覚悟はしていたのですが、ニホンジカの食害のすごさに目を覆ってしまうほどでした。雪が苦手なため、花の多い春はまだしも夏になると我が物顔で山を歩き回っています。この日は一般ルート以外も歩いたので目にすることが多かったかもしれませんが、おそらく3桁にとどく数を目撃しました。
シカの食害、これはもう、悲しいぐらいに暴力的かつ広範囲です。
爆撃機が編隊を組んで一気に焼野原にしてしまうような勢いで、花が「全く」咲かなくなってしまうし、ひどいと裸地化して表土が流されて、花自体が咲けない荒地になってしまう。
伊吹山の山頂台地に咲いていた花たちは数年であっという間に消えてしまいました。
見た目は緑のカーペットのようで、解放的な風景… でもそこはかつては百花繚乱のお花畑でした。以前を知らない方は単に牧歌的な風景が広がってるとだけしか思わないかもしれませんが。
彦根在住のまーちあつげんという方が声を上げているので、ここに記載しました。
https://www.youtube.com/watch?v=51p9kD3RDdM
http://www.atsugen.sakura.ne.jp/photo1458.html
シカたちには何も罪はありませんが、人慣れして堂々と柵の中に入ってきて、目の前で高山植物をむしゃむしゃと食べだすのを見ると腹立たしくもなってきます。
これも自然の流れで手を出すべきではないのかどうか、悩ましいところです。
入山協力金が徴収される山でもありますが、山頂台地の保護活動にも充てられているのでしょうか? 自然の中に分け入って歩く自分としても、その線引きにはいつも悩まされますが、少しは出来る事をしてみたいと思います。
写真(牧草地のように花がなくなってしまった山頂台地/復元されたお花畑/同じようにシカの食害で笹がなくなり苔の台地になってしまった鈴鹿北部の山、イブネ)
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