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Yamareco

記録ID: 301102
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

上高地⇔槍ヶ岳

1982年08月23日(月) 〜 1982年08月25日(水)
 - 拍手
Kazu10 その他9人
GPS
56:00
距離
42.4km
登り
1,848m
下り
1,838m

コースタイム

<1日目>
6:00大正池−7:30上高地−8:45明神橋9:15−10:30徳沢10:40−12:00横尾12:45−15:30槍沢ロッジ15:40−16:10ババ平
<2日目>
ババ平9:00−11:00大曲−11:45天狗原分岐12:20−15:00殺生ヒュッテ−16:00槍ヶ岳山荘
<3日目>
槍ヶ岳山荘7:00−7:40槍ヶ岳山頂8:00−8:25槍ヶ岳山荘−8:50殺生ヒュッテ−10:25天狗原分岐−10:45大曲−11:20ババ平11:50−12:15槍沢ロッジ−13:25横尾−14:10徳沢−15:00明神橋−15:50上高地
天候 晴れ
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
*前日夜、新宿発の夜行で早朝松本着後、バスで上高地入り。
*釜トンネルの信号待ちで、10分以上待たされた記憶が。
コース状況/
危険箇所等
*コースは全体的に整備されているので、ルートを失うような危険性はあまりありませんが、3000m級でもあり、よりきちんとした装備・準備は必要です。
*上の方はガレ場などもあり、山頂へは鎖場もあるので慎重にクリアする必要があります。

感想

小学校の遠足での高尾山を除き、記念すべき登山デビュー山行のため、古い話ですが記載させていただきました。
中1の夏休みに、普段遊びに行っていた児童館の職員の方に連れられて、訳もわからぬまま友人他2人といきなり槍ヶ岳デビューでした。今思うと、靴はアシックスのナイロンスニーカーに古いキスリングバックで、二十数キロ背負って良く登ったなぁと思います。
前日晩の新宿発夜行列車で、大正池に6時頃到着し、ウェストン碑・河童橋と見学した後7時頃上高地を出発しました。横尾あたりまでは大きなアップダウンもないのですが、初めてで重量背負っているためバテバテ、通常よりかなり時間をかけたと思います。この先は登りが始まり、喋る余裕もなく黙々と歩き続け、小休止の時は死体のように転がった記憶があります。しばらく頑張り、初日は槍沢ロッジ先のババ平でテント泊、夕食後は夜空を楽しむ余裕もなく泥のように眠りました。
睡眠で体力回復し、朝の清々しい空気を吸い2日目元気に出発。ただ、引率のおじさんが「夜中、女性の呻き声が聞こえた・・」と言い出し、ビビらせるためのいたずらかと思ったら、友人Tが「俺も聞こえた・・」と言い出し、「・・・・!?」でした。いまもって何だったのかは不明です。
初日より若干気持ち的に余裕が出てきたものの、相変わらずバテバテになりながらガレ場などをクリアしつつ、森林限界を超えると見晴らしが効くようになります。これから目指す槍ヶ岳が天を刺すように屹立して、本当にあれに登れるのかかなり不安になりますが、目標が見えてきたことで最後の一頑張りです。
殺生フュッテ下のガレ場を友人TとUの3人で直登開始、残り1/3くらいの所で落石発生!自分の腕を広げたよりも大きな岩が2つ転がってきましたよ!先の1つは、右側5mくらいを無事通過、次のは全く正面からやってきます、さてどうしましょう?どんどん大きく迫る中、逃げもせず見ていたら手前3mほどの埋り岩にうまくかかり止ってくれた・・・。その時は全く怖さは無く、スローモーションで大道具の発泡スチロールの岩でも転がっているようで、他人事のような感覚だったのを今でも鮮明に覚えています。運よく引っかかってくれて助かりましたが、それがなければこの記事も書けなかったでしょう。それを脇で見ていたT君が腰を抜かしてしまい、休憩に時間を割きましたが、槍ヶ岳山荘にテントを張り2日目が終了。昨晩よりか少しは余裕ができ、夜見上げた空が満天の星だらけでプラネタリウムより凄かったことが思い出されます。
3日目はついに主目的の槍ヶ岳山頂へのアタック、足場を確保し鎖に縋りつつ頂上を目指します。幸か不幸か若干ガスっていて登頂中は下が見えずに良かったのですが、頂上では360°の大展望とはなりませんでした。しかし最初に登ろうと思った播隆上人は偉いと思いました。
この後は、上高地目指して来た道をひたすら戻りました。
上高地バス停に着き、無事山デビューが終了。ここの売店で食べたプッチンプリンは特別な味がしました。
死ぬまでにもう一度、槍の頂に上がることが目標です。

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技術レベル
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体力レベル
5/5
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新穂高〜上高地
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5

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