート。やはり6月よりも45分ほど余計にかかっている
2020年01月02日 07:55撮影 by  DSC-WX350, SONY
4
1/2 7:55
夜叉神の駐車場から約3時間20分、ようやく池山吊尾根登山口(あるき沢橋BS)に到着
ここから本題の破線ルートがスタート。やはり6月よりも45分ほど余計にかかっている
取り付きから既にスノーロード。一部氷化している箇所もあったので早々にアイゼンを装着
2020年01月02日 08:06撮影 by  DSC-WX350, SONY
2
1/2 8:06
取り付きから既にスノーロード。一部氷化している箇所もあったので早々にアイゼンを装着
荷物は重いが風もなく静かでホントに気持ちいい♪
毎年6月に歩いている池山吊尾根ルート。長くて辛いけどやっぱり好きですね(^−^)
2020年01月02日 10:19撮影 by  ILCE-5100, SONY
10
1/2 10:19
荷物は重いが風もなく静かでホントに気持ちいい♪
毎年6月に歩いている池山吊尾根ルート。長くて辛いけどやっぱり好きですね(^−^)
標高2000〜2100m付近の倒木多発区間。ここは6月と何ら変わらない印象
しかし積雪のお陰で迂回トレースがあり、6月よりも通過が多少ラクだったかも…
2020年01月02日 10:47撮影 by  DSC-WX350, SONY
4
1/2 10:47
標高2000〜2100m付近の倒木多発区間。ここは6月と何ら変わらない印象
しかし積雪のお陰で迂回トレースがあり、6月よりも通過が多少ラクだったかも…
出発から約6時間半、ようやく池山御池に到着
毎年6月に見ているがやはり雪がつくとかなり印象が違う
真っ白な池の上を少し歩いてみたが、まともに膝まで踏み抜くので
トレース通り画面左の樹林から対岸の小屋へ向かった
(ちなみに無雪期の夏道は画面右の樹林から回り込んで小屋へ繋がる)
2020年01月02日 11:10撮影 by  DSC-WX350, SONY
16
1/2 11:10
出発から約6時間半、ようやく池山御池に到着
毎年6月に見ているがやはり雪がつくとかなり印象が違う
真っ白な池の上を少し歩いてみたが、まともに膝まで踏み抜くので
トレース通り画面左の樹林から対岸の小屋へ向かった
(ちなみに無雪期の夏道は画面右の樹林から回り込んで小屋へ繋がる)
そして池山御池小屋に到着。ここは無人の避難小屋
室内の板間には10〜15人程度は横になれる広さがある
冬期はここから山頂へアタックする方もいるようです
2020年01月02日 11:13撮影 by  DSC-WX350, SONY
6
1/2 11:13
そして池山御池小屋に到着。ここは無人の避難小屋
室内の板間には10〜15人程度は横になれる広さがある
冬期はここから山頂へアタックする方もいるようです
中を覗いてみるとテントが一張あった。以前は天井の内張りが無くて骨材が剝き出しだったような気がしたが…(補修or防寒用に張ったのかな?)
2020年01月02日 11:28撮影 by  DSC-WX350, SONY
7
1/2 11:28
中を覗いてみるとテントが一張あった。以前は天井の内張りが無くて骨材が剝き出しだったような気がしたが…(補修or防寒用に張ったのかな?)
池山御池小屋から1時間15分ほど登って行くと城峰の尾根上に乗る。尾根上に出たすぐのところにこのようなテント適地あり(4張ほど幕営可)
2020年01月02日 12:42撮影 by  DSC-WX350, SONY
4
1/2 12:42
池山御池小屋から1時間15分ほど登って行くと城峰の尾根上に乗る。尾根上に出たすぐのところにこのようなテント適地あり(4張ほど幕営可)
尾根上を10分ほど横移動すると”城峰”に到着。毎年6月に来ているこの場所、
相変わらず何にもなくこの小標識だけがポツンとあるだけ…
2020年01月02日 12:55撮影 by  DSC-WX350, SONY
2
1/2 12:55
尾根上を10分ほど横移動すると”城峰”に到着。毎年6月に来ているこの場所、
相変わらず何にもなくこの小標識だけがポツンとあるだけ…
城峰から30分ほど進むと今回の幕営地である、標高2450m付近のテント適地に到達
画面左の手前に1張、中央の右側に1張幕営可。今回は右側の適地を利用します
昨年2月に敗退した時もここで幕営。因縁のこの場所から今回もアタックをかけます
(池山吊尾根ルートはこの先にも数ヶ所のテント適地有り)
2020年01月02日 13:23撮影 by  DSC-WX350, SONY
3
1/2 13:23
城峰から30分ほど進むと今回の幕営地である、標高2450m付近のテント適地に到達
画面左の手前に1張、中央の右側に1張幕営可。今回は右側の適地を利用します
昨年2月に敗退した時もここで幕営。因縁のこの場所から今回もアタックをかけます
(池山吊尾根ルートはこの先にも数ヶ所のテント適地有り)
トレース脇にしっかり整地して設営完了。まだ14時半ですが、
これから水を作って食事を済ませて明日のアタックの為に
早めに休もうと思ったらガスの火が弱くて雪溶かしに時間がかかった💦
幸い予備のガス缶もう1個がまともだったので何とかなったが…(^-^;
2020年01月02日 14:35撮影 by  DSC-WX350, SONY
16
1/2 14:35
トレース脇にしっかり整地して設営完了。まだ14時半ですが、
これから水を作って食事を済ませて明日のアタックの為に
早めに休もうと思ったらガスの火が弱くて雪溶かしに時間がかかった💦
幸い予備のガス缶もう1個がまともだったので何とかなったが…(^-^;
2日目(1/3)山頂へのアタック日
気温-7℃前後、起きてみるとテント内に霜が付いていた
5時半ごろのスタートを目指し、気合いを入れて準備します
2020年01月03日 04:15撮影 by  DSC-WX350, SONY
4
1/3 4:15
2日目(1/3)山頂へのアタック日
気温-7℃前後、起きてみるとテント内に霜が付いていた
5時半ごろのスタートを目指し、気合いを入れて準備します
予定通り5時半に出発。今回は昨年2月のように一泊二日ではなく明日の下山日もある
従って今日のアタックは焦らずに雪の状態など様子を見ながらじっくり進んで行きます
2020年01月03日 05:36撮影 by  DSC-WX350, SONY
3
1/3 5:36
予定通り5時半に出発。今回は昨年2月のように一泊二日ではなく明日の下山日もある
従って今日のアタックは焦らずに雪の状態など様子を見ながらじっくり進んで行きます
日の出まであと40分ほど。樹間から富士山のシルエットが
2020年01月03日 06:11撮影 by  DSC-WX350, SONY
27
1/3 6:11
日の出まであと40分ほど。樹間から富士山のシルエットが
出発から1時間ほどで標高2720m付近のテント適地に到達
ここにも1〜2張程度の幕営可能な平場がある(2015年の6月に幕営した場所)
2020年01月03日 06:39撮影 by  DSC-WX350, SONY
7
1/3 6:39
出発から1時間ほどで標高2720m付近のテント適地に到達
ここにも1〜2張程度の幕営可能な平場がある(2015年の6月に幕営した場所)
そしてボーコン沢ノ頭直下にてご来光が…
雪山の稜線上からひとり静かに拝む。山頂アタック前の至福のひと時
2020年01月03日 06:51撮影 by  ILCE-5100, SONY
15
1/3 6:51
そしてボーコン沢ノ頭直下にてご来光が…
雪山の稜線上からひとり静かに拝む。山頂アタック前の至福のひと時
日本一の富士山と共に拝むことができて本当によかった☆
今年も仕事に山登りに全力で頑張ろう!
2020年01月03日 06:52撮影 by  ILCE-5100, SONY
35
1/3 6:52
日本一の富士山と共に拝むことができて本当によかった☆
今年も仕事に山登りに全力で頑張ろう!
テン場出発から約1時間40分、ボーコン沢ノ頭に到達
ここは毎年6月、バス開通前の北岳山行時に幕営している場所
でも冬は風が心配だし、ここに張るのはちょっと躊躇するなぁ…
2020年01月03日 07:12撮影 by  DSC-WX350, SONY
11
1/3 7:12
テン場出発から約1時間40分、ボーコン沢ノ頭に到達
ここは毎年6月、バス開通前の北岳山行時に幕営している場所
でも冬は風が心配だし、ここに張るのはちょっと躊躇するなぁ…
ここからの北岳ビューは一級品。でも頭だけスッポリガスがかかっている…
しかし今日の予報は晴れ。そして周りの青空を見ればこれから晴れることは確信が持てた
2020年01月03日 07:12撮影 by  DSC-WX350, SONY
6
1/3 7:12
ここからの北岳ビューは一級品。でも頭だけスッポリガスがかかっている…
しかし今日の予報は晴れ。そして周りの青空を見ればこれから晴れることは確信が持てた
明日もあるし焦らずにこの稜線上で時間をかけて進めば何れガスは取れるだろう…
そう信じて様子を見ながらゆっくり歩いていくことにした
2020年01月03日 07:12撮影 by  DSC-WX350, SONY
2
1/3 7:12
明日もあるし焦らずにこの稜線上で時間をかけて進めば何れガスは取れるだろう…
そう信じて様子を見ながらゆっくり歩いていくことにした
間ノ岳方面のガスはどんどん薄くなっていく。これなら北岳のガスも取れると確信した
2020年01月03日 07:12撮影 by  DSC-WX350, SONY
6
1/3 7:12
間ノ岳方面のガスはどんどん薄くなっていく。これなら北岳のガスも取れると確信した
晴れを信じて20分ほど歩いていると、間ノ岳のガスが取れて全容が露わに!
2020年01月03日 07:34撮影 by  DSC-WX350, SONY
25
1/3 7:34
晴れを信じて20分ほど歩いていると、間ノ岳のガスが取れて全容が露わに!
左:農鳥岳、右:間ノ岳のコンビ。冬はより一層の迫力と美しさを感じる
2020年01月03日 07:34撮影 by  DSC-WX350, SONY
19
1/3 7:34
左:農鳥岳、右:間ノ岳のコンビ。冬はより一層の迫力と美しさを感じる
農鳥岳をアップ。冬の農鳥なんて自分にはまだまだとても…
正直、今回の北岳挑戦だけでもぅ精一杯ですよ
2020年01月03日 07:34撮影 by  DSC-WX350, SONY
16
1/3 7:34
農鳥岳をアップ。冬の農鳥なんて自分にはまだまだとても…
正直、今回の北岳挑戦だけでもぅ精一杯ですよ
八本歯の頭(左)の手前にて。予想通り北岳のガスもほぼ取れてきた!
条件は整ってきた。いよいよ本気モードでテンションもアップ!(^^)!
2020年01月03日 07:55撮影 by  DSC-WX350, SONY
12
1/3 7:55
八本歯の頭(左)の手前にて。予想通り北岳のガスもほぼ取れてきた!
条件は整ってきた。いよいよ本気モードでテンションもアップ!(^^)!
ヨシヨシと思って進んでいると、突然行く手を阻むかのような突風が吹き荒れる
この日の稜線上は10m/s前後の風と瞬間的に20m/s超の突風が繰り返す状況
やはりこの辺はさすが冬の北岳。そう簡単には踏ませてくれない…
2020年01月03日 08:04撮影 by  DSC-WX350, SONY
11
1/3 8:04
ヨシヨシと思って進んでいると、突然行く手を阻むかのような突風が吹き荒れる
この日の稜線上は10m/s前後の風と瞬間的に20m/s超の突風が繰り返す状況
やはりこの辺はさすが冬の北岳。そう簡単には踏ませてくれない…
そして八本歯の頭に到達。山頂のガスは完全に取れて全開となった
しかしここから八本歯のコルまでの区間は痩せ尾根となり冬期北岳の第一の核心部
ストックからピッケルに換装し、改めて気を引き締め直して進みます
2020年01月03日 08:18撮影 by  DSC-WX350, SONY
7
1/3 8:18
そして八本歯の頭に到達。山頂のガスは完全に取れて全開となった
しかしここから八本歯のコルまでの区間は痩せ尾根となり冬期北岳の第一の核心部
ストックからピッケルに換装し、改めて気を引き締め直して進みます
八本歯の頭よりコルに下りる前にこれから進むルートを確認
夏なら特段問題はないが、雪が付くととてつもない迫力と恐怖を感じる
2020年01月03日 08:27撮影 by  DSC-WX350, SONY
11
1/3 8:27
八本歯の頭よりコルに下りる前にこれから進むルートを確認
夏なら特段問題はないが、雪が付くととてつもない迫力と恐怖を感じる
夏道の丸太ハシゴを確認。まだこの時期は完全に埋まっておらず何とか使えそうだ
2020年01月03日 08:28撮影 by  DSC-WX350, SONY
3
1/3 8:28
夏道の丸太ハシゴを確認。まだこの時期は完全に埋まっておらず何とか使えそうだ
八本歯のコルへ向けて痩せ尾根を辿り下降開始
まだこの辺の雪付きは普通に歩ける状態だった
でもこの先の切れ落ちた岩場のことが気になってしょうがない…
2020年01月03日 08:31撮影 by  DSC-WX350, SONY
2
1/3 8:31
八本歯のコルへ向けて痩せ尾根を辿り下降開始
まだこの辺の雪付きは普通に歩ける状態だった
でもこの先の切れ落ちた岩場のことが気になってしょうがない…
そしてここが無雪期でも足幅一足分しかない切れた岩の側面を通過する箇所
冬期はここがどうなっているのか非常に気になっていたが、
この日の雪はトレースもあったことでそれなりに安定して歩ける状態だった
(逆に無雪期よりも締まった雪付きで幅が広い印象だった)
2020年01月03日 08:34撮影 by  DSC-WX350, SONY
8
1/3 8:34
そしてここが無雪期でも足幅一足分しかない切れた岩の側面を通過する箇所
冬期はここがどうなっているのか非常に気になっていたが、
この日の雪はトレースもあったことでそれなりに安定して歩ける状態だった
(逆に無雪期よりも締まった雪付きで幅が広い印象だった)
ただ、この日はそれなりに安定して通過できたが、これが2〜3月になると
大量に雪がついてロープが埋まり、この側面トレースでは通過不可となるのでは?
その場合はこの痩せ尾根の上を歩くのか?その辺が気になってしまう
2020年01月03日 08:35撮影 by  DSC-WX350, SONY
4
1/3 8:35
ただ、この日はそれなりに安定して通過できたが、これが2〜3月になると
大量に雪がついてロープが埋まり、この側面トレースでは通過不可となるのでは?
その場合はこの痩せ尾根の上を歩くのか?その辺が気になってしまう
そしてここがコルへの垂直下降ポイント。画面左にリングボルトがある
ここが氷結などでまともに下りられない場合の為にロープを持参した
この日の状態はフリーで登降できたが、雪の状態によってはロープワークが必須となる
2020年01月03日 08:37撮影 by  DSC-WX350, SONY
12
1/3 8:37
そしてここがコルへの垂直下降ポイント。画面左にリングボルトがある
ここが氷結などでまともに下りられない場合の為にロープを持参した
この日の状態はフリーで登降できたが、雪の状態によってはロープワークが必須となる
無雪期は岩の突起などでデコボコした箇所も、
雪がつくとこのようなモーグルのキッカーのような状態になっていた
2020年01月03日 08:41撮影 by  DSC-WX350, SONY
2
1/3 8:41
無雪期は岩の突起などでデコボコした箇所も、
雪がつくとこのようなモーグルのキッカーのような状態になっていた
当日は痩せ尾根上をこのようにトレースがついていた。ここを降雪直後に最初に踏んでいく人の気持ちを思うと、とても頭が上がらない
2020年01月03日 08:44撮影 by  DSC-WX350, SONY
13
1/3 8:44
当日は痩せ尾根上をこのようにトレースがついていた。ここを降雪直後に最初に踏んでいく人の気持ちを思うと、とても頭が上がらない
第一の核心部を無事に通過し八本歯のコルに到達
画面右の大樺沢ルートはご覧の通り入口から雪に閉ざされていた
2020年01月03日 08:49撮影 by  DSC-WX350, SONY
3
1/3 8:49
第一の核心部を無事に通過し八本歯のコルに到達
画面右の大樺沢ルートはご覧の通り入口から雪に閉ざされていた
八本歯のコルから先は山頂まで高低差約300mの登り返し
まずは八本歯の頭から事前に確認した丸太ハシゴを登って行く
この日の雪付き状態だと無雪期より安定して登降できたが、
あのハシゴが全て埋まっていると雪の急斜を直登することになるのだろう
2020年01月03日 08:52撮影 by  DSC-WX350, SONY
7
1/3 8:52
八本歯のコルから先は山頂まで高低差約300mの登り返し
まずは八本歯の頭から事前に確認した丸太ハシゴを登って行く
この日の雪付き状態だと無雪期より安定して登降できたが、
あのハシゴが全て埋まっていると雪の急斜を直登することになるのだろう
さらに登って行く。ここは無雪期だと大岩だらけの大斜面の辺り
この辺については積雪期の方が格段に歩きやすかった
2020年01月03日 09:10撮影 by  DSC-WX350, SONY
3
1/3 9:10
さらに登って行く。ここは無雪期だと大岩だらけの大斜面の辺り
この辺については積雪期の方が格段に歩きやすかった
トラバ道分岐に到着。冬期はここから北岳山荘へ行くことはできないのだろうか
やはり主稜線に登り返して行くのが常道なのか
2020年01月03日 09:24撮影 by  DSC-WX350, SONY
14
1/3 9:24
トラバ道分岐に到着。冬期はここから北岳山荘へ行くことはできないのだろうか
やはり主稜線に登り返して行くのが常道なのか
トラバ道分岐から30分近くかけてようやく吊尾根分岐に到達
ここから山頂までの区間、主稜線の西面通過が第二(最大)の核心部
まずは正面の岩稜帯の左側面を巻きながら進む
この日はまだ夏道が残っていたのでひと安心
2020年01月03日 09:52撮影 by  DSC-WX350, SONY
2
1/3 9:52
トラバ道分岐から30分近くかけてようやく吊尾根分岐に到達
ここから山頂までの区間、主稜線の西面通過が第二(最大)の核心部
まずは正面の岩稜帯の左側面を巻きながら進む
この日はまだ夏道が残っていたのでひと安心
岩稜をひとつ巻くと今回一番懸念していた山頂直下の西側急斜面に到達
ここは写真ではそれほど斜度感がないが、実際はかなりの急斜面
ここで滑れば谷底まで滑落して帰らぬ人となるだろう
夏道はここを左上に向かって斜めにトラバースするが完全に埋もれていた
この状態で斜めトラバースは危険(とても怖くてできない)ので
6月に予習した通り、画面右の岩稜伝いにあの稜線上まで直登する
2020年01月03日 10:04撮影 by  DSC-WX350, SONY
15
1/3 10:04
岩稜をひとつ巻くと今回一番懸念していた山頂直下の西側急斜面に到達
ここは写真ではそれほど斜度感がないが、実際はかなりの急斜面
ここで滑れば谷底まで滑落して帰らぬ人となるだろう
夏道はここを左上に向かって斜めにトラバースするが完全に埋もれていた
この状態で斜めトラバースは危険(とても怖くてできない)ので
6月に予習した通り、画面右の岩稜伝いにあの稜線上まで直登する
岩稜横を伝いあの稜線を目指して直登中
ここは無雪期だとルンゼ状の窪みがある区間で無雪期でも安定して登降できる箇所
ただ、薄っすらと左上に向かって斜めトラバースしている踏み跡もあった
その日の雪質、雪の状態次第ではそれでも良いのだろう
2020年01月03日 10:10撮影 by  DSC-WX350, SONY
7
1/3 10:10
岩稜横を伝いあの稜線を目指して直登中
ここは無雪期だとルンゼ状の窪みがある区間で無雪期でも安定して登降できる箇所
ただ、薄っすらと左上に向かって斜めトラバースしている踏み跡もあった
その日の雪質、雪の状態次第ではそれでも良いのだろう
左側の恐怖の急斜面を見る。夏道は完全に消えている
とてもじゃないけど、この日のひと踏みで足場ができない硬めの雪質で
この急斜面を斜めトラバースするなんてやりたくない(特に斜め下りが無理)
2020年01月03日 10:10撮影 by  DSC-WX350, SONY
10
1/3 10:10
左側の恐怖の急斜面を見る。夏道は完全に消えている
とてもじゃないけど、この日のひと踏みで足場ができない硬めの雪質で
この急斜面を斜めトラバースするなんてやりたくない(特に斜め下りが無理)
そして稜線上に乗るとご覧のように安定したスノーロードが繋がっていた
右奥には山頂が見える!このままあそこまで進んで行けそう
2020年01月03日 10:15撮影 by  DSC-WX350, SONY
15
1/3 10:15
そして稜線上に乗るとご覧のように安定したスノーロードが繋がっていた
右奥には山頂が見える!このままあそこまで進んで行けそう
振り返れば間ノ岳まで続く日本一のスカイライン
真冬のスカイラインを見るのは実質これが初めて。やはり印象が全然違い格別だった
2020年01月03日 10:16撮影 by  DSC-WX350, SONY
26
1/3 10:16
振り返れば間ノ岳まで続く日本一のスカイライン
真冬のスカイラインを見るのは実質これが初めて。やはり印象が全然違い格別だった
山頂まで残り僅か。しかしその手前で稜線が痩せてしまい、ほんの少し左側に下がって進んだ
2020年01月03日 10:17撮影 by  DSC-WX350, SONY
14
1/3 10:17
山頂まで残り僅か。しかしその手前で稜線が痩せてしまい、ほんの少し左側に下がって進んだ
いよいよ山頂目前。もうあの頂までこのまま進める。まさにビクトリーロード☆
あの方は吊尾根分岐で私に追いついてきた方。この危険区間を一緒に進みました
2020年01月03日 10:22撮影 by  DSC-WX350, SONY
16
1/3 10:22
いよいよ山頂目前。もうあの頂までこのまま進める。まさにビクトリーロード☆
あの方は吊尾根分岐で私に追いついてきた方。この危険区間を一緒に進みました
そして念願だった北岳山頂に到達です!\(^o^)/
この場所が無雪期の北岳最高所の岩上なのに、なんと冬はあの雪稜の方が高かった!!
2020年01月03日 10:25撮影 by  DSC-WX350, SONY
18
1/3 10:25
そして念願だった北岳山頂に到達です!\(^o^)/
この場所が無雪期の北岳最高所の岩上なのに、なんと冬はあの雪稜の方が高かった!!
初めて目の当たりにする真冬の北岳山頂
東側の雪稜がこんなに盛り上がっていることに驚いてしまった💦
2020年01月03日 10:25撮影 by  DSC-WX350, SONY
16
1/3 10:25
初めて目の当たりにする真冬の北岳山頂
東側の雪稜がこんなに盛り上がっていることに驚いてしまった💦
自身初となる冬期登頂の記念にいつもの山頂標をパチリ!
今回で通算25回目の登頂。ここまで昨年2月の悔しい敗退などいろいろありましたが
やっとの思いで念願の冬期登頂達成です!(*^^)v
2020年01月03日 10:26撮影 by  DSC-WX350, SONY
19
1/3 10:26
自身初となる冬期登頂の記念にいつもの山頂標をパチリ!
今回で通算25回目の登頂。ここまで昨年2月の悔しい敗退などいろいろありましたが
やっとの思いで念願の冬期登頂達成です!(*^^)v
そして記念の1枚☆先ほどの方とお互いに撮りっこしました。ありがとうございました
やっと踏むことができた冬の北岳。本当に嬉しかった。もう感無量です
2020年01月03日 10:28撮影 by  DSC-WX350, SONY
41
1/3 10:28
そして記念の1枚☆先ほどの方とお互いに撮りっこしました。ありがとうございました
やっと踏むことができた冬の北岳。本当に嬉しかった。もう感無量です
記念撮影の後、山頂からの冬景色をこの目でじっくり眺める
まずは南アの女王・仙丈ヶ岳から。優美な女王さまはこの日は珍しく雲隠れ…
お隣の甲斐駒も含めてこの日は北方に雲が多く、遠方の北アも見えず少し残念だった…
2020年01月03日 10:29撮影 by  DSC-WX350, SONY
8
1/3 10:29
記念撮影の後、山頂からの冬景色をこの目でじっくり眺める
まずは南アの女王・仙丈ヶ岳から。優美な女王さまはこの日は珍しく雲隠れ…
お隣の甲斐駒も含めてこの日は北方に雲が多く、遠方の北アも見えず少し残念だった…
山頂東側の盛り上がっている雪稜越しに鳳凰三山が見える。これも冬期ならではのアングル
2020年01月03日 10:29撮影 by  DSC-WX350, SONY
15
1/3 10:29
山頂東側の盛り上がっている雪稜越しに鳳凰三山が見える。これも冬期ならではのアングル
左から地蔵〜観音〜そして右端の平な山頂の薬師まで
今日はお正月だし、あちらは多くの人で賑わっているんでしょうね
2020年01月03日 10:34撮影 by  DSC-WX350, SONY
15
1/3 10:34
左から地蔵〜観音〜そして右端の平な山頂の薬師まで
今日はお正月だし、あちらは多くの人で賑わっているんでしょうね
地蔵岳のオベリスクを拡大。さすがに冬のこの寒さの中で登っている人はいないみたい
2020年01月03日 10:34撮影 by  DSC-WX350, SONY
8
1/3 10:34
地蔵岳のオベリスクを拡大。さすがに冬のこの寒さの中で登っている人はいないみたい
雪稜越しにちょっとだけ下(バットレス側)を覗き込んでみる。あの先に見えるのが大樺沢
写真ではそれほどの落差を感じないが、実際にはトンデモないほどの高度感だった💦
2020年01月03日 10:31撮影 by  DSC-WX350, SONY
6
1/3 10:31
雪稜越しにちょっとだけ下(バットレス側)を覗き込んでみる。あの先に見えるのが大樺沢
写真ではそれほどの落差を感じないが、実際にはトンデモないほどの高度感だった💦
こちらは今朝辿ってきた池山吊尾根。その遥か先には日本一の富士山も
2020年01月03日 10:33撮影 by  DSC-WX350, SONY
14
1/3 10:33
こちらは今朝辿ってきた池山吊尾根。その遥か先には日本一の富士山も
日本で二番目の頂から眺める日本一の頂
毎年バス開通前の6月に今回と同じようにここから眺めていますが、
やはり真冬の北岳から眺める富士の姿はまた格別ですね☆
2020年01月03日 10:32撮影 by  DSC-WX350, SONY
14
1/3 10:32
日本で二番目の頂から眺める日本一の頂
毎年バス開通前の6月に今回と同じようにここから眺めていますが、
やはり真冬の北岳から眺める富士の姿はまた格別ですね☆
南北に長い北岳の山頂。今登ってきた逆側(北側)から見るとこんな感じ
それにしても左(東側)への雪稜の盛り上がりがホントに凄い
元々こんなに斜めの山頂じゃないし、これも冬期ならではの画
たぶん標高もプラス2mほど上がって3195mくらいでしょうネ(^^)
2020年01月03日 10:37撮影 by  DSC-WX350, SONY
4
1/3 10:37
南北に長い北岳の山頂。今登ってきた逆側(北側)から見るとこんな感じ
それにしても左(東側)への雪稜の盛り上がりがホントに凄い
元々こんなに斜めの山頂じゃないし、これも冬期ならではの画
たぶん標高もプラス2mほど上がって3195mくらいでしょうネ(^^)
念願だった冬の北岳登頂。山頂での至福のひと時を過ごした後は慎重に下って行きます
先ほど辿ってきた稜線を今後は逆方向(南)に進む。すると雪庇の張り出しが出てきた
2020年01月03日 10:40撮影 by  DSC-WX350, SONY
8
1/3 10:40
念願だった冬の北岳登頂。山頂での至福のひと時を過ごした後は慎重に下って行きます
先ほど辿ってきた稜線を今後は逆方向(南)に進む。すると雪庇の張り出しが出てきた
そしてここが先ほど危険な斜めトラバースを避けて稜線まで直登した箇所
よりによって危険な下りの時にガスってしまったが、
バックステップ(後下り)で姿勢を安定させながら慎重に下りました
2020年01月03日 10:45撮影 by  DSC-WX350, SONY
4
1/3 10:45
そしてここが先ほど危険な斜めトラバースを避けて稜線まで直登した箇所
よりによって危険な下りの時にガスってしまったが、
バックステップ(後下り)で姿勢を安定させながら慎重に下りました
恐怖の急斜面を下りきって見上げると、あのパーティーは稜線に直登せず
この急斜面をほぼ夏道通りに斜めトラバースしていた
私の感覚ではこの斜度とこの雪質であのトラバースはやりたくなかった
しかし、最悪はああいう場面もあるだろうと、ピッケル2本を持参した次第
2020年01月03日 10:58撮影 by  DSC-WX350, SONY
6
1/3 10:58
恐怖の急斜面を下りきって見上げると、あのパーティーは稜線に直登せず
この急斜面をほぼ夏道通りに斜めトラバースしていた
私の感覚ではこの斜度とこの雪質であのトラバースはやりたくなかった
しかし、最悪はああいう場面もあるだろうと、ピッケル2本を持参した次第
恐怖の山頂直下西面の核心部を無事に通過し吊尾根分岐に到着
あとは八本歯のコルまで爽快な景色を眺めながら悠々と下って行きます(^^♪
2020年01月03日 11:08撮影 by  DSC-WX350, SONY
6
1/3 11:08
恐怖の山頂直下西面の核心部を無事に通過し吊尾根分岐に到着
あとは八本歯のコルまで爽快な景色を眺めながら悠々と下って行きます(^^♪
トラバ道分岐にて。南東方向の晴ればれした展望を楽しみながら小休止♪
2020年01月03日 11:18撮影 by  DSC-WX350, SONY
10
1/3 11:18
トラバ道分岐にて。南東方向の晴ればれした展望を楽しみながら小休止♪
左の八本歯の頭と右後方の富士山。お互いトンガリ帽子の似た者同士(^^)
2020年01月03日 11:28撮影 by  DSC-WX350, SONY
14
1/3 11:28
左の八本歯の頭と右後方の富士山。お互いトンガリ帽子の似た者同士(^^)
八本歯のコルに到着。ここからあの頭までは痩せ尾根区間。再度気を引き締めて慎重に通過
2020年01月03日 11:33撮影 by  DSC-WX350, SONY
7
1/3 11:33
八本歯のコルに到着。ここからあの頭までは痩せ尾根区間。再度気を引き締めて慎重に通過
痩せ尾根を無事に通過し八本歯の頭に到達
やはり冬の北岳、核心部は精神的にも肉体的にも強烈だった
でもここまで来ればひと安心。武装解除でピッケルからストックに換装です
2020年01月03日 11:47撮影 by  DSC-WX350, SONY
14
1/3 11:47
痩せ尾根を無事に通過し八本歯の頭に到達
やはり冬の北岳、核心部は精神的にも肉体的にも強烈だった
でもここまで来ればひと安心。武装解除でピッケルからストックに換装です
何度も見ている間ノ岳も夏と冬ではまるで印象が違う
カッコいい冬の間ノ岳。いつか挑戦してみたい
2020年01月03日 11:47撮影 by  DSC-WX350, SONY
16
1/3 11:47
何度も見ている間ノ岳も夏と冬ではまるで印象が違う
カッコいい冬の間ノ岳。いつか挑戦してみたい
八本歯の頭からちょうど1時間ほどでボーコン沢の頭に戻ってきました
ここで冬の南ア3000m峰の絶景は見納め。北岳もあっという間にガスまみれに
今日は無事に登らせてくれてありがとう
冬の北岳、怖かったけどやっぱり最高でした☆また挑戦したいです
2020年01月03日 12:47撮影 by  DSC-WX350, SONY
3
1/3 12:47
八本歯の頭からちょうど1時間ほどでボーコン沢の頭に戻ってきました
ここで冬の南ア3000m峰の絶景は見納め。北岳もあっという間にガスまみれに
今日は無事に登らせてくれてありがとう
冬の北岳、怖かったけどやっぱり最高でした☆また挑戦したいです
北方とは対照的に南東方向はこの青空。美しい富士山もこれで見納め
冬富士もまた登りたいね
2020年01月03日 12:48撮影 by  DSC-WX350, SONY
18
1/3 12:48
北方とは対照的に南東方向はこの青空。美しい富士山もこれで見納め
冬富士もまた登りたいね
ボーコン沢の頭からズンズン下って50分ほどで2450mの我が家に戻ってきました
あぁ〜何だかホッとする〜、やっぱり山中に我が家があるっていいですね
時刻はまだ13時半すぎ。時間的にはこのままテント撤収して下山も考えられるが
実際にはここまでの高い疲労度でこれから下山なんてとてもする気になれない…
2020年01月03日 13:40撮影 by  DSC-WX350, SONY
15
1/3 13:40
ボーコン沢の頭からズンズン下って50分ほどで2450mの我が家に戻ってきました
あぁ〜何だかホッとする〜、やっぱり山中に我が家があるっていいですね
時刻はまだ13時半すぎ。時間的にはこのままテント撤収して下山も考えられるが
実際にはここまでの高い疲労度でこれから下山なんてとてもする気になれない…
無事に登頂を果たし安堵&クタクタの中、午後の昼寝から目覚めると雪が降っていた
予報では連日の晴れ予報だったが散発的に雪は降る。冬山はこれだから分からないですね
2020年01月03日 19:54撮影 by  DSC-WX350, SONY
10
1/3 19:54
無事に登頂を果たし安堵&クタクタの中、午後の昼寝から目覚めると雪が降っていた
予報では連日の晴れ予報だったが散発的に雪は降る。冬山はこれだから分からないですね
3日目(1/4)下山日。今日は下山だけなのでもっとゆっくりしてもよかったが、
中央道の大渋滞を避けたかったので昼頃の下山完了を目指して5時半に出発
何度も歩いた池山吊尾根山中での今季初の雪中テン泊。最高に楽しかったです♪
2020年01月04日 05:30撮影 by  DSC-WX350, SONY
7
1/4 5:30
3日目(1/4)下山日。今日は下山だけなのでもっとゆっくりしてもよかったが、
中央道の大渋滞を避けたかったので昼頃の下山完了を目指して5時半に出発
何度も歩いた池山吊尾根山中での今季初の雪中テン泊。最高に楽しかったです♪
2450m付近のテント場から50分ほど下って池山御池小屋に到着
ここで泊されている方もいましたが、
ここから山頂までのアプローチだとちょっと長いんだよね…
2020年01月04日 06:23撮影 by  DSC-WX350, SONY
3
1/4 6:23
2450m付近のテント場から50分ほど下って池山御池小屋に到着
ここで泊されている方もいましたが、
ここから山頂までのアプローチだとちょっと長いんだよね…
今日も快晴。朝陽がキレイだったな
昨年2月の敗退下山の時も朝陽はキレイだった。でも今日のそれはより輝いて見えた(^−^)
2020年01月04日 07:07撮影 by  ILCE-5100, SONY
12
1/4 7:07
今日も快晴。朝陽がキレイだったな
昨年2月の敗退下山の時も朝陽はキレイだった。でも今日のそれはより輝いて見えた(^−^)
あるき沢橋BS〜林道と下って最下降点の野呂川吊橋に到着。ここから鷲ノ住山の山頂まで高低差約400mの急登を登り返す。もう気力あるのみ
2020年01月04日 09:44撮影 by  DSC-WX350, SONY
3
1/4 9:44
あるき沢橋BS〜林道と下って最下降点の野呂川吊橋に到着。ここから鷲ノ住山の山頂まで高低差約400mの急登を登り返す。もう気力あるのみ
キツイ急登を1時間半ほどかけて登り返し、
もうひとつの林道”県営林道南アルプス線”に復帰
あとはこの林道を1時間ちょっと歩いて夜叉神の駐車場に戻るだけです
2020年01月04日 11:14撮影 by  DSC-WX350, SONY
2
1/4 11:14
キツイ急登を1時間半ほどかけて登り返し、
もうひとつの林道”県営林道南アルプス線”に復帰
あとはこの林道を1時間ちょっと歩いて夜叉神の駐車場に戻るだけです
途中にある”御野立所”(おのだちしょ)より
左の間ノ岳から右の北岳へ続く日本一のスカイラインがよく見える
2020年01月04日 11:52撮影 by  DSC-WX350, SONY
15
1/4 11:52
途中にある”御野立所”(おのだちしょ)より
左の間ノ岳から右の北岳へ続く日本一のスカイラインがよく見える
今日も雲ひとつない良いお天気。いつかあの白いスカイラインを歩いてみたいと思う
2020年01月04日 11:52撮影 by  DSC-WX350, SONY
18
1/4 11:52
今日も雲ひとつない良いお天気。いつかあの白いスカイラインを歩いてみたいと思う
最後に白い北岳を拡大。まさにあの尾根上を辿って山頂へ向かった
今回は明瞭なトレースと素晴らしいお天気のお陰で登頂出来たんだと改めて思う
そして無事に下山できたことに感謝の気持ちでいっぱい
本当にありがとうございました(^−^)
2020年01月04日 11:53撮影 by  DSC-WX350, SONY
15
1/4 11:53
最後に白い北岳を拡大。まさにあの尾根上を辿って山頂へ向かった
今回は明瞭なトレースと素晴らしいお天気のお陰で登頂出来たんだと改めて思う
そして無事に下山できたことに感謝の気持ちでいっぱい
本当にありがとうございました(^−^)
林道を歩くこと約1時間15分、無事に夜叉神の森駐車場に到着
これで今回の山行は全て終了です
今日はまだお正月連休中。鳳凰登山者のクルマで駐車場はかなり埋まっていました
2020年01月04日 12:30撮影 by  DSC-WX350, SONY
3
1/4 12:30
林道を歩くこと約1時間15分、無事に夜叉神の森駐車場に到着
これで今回の山行は全て終了です
今日はまだお正月連休中。鳳凰登山者のクルマで駐車場はかなり埋まっていました
プリやんも三日間無事に待っててくれました
プリやん、今回は念願だった冬の北岳を存分に楽しんできたよ
やっぱり冬は夏とは違う美しい姿を見せてくれて本当に魅力的だった
また来年も白い山頂目指して登り続けていきたいね(^^)
2020年01月04日 12:32撮影 by  DSC-WX350, SONY
8
1/4 12:32
プリやんも三日間無事に待っててくれました
プリやん、今回は念願だった冬の北岳を存分に楽しんできたよ
やっぱり冬は夏とは違う美しい姿を見せてくれて本当に魅力的だった
また来年も白い山頂目指して登り続けていきたいね(^^)
早めの下山と入浴をさっと済ませ、中央道の渋滞も20分程度で通過できた
最後は地元に戻り、登頂の記念と自分へのご褒美にこれ!
ヒレステーキ240g+トクホの黒ウーロン茶
キツイ山行で傷ついた筋線維にプロテイン約50gをしっかり補給
これでバッチリ超回復!明日から初出社、今年も山に仕事にガンバロー(^^)/
2020年01月04日 17:00撮影 by  DSC-WX350, SONY
22
1/4 17:00
早めの下山と入浴をさっと済ませ、中央道の渋滞も20分程度で通過できた
最後は地元に戻り、登頂の記念と自分へのご褒美にこれ!
ヒレステーキ240g+トクホの黒ウーロン茶
キツイ山行で傷ついた筋線維にプロテイン約50gをしっかり補給
これでバッチリ超回復!明日から初出社、今年も山に仕事にガンバロー(^^)/

感想

 
明けましておめでとうございます。
登山という素晴らしい趣味に出会い
北岳という魅力あふれる山が大好きになった。

それ以来想い続けてきた冬の北岳へ。
昨年2月の敗退の悔しさと白き頂への憧れ
そんな気持ちを胸に挑んでまいりました。


毎年6月末のバス運行開始前、誰もいない静かな北岳と
咲いたばかりのフレッシュなキタダケソウを求めて
2013年から7年連続で6月中旬ごろに通い続けている池山吊尾根。

正直、長くてきついルートではあるのですが、
このルートはその昔、南アルプス林道ができる前から
北岳登山で使われていた伝統あるクラシックルート。
そんなこともあり自分の中では、
「北岳を目指すのであればやはりこのルートから登るのが一番だ」
そういう思いが強くあります。

現在は林道もできて、シーズン中であればバスも運行されており、
無雪期にこのルートを利用する登山者といえば、根っからの南アルプスファン
もしくは私のようなもの好き以外ほぼいないようです。
しかし積雪期となると今でもこのルートがメインルートとして使われています。

そんな自分にとって思い入れのある池山吊尾根ルートを辿り
念願だった冬の北岳を目指した今回の山行。
毎年6月に歩いている分、その魅力とは裏腹に危険個所もほぼ把握しているので
「ここに雪がついた場合はどうなるのだろう…」
積雪期は昨年2月の敗退含めてまだ2回しか歩いていないので
出発前は不安な気持ちでいっぱいになっていました。
これほど行く前から不安で気が重くなる登山は
2016年12月末の冬富士初挑戦の時以来でしょう。

そんな不安を抱えながら始まった今回の山行でしたが、
いざ現地に着いてフタを開けてしまうとやる気満々となり、
「今回こそあの白い頂を絶対に踏みたい!」
出発前の不安な気持ちはどこへやらで、
超前向きな自分に変身して力強く進めたような気がします。

ある意味”勢い”で登り始めた面もありましたが、
それでもこのルートを過去7年間歩き続けてきた経験がものをいい、
勢いの中にも危険個所などの要所では慎重に対処できたと思っています。
毎年6月に歩いている最中も、何れ訪れるであろう冬期登頂の時を見据えて、
雪がついた場合に核心部となり得る危険個所の下見と予習がいきて
今回の本番で冷静かつ無難に対処できたと思います。


そして長い池山吊尾根を経て、今回の山行で最大の核心部だった
山頂直下西面の急斜面を慎重に通過すると、無雪期では想像もつかない
東側の雪稜が高く盛り上がった斜めの山頂に到達。

北岳登頂通算25回目、
さらに冬期初挑戦だった昨年2月の悔しい敗退劇もあったので、
この足で山頂を踏めた時はさすがに感極まってしまいました。

登山を始めて8年、憧れでもあった冬の北岳登頂。
これだけ様々な思いが込みあげてきた山行も本当に久々。
大好きな北岳をやっとの思いで冬に踏むことができた喜び。
そして大きな達成感。それらを噛みしめることができた瞬間でした。


山頂では吊尾根分岐点からご一緒させていただいた
男性ソロの方とお互いに記念撮影。
山頂直下の最大の核心部を共に通過したこともあり、
無事に登頂できた喜びをお互いに分かち合えました。

そして25回目の頂から眺める”自身初となる冬景色”
目の前には鳳凰三山、遥か遠方には日本一の富士山
さらに間ノ岳まで続く日本一のスカイライン。
いつもの常連である仙丈と甲斐駒が雲隠れで見えなかったのは残念でしたが
それでもいつものお馴染みの面々が迎えてくれました。

これまで何度も登って見慣れているのですが、やはり無雪期とは違い、
ここまでの苦難を乗り越えてようやく踏めた自身初の白い頂。
そこから眺める景色はいつもとは違う格別なものに映りました。

そんないつもとは違う景色をじっくり眺めながら
「本当に登ることができてよかった…」
この上ない達成感と幸せを実感できたひと時でした。

私の大好きな北岳は冬もやっぱり素敵でした。
これからもこの足で登れなくなるその日まで
春夏秋冬飽きることなく登り続けていきたいと思います。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<最後に>

今回は絶好のコンディションと先行者のトレースのお陰で
無事に登頂することができました。
この事実だけは自分の冬期北岳初登頂の記録として
明確に記しておきたいと思います。

この上ない素晴らしいお天気で最高の舞台を用意してくれた北岳。
そして幾多の苦難があったであろう
一番手で踏み跡をつけてくれた方に対して感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。

今回、これだけの好条件で貴重な経験を積ませていただいたので
何れは自分もトレースに頼ることなく
自らの力だけで冬の北岳を踏めるよう精進していこうと思います。

そして自分で踏み跡をつけてその頂を踏めた時こそ
本当の冬期登頂達成である思います。
 

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:8511人

コメント

あけましておめでとうございます
lifterさまのレコに出てくる『ボーコン』って
あそこか〜!って、元旦に見てた場所を翌日登っていたんですね(笑)
夜叉神峠から見る北岳は素晴らしく美しかったけど、やはり厳しい山ですね。
ご無事でなにより!
お疲れさまでした(*´∀`*)ノ
今年もよろしくおねがい申し上げます!
2020/1/9 11:29
Re: あけましておめでとうございます
鳳凰からのボーコン、見てたんですね。そして北岳も。
そう、ちゃださんが見ていたあの辺を登っていましたよ。
(でも、翌日じゃないよ、ボーコンは翌々日だよ(笑))
そこからの鳳凰もスバラな眺めでした。
自分も大好きな鳳凰、今季は久々に行ってみようかな。
今年もよろしくお願いいたします。
2020/1/10 7:04
おめでとうございます
池山吊尾根無雪期に2回、初冬の1回は撤退でしたが下見しておりましたので参考に見させていただいたレコを通じ、lifter175さんの池山吊尾根詣、積雪期北岳への想いは了知してました。
やりましたね。
アタック日、ボーコン沢の頭から間ノ岳や北岳が雲で覆われているのを目の当たりにすると尻込みしたくなるんですが、そこは昨シーズンの撤退の経験が活きたようで流石です。

なにはともあれ本当におめでとうございます。
最高に嬉しいですよね。

(^_^)v
2020/1/9 12:31
Re: おめでとうございます
明けましておめでとうございます。
tomhigさんもあがりの冬期北岳登頂、おめでとうございます。
冬の北岳、自分にとっては少々大げさですが悲願でもあったので
山頂踏めた時はもう感無量でしたよ。
tomhigさんはこれで一区切りされて今後はバリや沢など一段上の山ですね。
自分には到底踏み入れられない領域。未開の領域に入っていくことって、
凄くワクワクするし、いくつになってこの先未来に何かがあると思うと
本当に楽しみなものですね。羨ましい限りです。
私はtomhigさんのあとを追って冬の荒川あたりを踏めたらいいなと思っています。
2020/1/10 7:21
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら