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2020年03月26日 11:36田舎通信全体に公開

信州人の呟き。「冬山の喜び。根子岳」

快晴である。春の香りがする。

新型肺炎で家に燻ぶっていると気が滅入る。人混みは避け、生活に必要なものの購入以外は極力外出しない。強いて出るとすれば、早朝に人が全くいない山道を歩く位である。そんな日が数日続くと、体が疼いてくる。

畑仕事にはまだ早い。それではと、根子岳へ行くことにした。

夏は菅平牧場や峰の原から登ることが多いが、冬は奥ダボススキー場から登る。

平日のせいか、或いは新型肺炎の影響のせいか駐車場はガラガラであった。暖冬で雪が少なく、既にスノーキャットは動いていなかった。駐車場からリフトで上がり、スノーキャットの発着場所でワカンを装着する。

いつもは雪上車のわだちの跡を上っていくが、今回はまっさらな雪面を歩いていく。昨日の降雪でワカンも沈む。

このコースの魅力は、なんといっても上り下りで目にする眺望である。上りの時は休憩時に振り返ることになるが、下りは北アルプスと北信五岳を飽きるほど眼に焼き付けることが出来る。

なだらかな勾配を上がっていく。目の前に頂上が見えるが、なかなか着かない。新雪に足を取られ、思うように歩が進まぬ。何度も休んでいると、突然背後から「コンチワー」と声をかけられ吃驚する。スキー板をはいた若者が、横を通り過ぎ、あっという間に視界から消える。付いていこうにも体が動かない。ヤレヤレである。衰えていくわが身を思い知らされる。

アップアップしながらも前に進んでいると、何とか頂上へ着く。頂上は風が強く、とても休憩していられる状態ではない。少し下って、風が遮られる場所で、ボトルに入れてきた熱いコーヒーを飲む。白い山並みや下界の家並みをボーと見ている。幸せを感じる瞬間である。

冬の空の濃いブルーと大地の白のコントラストは息をのむ。見事な自然の配剤である。

苦しくても冬山に来たくなるのは、こんな光景に出会えるからである。
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