大門沢〜農鳥岳〜間ノ岳〜北岳〜広河原
- GPS
- 56:00
- 距離
- 22.6km
- 登り
- 3,062m
- 下り
- 2,373m
コースタイム
2日目:大門沢小屋6:10〜稜線分岐9:10〜農鳥岳10:00〜西農鳥岳11:00〜11:30農鳥小屋12:00〜間ノ岳13:20〜北岳山荘15:00
3日目:北岳山荘6:30〜北岳7:40〜肩の小屋8:30〜白根御池小屋10:00〜広河原12:00
天候 | 1日目:曇〜雨 2日目:雨〜晴 3日目:晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
広河原〜奈良田:バス1000円(平日は便数が少ないので注意) |
コース状況/ 危険箇所等 |
大門沢小屋から上は急登。沢、増水、スリップ注意 農鳥〜西農鳥間のトラバースは滑落注意。小刻みなアップダウン 北岳の登りも滑落注意 |
写真
感想
なかなかできなかった2泊3日以上のテン泊縦走。
北ア、中ア、東北いろいろ迷ったが、総合的にアクセスのよい南ア・白根三山に行くことにした。
やっぱりバスで登山口と下山口がつながってるのは素晴らしい。
行く前からわかっていたが、やはり天気は微妙な予報。
奈良田に着くと降りそうでギリギリとどまっているような天候。
しかも、当初は奈良田に車を停めて、広河原までバスで行ってクライムオンの予定だったが、平日はバスがあまりなく今日はもう出る便がなかった。しょっぱなからリサーチミス。
ということで、当初の予定とは逆ルートを辿ることとする。
奈良田の駐車場から発電所まで普通の道を歩く。
はっきりとした標識がなかったので、トンネルと林道分岐の所にいた人に登山道はこっちの林道でいいんですか?と聞く。
沢沿いの砂利の林道を進む。しばらくすると登山道の標識が出てきた。
基本的には沢沿いに進み、つり橋を何度か渡る。りっぱなつり橋もあれば、木のハシゴみたいな橋もある。
滑りそうなので、慎重に渡る。
案の定、雨が降ってきました。
途中でカッパを着込む。
ほどなくして大門沢小屋に到着。
雨は止んでたが、降るだろうなぁと思いつつテント設営。(設営料500円)
小屋の軒先で、夕食&ビール(350mL:500円)
テント泊は誰もいないが、小屋泊は何組かいたようだ。
夕食を済ますとさっさと就寝モードだが、雨がぱらついて来る。
ラジオをつけて天気情報を聞くが、今宵が山で明日は北陸・東日本は雨という予報。明日には好転するかもという期待はあるが、はたして。
夜更け、3時くらいには雷がなっていた。
で、朝5時、まだ降ってる。雷はおさまってきたか。
どうしよう。
とりあえず、テント撤収して、また、小屋の軒先で朝食。
この時点では、撤退しようかなぁという気分だった。
小屋泊の人も下りるような話をしている。
小屋の兄ちゃんに挨拶して、「どうするんですか?」と聞かれたら「下りますよ〜」とか言う雰囲気だったが、何も聞かれなかった。
沢を見てみると思ったほど、増水してない感じもする。雨も小降りになってきた。
稜線までコースタイム4時間、稜線まで行ったら引き返すことはないだろうなぁ、後はなんとか農鳥小屋まで行くしかないと決心し、出発。
大門沢小屋からは、やっぱり長いし、急。
雨で気力体力がドンドン奪われて行く。蒸すので汗もかく。かなりビショビショ。
前半戦の山場でしたね。
森林限界してもまだ稜線には出ないが、少し明るくなった分、気持ちも楽に。
やっとのことで稜線へ。まだガスってる。広河内岳らしき峰は見える。
ここで、風が少し出てきたのでフリースをカッパの下に着る。
農鳥岳までの途中で、初めて人とすれ違った。農鳥小屋から来たらしい。
しばらくするとガスの切れ間が出てきた。おお〜西農鳥の稜線が見えるではあ〜りませんか。
農鳥岳山頂あたりからだいぶ晴れてきた。
西農鳥までは細かいガレ場のアップダウン、足元に注意しながら進む。
農鳥小屋で水を1L補給。今回は、水が荷加重になるので小屋で補給が前提。
今日の目的地を北岳山荘に定めたので、軽く食事して晴れてるうちにGO。
間ノ岳のあまり急ではない登りだが、大門沢の蓄積があるので、だいぶばてた。
間ノ岳山頂に着くとまた、ガスってきた。
中白根山までは、ガレ場を少し下って行く感じ。
ここまで、8時間くらい。高山のせいか昼食あまり取ってないせいか、ちょっと頭がふらつく。
テン泊装備で、大門沢と間ノ岳の登りは、だいぶこたえた。まだまだ縦走する基礎体力不足だろうか。
やっとの思いで、北岳山荘到着。
北岳はガスの中。
テントを立てて、ビールとご飯。寒く風もあったのでテントの中でとる。(テント設営料600円、ビール350mL-500円)
テン泊は、数張しかいない。トイレが陸上と同じような仮設トイレ(レンタルトイレ?)だった。
ラジオを聴きながらウトウト、明日は晴れそうだ。そのまま就寝。
夜中に目を覚ますと、ガスが晴れて満天の星。
早朝のご来光も期待できそうだ。
一時は心折れそうになったが、やっぱ、来てよかったぁ。
そして、空が白み始め朝。
テントを開けると富士山が雲海の上に。
御来光もバッチリ。
そして、北岳へ。
ガレ場を左から巻き気味みに行く。
雲海の向こうに中央アルプス。北アルプス。
仙丈ケ岳が近く存在感がある。
山頂からは、甲斐駒ケ岳、鳳凰三山、八ヶ岳も雲海から顔を出す。
日本第2位の高峰からの眺めは最高でした。
そして、まだまだ山頂にいたかったが、バス時間もあるので下山開始。
肩の小屋で水1L補給。
小太郎分岐まではハイマツ帯。
それより下は、白根御池まで(草すべり)は、非常に蒸して暑かった。
広河原まではかなり長く感じた。
足もカカトやら小指がずれまくり。
膝も笑ってる。
最後は、足にきまくりでゴール。
テン泊、2泊3日するには、もっとトレーニングいるなと実感した。
一時は撤退も覚悟したが、その後、天候に恵まれ結果オーライ。
自然の醍醐味を満喫した山行となりました。
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