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芸術の価値を資本主義的に解釈する画商、他のグラフィティ・アーティストからの羨望と反感、あくまで非合法な活動として取り締まる警察官、ネットを見て騒動に便乗する浅はかなフォロワー、作品の意味を過剰に深読みする似非知識人など…まさに壮大なバカ騒ぎ。
どの辺りまでが手の内なのかは分からないがBANKSYの総合プロデュース力は驚嘆の一言。
現在渋谷UPLINKで公開中。
ちなみに関連の映画としては『Exit Through the Gift Shop』の方が断然面白い。
才能の感じられないある凡庸な男がBANKSYに触発され芸術活動をしているうちに…
前半ではイリーガルなストリートアートのメイキング映像がスリリングでクール。
後半は商業的プロパガンダアートをストリートな見解から皮肉ったブラックユーモア。
主人公も全て解ったうえでBANKSYの手駒として道化役を演じているんじゃないかな。
圧巻の結末を含めてまるで漫画のようなリアル?ドキュメンタリー。
最後のシーンでBANKSYが呟く、「誰もがアートをやるべきだと思ってたよ…以前はね…」
この、「絶対に、間違いなく、確信犯だろ!」的な言葉で映画を締めくくる。
5年ほど前に今は無きシネマライズで公開し、このたびの『BANKSY Does New York』の公開を記念して先月末に1週間限定で渋谷シネクイントで上映したらしいが既に終了。
とりあえずDVDは発売しているので興味ある方はそれを観てほしい。
グラフィティ・アートの古典的傑作映画としては『WILD STYLE』もおすすめ。
1983年の映画だがその後のヒップホップシーンにも多大な影響を与え続けている。
昨年冬にUPLINKで公開、今は上映していないがDVDは発売している。
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