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Yamareco

記録ID: 782647
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

冬毛の雷鳥を見に蝶ヶ岳へ(長塀尾根〜横尾周回)

2015年12月20日(日) 〜 2015年12月21日(月)
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
26:05
距離
39.6km
登り
1,614m
下り
1,615m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
3:43
休憩
0:20
合計
4:03
12:23
46
13:09
13:10
21
13:31
13:31
9
13:52
13:53
7
14:29
14:30
5
14:35
14:35
37
15:12
15:24
62
2日目
山行
9:22
休憩
1:12
合計
10:34
3:54
134
6:08
6:15
2
6:17
6:32
46
7:18
7:24
12
7:36
7:46
7
7:53
7:55
2
7:57
8:00
45
10:20
10:39
40
11:19
11:19
11
11:30
11:31
49
12:20
12:20
4
12:24
12:25
39
13:04
13:04
5
13:09
13:13
11
13:24
13:24
20
13:44
13:44
44
14:28
14:28
0
14:28
ゴール地点
天候 20日(日)快晴
21日(月)雪(標高2000m -1℃ 粉雪/標高2600m -4℃ 吹雪/標高1500m 0℃ みぞれ)
過去天気図(気象庁) 2015年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
行き:<スーパーあずさ5号>10:38松本―松本バスターミナル11:05<濃飛バス・2200円>12:20中の湯

帰り:中の湯14:55<濃飛バス>16:10松本バスターミナル
コース状況/
危険箇所等
・ロープを使うような急傾斜なし。
・20日(日)に日付が変わったころから雪が降り続け、幾分積雪が増えた。長塀山(2564m)付近からワカンを使用した。徳沢(1570m)で、(ワカンを履いていない)靴の甲が隠れる程度の積雪。
・長塀尾根の妖精の池(2610m)までは樹林帯。
・稜線上には雪がないが、強風が吹き荒れる。稜線に上がる前に、防寒の備えが必要。
・横尾〜徳沢間は夏道を通った。(厳冬期には、横尾〜徳沢間は雪崩の起きやすい夏道を避け、梓川の河原を歩くことがあるらしい)
・徳沢の小川も凍っていない。
・横尾避難小屋を使用可。避難小屋前の水道から水が得られる。
その他周辺情報 ・冬季トイレ・・・上高地バスターミナル、小梨平、徳沢、横尾など。ペーパーあり
予約できる山小屋
蝶ヶ岳ヒュッテ
絶好の登山日和。大正池から焼岳を望む
2015年12月20日 13:03撮影 by  iPhone 5s, Apple
5
12/20 13:03
絶好の登山日和。大正池から焼岳を望む
鏡映しの穂高連峰。ため息が出る
2015年12月20日 13:05撮影 by  iPhone 5s, Apple
10
12/20 13:05
鏡映しの穂高連峰。ため息が出る
上高地バスターミナルに到着。ここまでに20人以上とすれ違ったが、みんな満足げな表情を浮かべていた
2015年12月20日 13:38撮影 by  iPhone 5s, Apple
3
12/20 13:38
上高地バスターミナルに到着。ここまでに20人以上とすれ違ったが、みんな満足げな表情を浮かべていた
冬季トイレの案内
2015年12月20日 13:44撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
12/20 13:44
冬季トイレの案内
河童橋から定番の構図
2015年12月20日 13:52撮影 by  iPhone 5s, Apple
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12/20 13:52
河童橋から定番の構図
トリコロール
2015年12月20日 14:02撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
12/20 14:02
トリコロール
切り立った明神岳。格好良い
2015年12月20日 14:27撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/20 14:27
切り立った明神岳。格好良い
長い平地を行く。積雪量が少なく、石が見え隠れしている
2015年12月20日 14:53撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
12/20 14:53
長い平地を行く。積雪量が少なく、石が見え隠れしている
梓川の河原にもほとんど雪が乗っていない
2015年12月20日 15:01撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
12/20 15:01
梓川の河原にもほとんど雪が乗っていない
今日の内に、よく景色を楽しんでおこう
2015年12月20日 15:04撮影 by  iPhone 5s, Apple
2
12/20 15:04
今日の内に、よく景色を楽しんでおこう
徳沢に到着。機械警備の音が鳴り響いている。ここにテントを張る予定だったが、我慢できず山に追われる
2015年12月20日 15:13撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/20 15:13
徳沢に到着。機械警備の音が鳴り響いている。ここにテントを張る予定だったが、我慢できず山に追われる
長塀尾根の取り付きに立派な道標がある
2015年12月20日 15:18撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/20 15:18
長塀尾根の取り付きに立派な道標がある
誰もいない広場を後にする
2015年12月20日 15:18撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/20 15:18
誰もいない広場を後にする
雪がない。2000m辺りまで、無雪期と同じ調子で登れた
2015年12月20日 15:56撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/20 15:56
雪がない。2000m辺りまで、無雪期と同じ調子で登れた
日没を迎えたころ、平坦な場所でビバーク
2015年12月20日 16:31撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/20 16:31
日没を迎えたころ、平坦な場所でビバーク
3:45出発。雪が降る中、トレースが消えた道をライトを頼りに登る
2015年12月21日 05:08撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/21 5:08
3:45出発。雪が降る中、トレースが消えた道をライトを頼りに登る
脛程度の積雪だが、歩みが遅い。1kmに50分程度もかけている
2015年12月21日 05:54撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
12/21 5:54
脛程度の積雪だが、歩みが遅い。1kmに50分程度もかけている
長塀山を過ぎた辺りでワカンを装着
2015年12月21日 06:51撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/21 6:51
長塀山を過ぎた辺りでワカンを装着
顔を上げると夜が明けていた
2015年12月21日 06:52撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/21 6:52
顔を上げると夜が明けていた
妖精の池(2610m)。樹林を抜ける前に、バラクラバ、サングラス、厚手のグローブを装着
2015年12月21日 07:21撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/21 7:21
妖精の池(2610m)。樹林を抜ける前に、バラクラバ、サングラス、厚手のグローブを装着
蝶ヶ岳山頂が見えた。左から回り込む
2015年12月21日 07:39撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
12/21 7:39
蝶ヶ岳山頂が見えた。左から回り込む
ヒュッテが見えたとき、風で倒されそうになった
2015年12月21日 07:46撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
12/21 7:46
ヒュッテが見えたとき、風で倒されそうになった
山頂に到着。すぐに横尾方面に向かう
2015年12月21日 07:55撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/21 7:55
山頂に到着。すぐに横尾方面に向かう
西よりの風が吹き荒れる。仮に稜線上でテント泊するとして、雪のブロックをいくら積んでも、テントが耐えられるイメージが湧かない
2015年12月21日 07:55撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/21 7:55
西よりの風が吹き荒れる。仮に稜線上でテント泊するとして、雪のブロックをいくら積んでも、テントが耐えられるイメージが湧かない
蝶ヶ岳ヒュッテ冬季小屋入口
2015年12月21日 08:00撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/21 8:00
蝶ヶ岳ヒュッテ冬季小屋入口
昨日来れていれば、とは思うまい。厳しい天候を味わうのも、山の楽しみだ
2015年12月21日 08:12撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/21 8:12
昨日来れていれば、とは思うまい。厳しい天候を味わうのも、山の楽しみだ
サングラスが半分凍って先を見にくい。方位と岩のマーキングを確認しながら進む
2015年12月21日 08:27撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
12/21 8:27
サングラスが半分凍って先を見にくい。方位と岩のマーキングを確認しながら進む
この中に1羽・・・雷鳥がいる!?
2015年12月21日 08:40撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/21 8:40
この中に1羽・・・雷鳥がいる!?
見失う(汗)
2015年12月21日 08:40撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
12/21 8:40
見失う(汗)
雷鳥がいた!白い羽毛を膨らませて、ふくよかな体系になっている
2015年12月21日 08:41撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/21 8:41
雷鳥がいた!白い羽毛を膨らませて、ふくよかな体系になっている
ありがてえ!横尾への分岐だ
2015年12月21日 08:46撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
12/21 8:46
ありがてえ!横尾への分岐だ
あの森へ逃げ込め!
2015年12月21日 08:46撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/21 8:46
あの森へ逃げ込め!
樹林に下ると、ぴたりと風が止んだ
2015年12月21日 08:50撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/21 8:50
樹林に下ると、ぴたりと風が止んだ
滑らかな雪面を下る。楽しい
2015年12月21日 08:53撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/21 8:53
滑らかな雪面を下る。楽しい
槍見台
2015年12月21日 10:02撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
12/21 10:02
槍見台
分岐から約1時間半で横尾に到着
2015年12月21日 10:18撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/21 10:18
分岐から約1時間半で横尾に到着
横尾の避難小屋と水場
2015年12月21日 10:39撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/21 10:39
横尾の避難小屋と水場
徳沢までの道の途中に大規模な落石が残っていた
2015年12月21日 10:59撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/21 10:59
徳沢までの道の途中に大規模な落石が残っていた
昨日までのトレースが消える程度の積雪。時々小走りに釜トンネルを目指す
2015年12月21日 11:23撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/21 11:23
昨日までのトレースが消える程度の積雪。時々小走りに釜トンネルを目指す
徳沢に戻ってきた。機械警備の音は止んでいた
2015年12月21日 11:31撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/21 11:31
徳沢に戻ってきた。機械警備の音は止んでいた
上高地バスターミナル。工事の音が遠くから聞こえる
2015年12月21日 13:08撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/21 13:08
上高地バスターミナル。工事の音が遠くから聞こえる
舗装路の雪は、明日以降凍結するだろうか
2015年12月21日 14:08撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/21 14:08
舗装路の雪は、明日以降凍結するだろうか
もうすぐ釜トンネル出口
2015年12月21日 14:23撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/21 14:23
もうすぐ釜トンネル出口
坂巻温泉で温まろうかと思っていたが、バスの時間が近いので、中の湯バス停から帰ることにした
2015年12月21日 14:50撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
12/21 14:50
坂巻温泉で温まろうかと思っていたが、バスの時間が近いので、中の湯バス停から帰ることにした

装備

備考 ・冬季はカメラ用ブロアー必須。レンズに付いた雪や曇りを飛ばす。
・シュラフをコンプレッションバッグに入れてザック底面にしまっていたが、一部をぬらしてしまっていた。気温が高いときは冬でも防水対策するべき。
・雪を溶かして水をつくるとき、広めに切ったガーゼをジェットボイルの蓋にかませて注ぐと、こぼれにくく、葉っぱなどを取り除ける。何枚か切ったガーゼを用意しておくと楽。テント内にこぼれた水は雪玉に吸わせる。
・稜線上で風雪から目を保護するためにサングラスをかけていたが、「バラクラバを鼻まで上げるとレンズが呼気で曇る・凍る→バラクラバを下げると鼻が痛い→バラクラバ上げる、さらにレンズが凍る」を繰り返して、ほとんど使い物にならなくなる。鼻の隙間をぴったり埋められるバラクラバを探すか・・・

感想

高気圧に覆われ快晴の12月19日(土)・20日(日)。この日に登れば山頂から絶景を楽しめた・・・はず。19日(土)に勤務が入ったため、1日遅れての入山。予報のとおり、20日は雪、山頂部は強風。当然眺望はない。一方、山の上のほうは一晩で10cm以上の積雪があり、トレースが消えた道を切り開いていく楽しみがあった。

稜線上では吹雪。雪は吹き飛ばされて岩が露出しているが、氷の粒が真横から打ち付け、時折身動きできない突風が吹く。気温は-4℃で寒さを感じないが、それでも2時間以上吹かれるのは辛いだろう。1km程度の短い稜線歩きながら、冬の厳しさを体験できた。

そして雷鳥。雪が流れるのとは違う方向に白いものが動くのに気付き、よく見ると冬毛に生え変わった雷鳥がいた。ふんわりとした羽毛に覆われ、夏に見るのとは別の生き物のように丸い。5mほどの距離で、1分ほど留まってくれた。地面に近いせいか、強風にも吹き飛ばされず歩いている。苛酷な環境でよく生きていると思う。

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利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

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