![]() |
![]() |
![]() |
この一言で、畑へ行く事になった。
例年、5月の連休時期になるとJAで野菜の売り出しが始まる。
売場は密状態である。人の多さに 二の足を踏む。何も混雑状態の中で買わなくても、売り切れる訳ではない。売り出しとなると、競って人は集まる。何故か我れ先に、この時買わなければと人は集まる。
経験的に毎年見ていると、売り切れる訳でもなし、その時だから安いわけでもない。
周りの人を見ていると、どうもせっかちすぎる。人よりも早くやることが良い事と思っているきらいがある。売り出し広告に釣られて並んでいる人を見ると、やれやれと思う。
そういう自分も食指をそそられ、早く手に入れると得した気分になる人間であるが、得した験しはない。
皆が我れ先に葉もの苗を植えたと聞いて、自分も植えてみたら霜で全てダメになった。
欲をかいて植えても食べきれず腐らして、コンポストばかりが膨れていく。
必要最小限、適時にマイペースでやれば良いものを、それが出来ず食べもしない野菜を植えたり、必要以上に量を植えたり毎年同じことを繰り返す。
大体計画性に欠ける。嘗ては真面目にノ−トに記した事もあった。既に遠い過去のことである。
性格的に長続きがしない。畑へ行くといつも考える「昨年は何処に何を植えたか」と、覚えているわけがない。挙げ句に次々忘れていくこの頃である。
「まあエエか」採れても採れなくても自業自得。一番の楽しみは子供たちに送って喜んでもらえること(余り頻繁に送ると、ウンザリ?知る由もない)。
「ありがとう」と言う一言で、食べもしない野菜作りに精を出す。
太陽が降り注ぐ大地で、汗をびっしょりかくと、山の頂きに立った時と又違った喜びを感ずる。
私の野菜作りは殆ど子供たちの「おいしかったよ」の一言に乗せられている。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する