雪の乗鞍岳(4年ぶりは日帰りで)
- GPS
- 07:49
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,236m
- 下り
- 1,235m
コースタイム
天候 | 朝は小雨も徐々に天候回復し、午後は青空 (標高の高いところは前夜に少々降雪した模様) |
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過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
冬は休暇村乗鞍高原より上には車で入れませんが、スキー場営業終了後の道路除雪で三本滝レストハウスまで車で入れるようになります。乗鞍岳への車乗り入れはここ終点で、ここから先は自力で登るか登山バス利用となります(登山バスは道路の除雪状況次第なので、利用時は直前情報を要チェックです)。 広い駐車スペース(舗装地と裸地の2種類)があり、トイレもあります(紙あり)。 この時期はまだレストハウス営業していませんが、飲料自販機は動いてました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●三本滝レストハウス前〜ツアーコース入口 まったく雪のないゲレンデ跡を登ります。登るのはリフト1本分ですが、標高差で200m弱の急登で、草地のため、登りにくいです。 ●ツアーコース入口〜位ヶ原山荘分岐標識 最初に核心の急登部が待ち構えています。ここで12爪アイゼン装着しました。 雪は何とか付いていますが、ブッシュが邪魔したり、足場の踏み抜き等で登りにくい状態でした。 核心部の登りを終えると、樹林帯を切り拓いた緩い登りルートが続きます。途中に番号標識が1番から6番まであり、7番目が分岐標識になります。 全面に雪が付いていますが、朝からザクザク雪で、所々で踏み抜きします。午後は更に踏み抜き地獄になるんじゃないでしょうか。 ●位ヶ原山荘分岐標識〜位ヶ原台地〜肩の小屋口 標識から台地までは標高差100mほどの急登になりますが、このあたりからは雪もしっかり付いていて逆に登りやすい状態でした。台地に出ると、森林限界を越えて見通しの良い広大な雪原とその先に聳える乗鞍岳の峰々が一望できます。 (広すぎるので、視界不良時はルートロストに注意必要) 雪原でも所々に緩い雪面部分が隠れていて、注意していても踏み抜きました。 台地のど真ん中あたりで位ヶ原山荘からの登り客が右方向から合流してきます。 ●肩の小屋口〜肩の小屋〜剣ヶ峰 ここからはハイキング気分ではなく雪面に前爪を蹴り込んでの登りに変わります。 過去2回来た際は、氷結カチカチ斜面だったんですが、4月後半だった今回は固すぎずグズグズすぎずの丁度良い雪面状況で、安心して登りトラバース気味に朝日岳と蚕玉岳の鞍部へ真っ直ぐ登り上げることができました。 稜線上は一転して氷結した固い雪面でしたが、名物の強風が吹くこともなく、楽々登頂出来ました。 ●位ヶ原台地〜位ヶ原山荘 バス利用でこのルートで登ってきた人が多かったので、踏み跡多数で迷うことなく下れました。山荘手前の道路にはまったく雪がなく、道路手前でアイゼン・ピッケルは終了。 ●位ヶ原山荘〜三本滝レストハウス前 踏み抜きや装備泥汚れが嫌だったので、登山バスが通る舗装道路を歩いて下りました。所要時間は1時間ちょっと。 |
その他周辺情報 | ●位ヶ原山荘 この時期、バスは麓からここまで。山荘はスキーヤーや観光客で賑わってました。 丁度お昼時だったので、そばと生ビールでマッタリ休憩しました。 ●乗鞍高原ゆけむり館(日帰り温泉) 飲食設備併設の温泉施設で大人720円。サウナや気泡風呂といったものはありませんが、いかにも温泉な白濁した湯と香りが心地よいお風呂でした(露天あり)。 ゴロッと横になれる休憩部屋もあって、小一時間ほどの睡眠でリフレッシュできました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
アウター手袋
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
ザック
アイゼン
ピッケル
行動食
飲料
水筒(保温性)
ライター
地図(地形図)
笛
計画書
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
ヘルメット
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感想
4年ぶりの雪の乗鞍岳(とは言っても雪の時期しか来たことないけど)。
はじめての乗鞍岳挑戦は肩の小屋で暴風敗退(2010年3月)↓
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-59202.html
その2年後、
初回敗退時に同じルートだったご夫婦と待ち合わせて無事登頂(2012年4月)↓
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-180991.html
そして3回目の乗鞍岳。
スキー場クローズで三本滝レストハウスまで車で入れるようになったので、日帰りでの山頂ピストンに挑戦してきました。春山バスも位ヶ原山荘まで運行できるようになったので、コンディションが難しい場合や時間が厳しい場合は位ヶ原山荘方面に下山する選択肢もあるし。
今年は雪が少ないものの、乗鞍大雪渓WebのHPで状況チェックできていたので、装備を間違えることなく、ツアーコース入口急斜面の下で12爪アイゼンを装着し、肩の小屋口からの登りでストックからピッケルに装備変更し、予定通りに山頂を踏んで、真っ白な乗鞍岳を充分に堪能できました。
上は前夜に少し降雪したようで、台地から上は真っ白のキレイな雪面が拡がり、三本滝からの登り先頭で雪面にアイゼンの踏み跡を真っ直ぐに付けて固すぎず柔らかすぎずの丁度良い雪面をサクサクと前爪を蹴り込んでの登りは快適そのものでした。
強風がいつも吹いている山頂部も今回はほぼ無風で暖か。写真撮ったり、登頂祝いに一杯やったりでノンビリ過ごすことが出来ました。
その山頂からの眺め↓
そうそう、山頂から下り始めて、すぐに振り返ると山頂後ろに環水平アーク(真っ直ぐな虹)が出ていて、不思議な雰囲気を作っていました。
稜線部から下る頃には、春山バスで位ヶ原山荘から登ってきた大勢の登山・スキー・スノボの人がアリのように列をなして台地から大量に登ってくるのとすれ違い、すっかり暖かな状況に、これはツアーコースで下ると下部のザクザク雪が踏み抜き地獄状態になっていそうだったので、踏み抜かず、装備も汚さない、位ヶ原山荘からのバス道下りで三本滝に下ることに決めて、位ヶ原山荘方面に下山。
山荘でビール&そばを注文し、小屋のスタッフとしばしの談笑を楽しみ、すっかり青空が拡がり、暖かな午後のバス道をトコトコ歩いて、予定よりも順調なコースタイムで三本滝レストハウスに帰着となりました。
下山後は湯けむり館の白濁したお風呂で汚れと疲れを癒し、今回もセコセコ作戦で下道で勝沼まで走り、そこから高井戸まで高速を走り、値上がりした首都高は使わず、日曜夜の静かな都内を抜けて夜11時過ぎに自宅に帰ることができました。
さて、次はGWの岳沢計画。
昨年、悪天で断念した奥明神沢からの前穂アタックに挑戦です。
楽しみだけど天気が心配やわ〜(*_*)
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