白馬三山〜白馬鑓温泉
- GPS
- 17:03
- 距離
- 23.0km
- 登り
- 1,962m
- 下り
- 2,192m
コースタイム
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 8:14
- 山行
- 3:48
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 3:53
天候 | 3日間とも快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
栂池ゴンドラ、ロープウェイ 片道2000円 (切符購入時、登山届が必要) 小日向の湯〜栂池第2駐車場迄タクシー 4600円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
白乗から白馬大池の上を歩き、船越の頭へショートカットして登れたが、夏道の雷鳥坂を登っておられる方もいる。白馬頂上直下、白馬鑓ヶ岳頂上直下の雪面は氷化しているとこもあり、ピッケル、アイゼンがささるか緊張する場面あり。杓子岳のトラバースは、アイゼン、ピッケルがよくきいたので、今回はトラバースできたが、状況に応じて判断することを推奨する。稜線の分岐から鑓温泉へ向かう雪渓は、温泉に向かうにつれ、かなりのズボリゾーン。鑓温泉から、小日向のコルへはあまり降りすぎないようにルート取りが必要。猿倉台地、水芭蕉平は広い雪原となっており、視界が悪いとルーファイ困難が予測される。猿倉から二俣ゲート迄の林道はほぼ除雪済み。 私の軌跡は白馬鑓ヶ岳から白馬鑓温泉迄途切れている。実際は二日目、鑓温泉に到着11時15分頃。山行の総距離は約30kmである。 |
その他周辺情報 | 倉下の湯休業中のため、みみすぐの湯へ 700円 |
写真
感想
先週の痺れる白馬主稜に引き続き、今回は友人とまったり鑓温泉を楽しむ目的で、この山域に訪れた。
数年前、残雪期に白馬鑓ヶ岳を下り、分岐から白馬鑓温泉へと向かう途中で、パーティの一人が滑落しヘリ搬送され、その後の下山途中でクマに遭遇するという出来事があった。滑落した方は、現在は健在だが、もし、亡くなっていたら…多分、私は山をやめていたかもしれない。私の中で、この出来事はトラウマとなっており、この山域にはなかなか足が向かなかった。
滑落し大怪我をしたものの、クライミングや山を楽しむ彼女と、今年に入って偶然再会し、自分の中で吹っ切れたのか、この同ルートを歩こう、温泉を楽しもうという気になれた。
さて、前置きが長くなったが、私にとって曰く付きのルート。先週の主稜とは、また違った意味での緊張感を感じながらのスタートである。
一日目は、できれば白馬山荘迄稼ぎたかった。気温がかなり高く、暑さにバテないよう、こまめに水分をとり、ゆっくり景色を堪能しながら歩く。白馬主稜線が白馬尻迄伸びているのをみて、先週の事を思い出し感無量となる。白馬頂上直下の急斜面も、ピッケル、アイゼンが効き、安心して登れた。しかし、15時でも、一部、硬い雪面もあり、早朝の気温が低い時間帯での登頂だったら、厳しい部分もあったかもしれない…やはり、一日目に白馬迄登りきったのは、正解だったなと白馬山荘付近で張ったテント内で、友人と話し合った。
二日目、白馬鑓ヶ岳頂上直下の斜面や、分岐から鑓温泉迄の雪渓の腐り具合を懸念し、遅くとも12時迄には鑓温泉に到着することを考え、6時出発とした。杓子岳の夏道トラバースは、雪面の状態が良かったので使い、時間短縮できた。白馬鑓ヶ岳頂上直下の斜度はなかなかで、緊張とふくらはぎの痛みに、心の中で悲鳴をあげつつ登りあげた。白馬鑓ヶ岳山頂からの景色は、絶景で素晴らしい。筆舌に尽くしがたい。そして、栂池から歩いてきたルートがみてとれ、友人は感無量だと言っていた。そして、分岐から鑓温泉へのルート。滑落した場所はここら辺か…あれこれフラッシュバックしていろいろ甦り、緊張しながら下る。鑓温泉の硫黄の匂いが強くなる辺り、かなりのズボリゾーンで、難儀しながら下ると鑓温泉が見えてたきた。鑓温泉の上辺りで、テン泊跡があり、少し拡張して幕営した。
そして、お楽しみの温泉♨
熱いとは聞いていたけど、かなりの灼熱温泉♨
少しずつ入って身体を徐々に慣らし、やっと首まで浸かれたが、出る時の最後の足が熱さで、かなり痛い。すぐ、用意していた雪の塊を抱いて冷やす→この展開を何度も繰り返し、まるでサウナの整うような心地になった。雪見酒のビールもうまし!
夕方もまた、温泉に浸かりにいき、全身硫黄臭半端なく、ぽかぽかに温まり、気持ちよく寝付けた。
三日目、☀予報で気温が上がり雪がグズグズになる前に下山しようと、5時半出発。トレースにつられ少し降りすぎてしまい、小日向のコル迄行くのに、少し登り返した。途中の雪渓であまりにズボるのと、斜度が多少ゆるかったので、ワカンをつけて進む。ルート状況は、コース状況で書いたので割愛するが、クマに襲われたのは多分この辺りかなと思い出しながら、熊鈴を鳴らし、歩いた。無事、猿倉迄下山しほっと一安心。しっかり除雪された道を、小日向の湯迄歩く。雪解けして、蕗の薹、カタクリ等可愛らしい花々が、癒やしてくれた。
この3日間、天候にも恵まれ絶景を堪能し、友人と楽しく温泉も入り、過去のトラウマもやっと払拭できた山行となった。
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