好天に恵まれ素晴らしい山旅が出来ました。
鳥倉林道から三伏峠に入山、高山裏を経て中岳避難小屋を拠点に悪沢岳・赤石岳の稜線漫歩を楽しんで、最終日は一気に下山しました。
レコを読んでいただければわかりますが、荒川前岳山頂から前岳カールへの稜線上は大きく崩落して道が完全になくなっています。
視界不良時などは非常に危ない。
写真を見ていただければわかりますが、ハイマツ帯に逃げて無理やりに進むしかありません。
高山裏小屋の管理人さんからもアドバイスを受けました。
南アルプスは世界でも有数の造山運動が活発な山域で、年に3-4ミリ隆起するという驚異的なスピード。つまり土壌がユルユルということです。さらに国内有数の多雨地帯。千頭の年間降水量は3,000ミリを越えるほど。輪をかけて崩落しやすい。
あちらこちらにおおきな崩壊地がある南アルプスの中でも荒川岳の大崩壊地はひときわスケールが大きなもので、稜線上の登山道も足元が切れ落ちています。
前岳山頂の標識にもガレが迫っていて、荒川前岳は長い目でみればいずれなくなってしまう運命…
登山ルートの付け替えは来年以降になるとのことで、高山裏から荒川岳を目指す方は注意して登山を楽しんでください。
あの界隈は20年くらい前に登ったのが最後だと記憶していますが、荒川前岳付近は昔から崩壊が激しく、崩れてしまった登山道も以前から危険な場所で、当時でも稜線北側を巻くような踏跡ができていたような記憶があります。
前岳の山頂標識はまだ崖から10mくらい離れていたような気がしますが、そのうち崖に吸い込まれてしまうかなと感じましたが、今はそれが現実になりつつあるのですね。近年の豪雨の影響もあるかもしれません。
ハイマツはなかなか手強いので早く登山道が整備されてほしいものです。
こんにちは。山頂標識は幾度か立て替えられたと聞きました。今の標識の近く、数メートルまで崩壊が来ていますので、撮影などで人が近づいた時に一気に崩落するなどの可能性はゼロではないと思います。
標柱の立て替えも行政の認可とか要るらしく、小屋番さんも嘆いていました。
登山道整備もしかりのようで… 整備ならボランティアでも可能でしょうが、新たに迂回路を切り開くとなると急斜面のハイマツ帯での作業自体も危ないでしょうから、一筋縄ではいかないですね。
中アの摺鉢窪も地面に巨大な亀裂が見つかり、こちらは立入禁止になっていますが、前岳山頂は主稜線縦走路ですからね…
高山裏からカールへのトラバース道を魚無沢まで伸ばして悪沢・中岳コルへと詰める大変更すれば、安全度が上がる気がします(かなり飛躍した考えかもしれませんけど)。
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