盛夏の北アルプス後立山を楽しむ
- GPS
- 80:00
- 距離
- 29.7km
- 登り
- 3,390m
- 下り
- 3,478m
コースタイム
8/13 400冷池テン場-530鹿島槍南峰-730キレット小屋750-1130五竜岳-1230五竜山荘-1515唐松岳頂上山荘
8/14 430唐松岳頂上山荘テン場-
天候 | 快晴または晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
猿倉からバス、大糸線、バスを乗り継いで扇沢に戻った |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
1/25,000地形図
ガイド地図
コンパス
笛
筆記具
ライター
ナイフ
保険証
飲料
ティッシュ
三角巾
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
スパッツ
手袋
ストック
ビニール袋
替え衣類
入浴道具
シュラフ
シュラフカバー
ザックカバー
クマよけ鈴
食器
水筒
時計
日焼け止め
非常食
|
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共同装備 |
テント
テントマット
ツェルト
ランタン・マントル
コンロ
ガスカートリッジ
コンロ台
コッヘル(鍋)
ローソク
ファーストエイドキット
医薬品
ラジオ
トランシーバ(使用帯)
カメラ
ビデオカメラ
ポリタンク
天気図用紙
車
|
感想
例年お盆は帰省と決まっていたのだが、今年は諸事情によりドタキャンとなってしまった。折角の休みなので「山に行くしかあるまい」と急遽適当に荷物を積んで中央高速に乗った。途中玉葱(夏山では貴重は野菜なのです)を忘れた事に気づき、安曇野インターを下りてから早朝のコンビニを探す。幸い2件目で見つかった。ありがたい。
後立山はつぎはぎ状態で、いつか縦に歩きたいと思っていたのだ。最近はほとんど人に会わない様なマイナーなルートばかりだったので、たまには賑やかでテン場の場所で苦労するような”正しい”山歩きをしてみよう。
柏原新道は噂の通りとても良く整備されていて歩きやすい。体調も良かったので順調なペース。種池山荘近くの雪渓トラバースで、ソロテントの山ガールが花の写真を撮っていた。あれ、登山口で入山届書いてた人?私は決して速い人ではないが遅くもない。「随分速いですねぇ」「荷が軽いですから」そんな事言ったってテント装備だ(に違いない)。ザックは小屋泊まりサイズだが。「どこまで行くんですか」「日本海まで〜」ええーー!やっぱりこの人只者ではない!
種池小屋、爺ヶ岳と稜線に上がれば、さすが北アルプス。360度の展望が楽しい。やっぱり来てよかった。
冷池のテン場は昼ぐらいだったが、既に7割ぐらいは埋まり、さすが最盛期の北アルプスである。そういえば指導所の方は10日は300人と言っていた。
剣岳がすぐそこに見えて絶好なのだが如何せん快晴で日光が強烈である。
さっきの只者ではない山ガールも近くだったので山の話をしてみる。
軽量化には工夫を積み重ねているらしく、ザックはご主人とお手製!歯ブラシの柄は半分であるとか、この何とかは何グラムで良い物を見つけた、等とニコニコ話すのだ。
一方、初めてテント張ったのが徳沢だった、とか、涸沢行ったら思いついて穂高に登って怖い思いをしたとかで、慎重なんだか突拍子もないのか良く分かんない不思議な人だった。何でもslowlifeさんという名前で山レコに記録していると言う。おまけに参加してみては、と作文が大の苦手な私に勧めるものだから、つい素直に挑戦してしまったのだ。(無謀!)つまり初心者なのでわけ分かんないのである。3日坊主でこれが最初で最後になるかもしれません。悪しからず。
方向が一緒だったので結局途中までご一緒させて頂きました。いろんな話ができて楽しかったです。slowlifeさん、ありがとうございました。
明けて2日目は、鹿島槍を越えてキレットを通過した。それまでとは変わって石が浮いていて斜度があるため落石し易い地形だった。下りで交換待ちで山側に寄って体制を整えようとした時、ザックが山側の石に触れて下に落としてしまった。幸い落下方向に人は居なかったのだが、配慮が足りなかったと反省した。このキレットの近辺、及び3日目の不帰嶮辺り、何れもザレていて浮いた石も多く、石を動かさない事に気を使った。
キレット、不帰嶮ともスリリングな面白い地形だが、必要な鎖や梯子はしっかりと備えられているので、落ち着いて周辺の確保を行えばそれほど難しくはないと思った。むしろ、何気ない逆バンクのザレたルートなどの方が怖かった。
五竜のテン場には13時頃到着し、一瞬ここでもいいかと弱気になるが、翌日の行程の都合もあるので当初の予定通り唐松を目指すことにした。
ところが大黒岳を越えるルートが予想外に厳しく、強烈な午後の日差し攻撃に無意味に重いザックが追い討ちをかけ参ってしまった。
まじめに軽量化をして来なかった罰だきっと。
そんなわけで唐松山荘に着いたときはほっとした。
唐松のテン場は15時を過ぎてほぼ満室。
結果一番下のほぼ餓鬼山への登山道を塞ぐかのように張ることになった。
上から眺めた予想と違って結構傾斜があり、夜寝ていると自動的に重力方向にずれていて良く眠れなかった。やっぱり水平は重要である。
夜中にテント周囲に動物が歩く音がした。それも複数である。そこそこ大きい感じだ。夜明前に近くの雪渓で水汲みをしていると近くで雷鳥の声がする。昨日のお客さんは雷鳥だったのかも知れない。
3日目もslowlifeさんと待ち合わせをして一緒に歩いた。
不帰嶮は点線ルートだけあって気を使う。にわかクライミング気分である。
体が元気で朝の涼しい時にこの不帰嶮を通過する行程で良かった、とお互い思った。やっぱり昨日がんばって唐松まで来ておいて良かった。
2411まで来るといかにも普通のルートに変わって、ようやく緊張から開放される。
天狗への登りは景色が一変してとても穏やかな、飯豊のような景色だ。人もいつも間にか少なくなって山を満喫できる。
天狗の小屋の前には大きな雪渓があって、冷たい融雪水が流れている。思い切り水を飲む。やっぱり水は有難い。ここのテン場はなかなか良さそうだ。いつか来て見たい。
しばらくするとslowlifeさんが泡のでる人工の水(ビールではありません)を買ってきて「飲みきれないから」と言って私に半分分けてくれた。
やっぱり人工の水うまい!最高!ごちそうさま!
天狗小屋をしばらく進んで、slowlifeさんとはお別れして鑓温泉に向かった。何でもテン場は10張程度で早い時間に埋まるからと言われたので必死である。途中きれいなお花畑もあったのだが目もくれず突き進むと昼前に到着した。まだ半分未満でほっとした。テントを張ると急に眠くなってきて熟睡してしまった。
日差しは強いのだが、100円ショップで買った銀マットをテントに洗濯ばさみで固定すると日陰になってなかなか快適なのだ。
一眠りしてから名物の温泉に入ってみた。10人は余裕で入れる、かなり広い浴槽だ。テン場が丸見えなのだがかなり気持ちよかった。長く入っていたらすっかり疲れてしまった。
最終日はゆっくりで、日の出と共に出発した。
途中、大きな雪渓のトラバースが何箇所かあり、アイゼンの準備も無くおまけに雪がパーシャル状態で丁度いい具合に滑りやすかったのであせってしまった。
不備を反省する。
高度を下げると気温が上昇し、おおきなブナの木が出てきて終わりが近い事を思い知らされる。
猿倉の小屋が見えると少し寂しい気持ちになった。
さらりとレコアップされてますね〜。
初回のレコ投稿なのにルートも感想も写真アップも的確完璧ですね。
お見事!!
slowlifeの説明に笑っちゃいました
正直に本人から申し上げさせていただきますが、
突拍子もない人ということで、間違いありません
鑓温泉でゆっくりされたようでよかったです。
あの銀マット、またもや大活躍だったようで。
最終日、雪渓がまたいくつか出てきたんですね、、。
無事に登山口まで戻れてなによりです。
(私はその頃、朝日小屋でまったりと、、、 )
kiha58 さんのおかげで、私はいつも以上に楽しい山旅ができました〜。
ありがとうございました
うわぁ〜見つかっちゃいました!
お恥ずかしい限りです。
右も左もわからない初心者なので、よろしくおねがいします。
コメント第一号ありがとうございます。
(永遠に1号かも......)
突っ込んでもらえると嬉しいものですね。
slowlifeさんのレポートは、とても分かり易くて気持ちが伝わるので楽しいです。今後も研究させて頂きます。(笑
短い時間でしたがとても心に残る山になりました。
ありがとうございました。
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