雲一つない冬の八ヶ岳 赤岳〜横岳〜硫黄岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 1,556m
- 下り
- 1,546m
コースタイム
途中20分ぐらい休憩)16:10美濃戸ー16:45美濃戸口
歩行中5分程度の小休憩はちょくちょく取って歩いています。
最近あまり歩けていなくて体力落ちてるのでポイントポイントでたっぷり休憩を取って楽しく歩きました♪
天候 | 文句なしの快晴。 硫黄から赤岳展望荘間の稜線は強風。 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場一日500円。 ノーマルタイヤで行きましたが普通は要スタッドレスorチェーン等が必要ですね。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは美濃戸口、美濃戸にあります。 <美濃戸口〜美濃戸〜行者小屋(南沢)> 美濃戸口から美濃戸までは林道歩き。 最初の方の急なヘアピンがクリアできれば車で美濃戸まで入れますが、4駆やチェーン装着車じゃないと厳しいのかな?駐車場には結構普通の車もいたので意外と行ける? 美濃戸からは南沢で行者小屋まで、積雪量は脛〜膝程度だがトレース明瞭なので外さなければ潜る事もなし。凍結は無いのでアイゼン等も不要(この辺りは個人の力量によるかと思います) 日が当たらないので寒いです。 <行者小屋〜赤岳> 文三郎尾根を上がりました。 階段は手すりが少し見えますが雪で埋もれて使えません。が、ほぼ夏道を辿って真っ直ぐ尾根を上がるだけなので分かりやすいです。樹林を抜けてしばらく先までは足首から脛ぐらいの積雪ですが、稜線に近付くにつれて固く締まった雪になり、稜線に出るとしばらく晴天続きだったので日当たりがいいところは融けているか風で飛ばされているかで雪は少なかったです。 この日の状態だと鎖や梯子はほぼ使えるので雪山を経験している方はそれ程難しいところは無いと思いますが、急な斜面なので慎重に。 南面は風もそこまで強くなく歩きやすかったです。 <赤岳〜横岳〜硫黄岳> 赤岳からの下りは多少急ですが特に危険なところはありません。 赤岳展望荘のあたりは地吹雪のような風が吹いていて寒かったです。 慣れない方は台風姿勢をとったり四つん這いになったりしているようでした。 横岳まではほぼ夏道を辿りますが、急な岩稜を登ったり、急な斜面をトラバースしたりしますので緊張感はあります。鎖は使えたり使えなかったりですが、たぶんここがルートだなってのはだいたいわかります。 赤岳側からも硫黄岳側からも横岳の山頂手前が結構急斜面のトラバースや岩場越えがあるので注意。 横岳から硫黄岳までは最初に小ピークを越えるところ(ヨコバイ?)がほぼ垂直の雪壁トラバースで厄介でしたがその後は比較的平坦な稜線歩きです。 トレースなし鎖も使えませんのでトラバースに自信が無ければ岩を直登して少しだけですが切り立った岩の上を歩くか西側に大きく下って登り返すか。 雪は融けていたり飛ばされれていたりで少なかった。終始風は強かったです。 <硫黄岳〜赤岳鉱泉> 赤岩の頭から鉱泉方面に下り始めるポイントが分かりにくく、指標通りだと小さく雪庇みたいになったいるところから下るので一歩目が怖いかもしれません。 幸いトレースがあり、取り付きがわかりやすかったので問題なかったです。 途中ですれ違ってお話しした自分と逆側から登って来られた方が付けてくれたトレースです。ありがとうございます。その後何人か歩いたような感じでより明瞭になっていました。 ソコを過ぎれば快適な樹林帯の雪道です。 <赤岳鉱泉〜美濃戸> 北沢ルート危険個所は無し。ルートもも明瞭。 赤岳鉱泉でアイゼン外しても良いと思いますが、面倒なのとこの先美濃戸、美濃戸口までの林道もずっと雪があるのが分かっていたので履いたまま歩きました。 |
写真
装備
個人装備 |
ザック 1 35L
エマージェンシーキット 1 非常用道具や常備薬、予備の靴ひもやテーピング等
防寒具 1 インナーダウン
着替え 1 シャツ、靴下、下着
手袋 3 アウター1、予備1、インナー1
行動食 必要量+α
水 1 1L程度
保温ボトル 1 お湯を500ml
アイゼン 1
ピッケル 1
アウターシェル 1 冬季用
軽アイゼン 1
スリング 2 120×2
カラビナ 3
目出し帽 1
カメラ 1
携帯 1 予備バッテリーも
ヘッドランプ 1 予備の電池も
ゲイター 1 ロング、アイゼンガード付き
地図 1
コンパス 1
トイレットペーパー 1
ゴミ袋 複数
ロープ 1 8mm×20m
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感想
この時期行くとこに困ったら八ヶ岳!(笑)第二段です。
今年はマイカーがノーマルタイヤのままなのでこの時期行けるところが限られてしまいます。
でも数少ない休みで、絶好の天気とあってはどこか行きたい!
しばらく晴天も続いているし、気温も高いのでメジャーな登山口なら行けるんじゃないか??
と言う事で八ヶ岳を目指しました。
とは言っても道路が危険だと判断したらすぐにやめて、富士山周辺辺りに行く先を変更の予定で。
圧雪された道路は雪はありますが凍結は無く何とか美濃戸口まで辿り着いちゃいました。(※これはお勧めしませんあまり真似しないようにちゃんと冬タイヤの装着を)
まだ少し暗い時間に美濃戸口に到着。
まだ人がいないので駐車場料金は下山後に払います。
準備を済ませ出発。
林道はしっかり雪道です。
何台か車が追い抜いて行きました。ちょっと羨ましいけど、林道歩きはウォーミングアップだと言い聞かせて進みます。美濃戸まではそれ程時間が掛からず到着。
ここで・・・・
毎度の事ですがサングラス忘れた事に気付きます。が、もう戻れない・・・。
あちゃ〜またやっちゃったよ(^_^;)普段眼鏡を使う事もないし、サングラスも持っていてもあまりかけないのでつい忘れてしまいます。ちゃんと確認しなきゃ。
さて、もう取りには戻れないので先に進みます。
朝の南沢は寒いですが、キンキンに冷えた空気に真っ白な雪が綺麗です。
ルートも明瞭で危険なところも無いですね。
先行者を一名追い抜き、行者小屋に到着。
ここで軽く朝食をとり、アイゼンを装着。
文三郎尾根から登ります。
ここからが本格的な登りの始まりですね。
足先の冷えが少し気になりますが、動けば何とか大丈夫。
風も少なく、頭上は雲一つない青空。
写真を撮ったり、景色を眺めながら一歩一歩進んで行きます。
階段が所々見えますが、埋もれて使えないので階段の上、もしくはその近辺を直登します。
上に向かうにしたがって雪が硬くなり、アイゼンが良く効きます。
ここからだと阿弥陀岳の存在感がが何とも言えない。
稜線に出ると少し風が出てきますが、それ程強い訳ではなく、むしろ行動中は日が当たって暖かいぐらい。
晴天続きなのと、風がある稜線なので岩に着いた薄い雪は殆ど融けちゃってるか飛んじゃってる感じです。
赤岳まではここからが核心部ですが、鎖もほぼ使え、雪も少なく、高度感はあるものの夏とそれ程変わらない感じで登れました。雪の状態次第でしょうが、この日はこの時期にしては難度低めだったと思います。
前泊組何名かすれ違いましたが皆、風が凄い、飛ばされそうだと言っています。
この辺はそうでもないんだけど。
最後の梯子を越え赤岳山頂。
快晴微風の山頂は360℃が見渡せます。
地蔵尾根から登ってきた方達は風が強い風が強い言ってますがここは快適♪
そう言えば展望荘の辺りはいつも風が強いもんな・・・。
しばらく写真撮ったり景色を堪能して下山開始。
実は、今日はノーマルルートで赤岳のみ登るか阿弥陀のみ登るかでそのまま下りる予定だったんだけど、あまりにも天気が良いのと上の方の雪が少ないので急遽予定変更してゆるゆる赤岳から赤岳〜横岳〜硫黄岳の周回にします。
サングラス忘れた以外は装備も問題ないし。
赤岳から急な下りを進み、展望荘へ。
皆が口を揃えて風が強い風が強い言ってたのが良くわかる感じです。
地吹雪ですね。
展望荘から横岳の取りつき辺りまでは風強かったです。
強風に慣れてないと結構びっくりするぐらいかな。ボクは強風好きなので楽しく歩ける範囲です。
途中硫黄から縦走してきた方が一名いたのでルートの状態を確認。
風も強いし、元々は地蔵から下る予定だったので分岐のところまで迷いましたが、結局横岳に向けて出発。
目の前にピークがあるとねぇ・・・。
風は嫌いじゃないし行きますか♪
横岳までの登りも鎖などは使えないと思った方が良いですが鎖が出ているところもあるし、あの辺にの夏道の鎖の支点が見えるなとか、この辺が通りやすいなとかルートの判断はできるので、おおよそ夏道に近いところをを辿って登れる感じでした。
さすがに赤岳辺りを登るよりは難しいし、緊張感や高度感はあるけど岩を登り、斜面をトラバースして横岳へ。
赤岳からの稜線を進んで登る最初のピークの雪の斜面と杣添尾根の分岐付近から横岳山頂までのトラバースがちょっと気を使いました。
横岳の山頂には硫黄から来た先行者が一名。
写真を一枚撮っていただきお別れ。これから赤岳に向かうとの事でした。
すれ違った方のお話を聞く限りではこの日硫黄〜赤岳を通過したのはボクを含め4名かな。
硫黄岳に向かいますが最初の梯子に向かうまでの下りがいきなり急。
梯子を降りたところも鎖が完全に埋もれて使えない見た感じ垂直に近いトラバースがあります。(蟹のヨコバイ?)
ここが一番怖いところかな?
岩を直登して越えた方が楽だと思います。
西面を下って上り返すトレースもありました。
その先は風こそ強いですが広い稜線歩き。
疲れが出てきたけど、風を遮るところが無いので休憩はあまりできませんね。
雪が少なく、アイゼンで岩の上を歩くので足に負担がかかりますがすぐまた雪が出てくるので外すに外せないです。
雪が殆ど解けてるか飛んでしまっている硫黄岳の山頂に到着。
風を避けられるところで休憩。
あとは下るだけです。
途中ですれ違った方に赤岩の頭からの下降点がもしトレース消えてたら雪庇の上に乗らなきゃならないよ〜と言われていたので心配しましたが、その方が付けてくれたトレースをその後何名かが踏んで行ったようで細いながらも分かりやすかったです。何もなければここ下りんの??って感じだったかもしれません。
ここから赤岳鉱泉までは歩きやすい雪道。
通って来た主稜線は途中で見納めになってしまい、あっという間に赤岳鉱泉に着きました。
アイスキャンディーはバッチリ育ってて平日でも何名か登ってる方がいました。
楽しそう♪
登ってる方達を眺めながら軽く休み、北沢経由で下山。
途中日当たりの良いところでコーヒーを淹れ雪の上でゴロゴロして休憩。
もう危険箇所はないので後は林道をひたすら下るだけです。
アイゼンは赤岳鉱泉ぐらいから必要ないかもしれませんが、外すのが面倒だったのと、林道もずっと雪道なのは知っていたので外さず歩きました。靴も入れて片足2キロぐらいだから良いトレーニングになるでしょう。
横岳以降は疲れて来て少しペースダウンしましたが、まだ日が出ている明るい時間に美濃戸口に到着。
駐車場代をお支払いし、お茶を一杯いただいたので少し休憩させてもらいました。
下山後は近くの温泉で冷えた体を温め、食事を摂ってお腹を満たして帰路に着きましたが眠気が襲ってきたので仮眠をとってから深夜自宅に到着。冬季用の寝袋を車に積んでいたのでよく眠れました。
稜線の風はそこそこ強かったけど、丸一日雲一つない天気で予定していた以上のルートを楽しく歩けました。
後半バテたのは最近少し山に行けてないせいでしょうか、それとも迫りくる年齢の・・・。
八ヶ岳はルートもいろいろ選べて冬季は雪山の良い練習にもなるし行き先に迷った時はホント助かります。
mamepyonさん、こんばんは。
mamepyonさんといい、makasioさんといい、雪の南八ツ一日違い…。
そろそろ行っとこうかって感じなんでしょうね。
飄々とさりげなく
穏やかで物静かだったmamepyonさん。
息切れもなく進みそうな感じです。
この時期サマータイヤで美濃戸口まで行けちゃってるのがまたすごい。
私には行く用がありませんが
>迫りくる年齢の・・・。
mamepyonさんにそんなこと言われたらオヤジは…(笑)。
ペン太、雪嬉しそう。
こんばんは。
この日は風は強かったけどホント天気良くて楽しく歩けました
ぺん太も大満足です
サマータイヤで美濃戸口までは普通はNGですね
愛車のスリップコントロールが割と性能いいのと、少しぐらいなら横向いても運転する自信があったのと、ここ数日の晴天と高温で凍結はそれほど無いだろうと、ある程度は計算していたのです。
mmgさんもm仲間ですよ〜 こちら側へどうぞ
mamepyon さん
良い天気で気持ち良く歩けましたね。
タッチの差でスタート・・
写真を撮るポイントがほぼ同じ
風は強めでしたが横岳稜線の反対側は暑い位でしたね。
>この時期行くとこに
同感です
kankoto さんこんにちは
朝の行者小屋辺りは放射冷却で寒かったですねぇ・・・。
ボクも指先痛くなりました
写真撮るポイントが似てるのはやっぱりその角度からの眺めが一番“おおっ!”ってなるんでしょうね 朝の阿弥陀が良かったです。
しかしkankotoさん速い。
CTはそれ程変わらないけど、お昼寝したり雪遊びしたり休憩たっぷりののんびり派のボクとは下山時間はだいぶ違いますね。
困ったら八 ヶ岳 ホントありがたい存在です。
1日違いでしたね。
そういえば、まめぴょんさんにお会いしたのが、昨年の八ヶ岳でした。
俺は阿弥陀南稜に敗退したときでした。
でも、やっぱり速いなあ。さすが走り屋ですね!
この時期は八ヶ岳です。
天気良いと気分が良いですもんね。
でも、バリ一歩手前のこのルート、簡単そうにやりますねー。
そうそう、初めてお会いしたのはキンキンに冷えた朝の南沢でしたね。
普段人と会う事が少ないのと、歩きながら挨拶交わすぐらいが多いので、分岐のところでちょっとだけだけどお話ししたのは結構印象に残ってます。
八ヶ岳やっぱりこの時期が好きです。
雪の状態良ければ下の方は夏ぐらいのペースで歩けます。
風はあったけどお天気良かったですしね。
上の方は・・・高いトコ怖いからトラバースとか、急な下降とか結構ビビりながらですよ
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