信州から内山峠を越えて上州へ入ると景色が一変した。
既に桜が咲いている。信州ではまだまだ蕾状態であるが、上州では春爛漫である。春の鮮やかな色彩は心を浮き立たせ、コロナを忘れさせる。
仲間と下仁田町と甘楽町の境にある稲含山(1370M)へ向かった。
事前情報では非常に登りやすく、山頂からの眺望も素晴らしいとあった。
ナビを設定した。
予備知識では下仁田から鳥居峠へ行くと思っていたが、ナビの誘導は富岡経由で甘楽から秋畑へ行くルートを示していた。途中遠回りではないかと「おかしい、おかしい」と言いながら、ルートの自信がなかったのでナビにコースを委ねた。
神の池公園へ向かって、途中から狭い九十九折の道を上がっていく。19号台風のせいか、道路が損壊し片側通行を余儀なくされる個所が数か所あった。一箇所は車一台辛うじて通れる危険個所もあったが、登山口まで舗装道だったので助かった。
我々は神の池公園を過ぎ、茂垣峠にある広い駐車場に車を停めた。峠から先の下仁田方面の道路は全面通行止めになっていた。結果として下仁田から来なくて正解だった。
駐車場からは舟形の荒船山が目の前に見えた。
稲含山へは1時間そこそこで登ることが出来た。まさにピクニック気分で登れる山であった。途中、鎖のある岩場もあったが、鎖は必要がない補助的なもので、誰でも登れる。
頂上に立つと360度の景色がそこにあった。確かに素晴らしい眺望である。アカヤシオが咲き乱れる時期に来れば、花と眺望の両方が楽しめる山に違いない。
車で来るまでは大変であったが、稲含山はそんな大変さを吹き飛ばしてくれるに充分の山であった。
余談であるが、この山へ来て眺望が良い信州の霧訪山を連想した。どこか似ている。今度は霧訪山へ行ってみよう、そんなことを思った。
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