![]() |
![]() |
|
(文春文庫作品紹介より)
新田次郎の小説を読むのは『孤高の人』に続いて二作品目。
筆者は気象庁に勤務していた経験があり天候の表現が繊細かつ鮮明でした。
測量の部分は専門用語が多いため借りてきた言葉になっている気もするけど
それは自分が測量において無知だからそう感じるのかもしれません。
個人的には『孤高の人』よりも面白く読めました
小説の前に映画を観たのですが、公開時には山にも日本映画にも興味がなく観逃してましたが一昨年の夏にたまたま名画座で一晩だけ上映しているのを観ることができ、たまたまそのひと月前に長次郎雪渓から剱岳を初登頂したときの感動が映像とともに蘇りました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-697750.html
小説を読むと柴崎隊が登頂に成功したのは梅雨の晴れ間だったようで自分もまさに梅雨の晴れ間に登頂することができたという条件的一致にも感慨深いものを感じます。
小説の終わりに新田次郎が取材のため剱岳に登ったエピソードが書かれていてそのときに世話役となったのが剱澤小屋の文蔵さんだったらしく、自分が登るときには文蔵さんの孫にあたる佐伯新平さんにアドバイスを貰ったこともありそういう部分でも何か運命的なものを一方的ではありますが感じてしまいました。
思い出話になってしまい書評としては甚だ稚拙でありますが何卒ご容赦ください。
新田次郎の作品は私も何冊か読んだ事がありますが、いづれも詳細な取材を行った上に書かれた作品だと感じます。登場人物も実在の方々なので、当然その方々のご子孫も実在されているだろうと思います。まして、小説の舞台となった山に実際にご自分の脚で登られていたら、作品を読めば感慨深いでしょうね。「槍ヶ岳開山」を未だお読みでなければ、今度、是非ご一読くださいね〜(^-^)/
rinaさま、はじめまして
新田次郎の文章には山岳に対する深い造詣を感じます。
おそらく取材の最中でも培った知識と好奇心、そして真摯な人柄により得るものが多いのでしょう。
槍ヶ岳には一応は登ったのですが天候不順で眺望が無くもう一度登らなくてはいけない山だと思っておりました。
その前に『槍ヶ岳開山』を読んで気持ちを盛り上げたいと思います。
コメントありがとうございました。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する