剱岳・源次郎尾根
- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 2,251m
- 下り
- 2,251m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
源次郎尾根(支尾根ルート)の核心は、長い一峰の登り。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
ハーネス
ヘルメット
カラビナ
クイックドロー
スリング
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共同装備 |
45mザイルx2
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感想
月曜日が休みの3連休、普段は一緒に登らない会社の山岳部の人たちと一緒に剣岳へ。懸垂下降のみとはいえ、沢登り以外でロープを使う山登りは今回が初めての経験。
金曜日の夜に本厚木に集合、そのまま扇沢まで行ってテント泊。
翌日は朝一番のトロリーバス、それにケーブルカーにロープウェイ、それから再度トロリーバスを使って室堂へ。
立山登山も計画に含まれていたので、ついでに浄土山から雄山・・・とぐるりと巡って剣沢小屋に到着。結構アップダウンがあったのでさりげなくバテた。
剣沢小屋の主、佐伯さんは無口ながらも頼れる人で、彼の人柄が山小屋全体に良い形で影響しているように感じられた。「明日は源次郎に行きます」というと黙って地図を書いてくれる。
心配していた剣沢の雪渓はそこまで悪くはないらしく、ピッケルと過度な登攀具は置いていくことにする。
朝4時に起床、既に出発しようとしている人たちを横に見ながら装備を整える。小屋の外の気温は低いものの、昨日に引き続いて安定した天候が期待できそうだ。薄暗い中剣沢への下りを開始するが、道がゴチャゴチャしていて分かりにくい。剣沢沿いの夏道を途中まで下り、雪渓が安定したあたりでアイゼン装着。アイゼンが凍った雪の表面に食い込む気持ちよい感触を楽しみながら下っていくと、目印となる大岩が見えてくる。前方に10人ほどの大パーティーがいて、どうやらこの人達も源次郎に向かっているらしい。
取り付きに到着したのでアイゼンを外し、弁当を食べてから出発。行く手を見上げるといつの間にやら剣岳の山頂まですっきりと晴れ渡っている。大パーティーは中・高年層の人たちがメインで道を譲ってくれたので、礼をいいながら自分たちのペースで登っていった。
源次郎の核心部は一峰までの登りで、支尾根を行くことを選んだ我々は岩登りと木登りを半分ずつ足して割ったような道のりをぐいぐいと進んで行く。途中ルンゼのルートに出るような分岐があったりハイマツに道をふさがれたような場所があったりして苦労をさせられたものの、ペースは落とさずに周りを見渡すことが出来るところへ到着。相変わらず空は晴れ渡っていて、頂上からの素晴らしい景色を予感させてくれる。
前方に支尾根の分岐点と一峰を見つけてから苦しい登りを続け、「まだつかない」「まだつかない」を繰り返した挙げ句にようやく一峰へと到着。すぐ横を鋸の歯のような八つ峰が頂上へ向かってそびえ、振り返れば立山の山々や眼下に広がる美しいカール地形を眺めることができる気持ちの良いピークだ。
一通り休んでカメラ撮影も終えたので、2峰を目指して歩き始める。・・・と思いきや、急な下りをするすると下って少しだけ登るとあっという間に2峰に到着。休むこともないのでそのまま懸垂ポイントまで行き、ザイルを出して懸垂の準備。懸垂を下ってから先は単調な登りなので、気持ちの良い尾根歩きはここでもう終わり。30メートルクラスの懸垂は初めてなので、ドキドキしながら下った。
ザイルを回収してふと頂上を見上げると、頂上付近にはガスがかかってしまっている。イヤ?な予感を体中で感じながらガレ場を突き進み、気がついた時にはもう山頂に立っていた。
佐伯さんは「明日はたくさん行くから?」なんて言っていたものの、どうやら今日の源次郎は我々が一番乗りらしく、取り付き点で見かけた10人パーティー以外には誰に出会うこともなく、貸し切り状態の源次郎を楽しむことが出来た。
カニの横這いの渋滞に閉口し、剣山荘での軽食の売り切れ状態(残るはドンベイとおしるこのみ!)にビビりながらも剣沢小屋へ。
翌日は朝早いうちから降っていた雨に悩まされながらも地獄谷経由で室堂へ。良いペースで下ることが出来たので、10時には扇沢に着いて温泉に寄り、美味しいお蕎麦屋さん「常念」でまったりした時間を過ごしてから帰京した。
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