久しぶりに快晴である。長野県山ノ内町にある岩菅山へ向かった。
上信越自動車道の中野インターで降り、奥志賀へ向かう。インターチェンジを出た所にセブンイレブンがあるので、そこで食料を調達し、トイレを済ます。紅葉にはまだ少し早い。あと1,2週間もすれば、山は鮮やかな色彩に彩られ、志賀高原全体が美しい衣装をまとった姿に変貌するだろう。既に途中の丸池あたりでは三脚を立てている人も見受けられた。
聖平登山口には既に数台車が停まっていた。登り始めは石を敷き詰めた階段である。昨晩の雨に濡れたのか石が滑る。慎重に歩を進める。
樹間から注がれる朝陽が眩く美しい。最初の上りで心拍数は上がるが、20分も歩くと、小川に沿った小径に出る。
アライタ沢沿いを走る平坦な道を、水音を聞きながら散策気分で歩くと心地よい。道が終わり、沢にかけられた木製の橋を渡ると、そこからが山道である。
中間点まで木製の階段がずっと続く。歩きやすいように設置してあるが、ずっと続くと足にこたえる。東館山スキー場からの分岐点に近づくと山頂が見える。分岐点にはベンチが設えてあるので、そこで一息いれる。視界が開け、奥志賀の山の連なりが見える。
ガレ場を登りきると頂上である。どこの山も頂上直下の上りは、山の厳しさを実感させる。11時を少し回っていた。
今回の目的の一つに、先回雨で断念せざるをえなかった裏岩菅山へ行くことがあったので、そのまま裏岩菅山へ向かった。
目の前に山頂が見える。30分ほどで到着すれば、岩菅山へ戻って昼食を取ろうと思った。
なだらかな稜線を進む。景色も良い。軽い気持ちでスタートしたが、歩いてみると小さなアップダウンがあり、結構しんどい。目の前にあるがなかなか着かない。歳のせいか足が重く、頂上へ着いたのは12時を回っていた。
空腹を覚えたので、ザックを置き、腰を下ろすと、急に雲が下から湧きあがり、山頂を包み始めた。周りが瞬く間に白くなっていく。とりあえず、握り飯を一つ腹に入れ、早々に立ち上がり、岩菅山へ引き返した。
岩菅山までの道は、来た時ほどしんどくはなかった。腹に食べ物を入れ若干でも休んだせいかもしれない。岩菅山は視界が良好であった。晴れた時の山は素晴らしい。奥志賀の景色を堪能し、腰を上げた。
奥志賀にある岩菅山。良い山である。
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