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2018年12月17日 00:34観光全体に公開

縄文時代の胡桃がパンパンに詰まった篭にビックリ!(鷺内遺跡)







動画は12月17日にアップしました。
12月16日に一般公開された南相馬市鹿島区の鷺内遺跡で出土したカゴやザルを見てきました。この遺跡では縄文時代後晩期(約3000年前)の低地性土坑(人が掘った水がたまる穴)が集中して検出され、ここからカゴやザル製品が多量に出土しました。なかでも数百個のオニグルミが詰まった状態の篭には驚きました。オニグルミは、直径3.5cmの大きさがほぼそろったものばかり。大きなうえ揃っているので、何か呪術的な儀式に使われたのかなぁなどと思いを馳せました。クルミが入った篭は、底と側面と口がハッキリ分かる状態で、数千年前のものとは思えないくらいです。オニグルミのほかにもトチの実や栗のイガも出土し、そのまま展示されていました。クルミの篭は目が粗いザル編み風ですが、他にも網代編みや六ツ目編み風など多様な編み方のものも見られ、現代の編み方と変わらない事にも驚きました。
ここまで保存状態が良い理由は、湧き水に浸かっていた為ではないかと考えられています。出土し空気にさらされると同時に風化が始まるそうで、職員の方が常にスプレーで蒸留水を吹きかけていました。出土したままの状態で直に見る事が出来るのはこの日(12月16日)のみで、このあと保存処理をされガラス越しにしか見る事が出来ないそうなので、とても貴重な体験でした。保存処理が施されると少し風合いが違って見えるそうです。
本当は早目の大掃除をする予定だったのに、ちょっと出掛けてしまった

写真左:数百個のオニグルミがパンパンに詰まった篭
写真中:その篭のしっかりと編まれた口の部分。左上にトチの実
写真右:色々な編み方のザルや篭
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