戦争のための正義なんてありゃしない

唐突ですが、私は高校時代（35年前）からの中島みゆきのファンです。
中島みゆきは、世間的には暗いというイメージがあったため、若い頃は口に出すことができなかったが、年を重ねた今、むしろ誇らしく彼女のファンであることを口外しよう。彼女の歌には毎回鳥肌が立つくらい魂が揺さぶられます。

私のお気に入りの曲の一つに「Nobody is right」（アルバム「I love you答えてくれ」に収録）という曲があります。
アメリカのイラク侵攻、それが原因となったイスラム国の台頭と中東侵略、そして今日は、安倍政権による安保法案可決間近・・・このようなきな臭いニュースを聞くたびに思い出す歌である。

以下、その歌詞・・・

もしも私がすべて正しくて　とても正しくて　周りを見れば
世にある限り全てのものは　私以外は間違いばかり
もしもあなたが全て正しくて　とても正しくて　周りを見れば
世にある限り全てのものは　あなた以外は間違いばかり
つらいだろうね　その一日は　嫌いな人しか　出会えない
寒いだろうね　その一生は　軽蔑だけしか　いだけない
正しさと正しさが　相容れないのは　一体何故なんだ？
Nobody is right Nobody is right Nobody is right, 正しさは
Nobody is right Nobody is right Nobody is right, 道具じゃない

悪い人などいないだなんて　あいにくですが頷けません
正しい人こそいないんじゃないか　完璧正しいってどうゆう人だ？
争う人は正しさを説く　正しさゆえの争いを説く
その正しさは気分がいいか
正しさの勝利が気分いいんじゃないのか
つらいだろうね　その一日は　嫌いな人しか　出会えない
寒いだろうね　その一生は　軽蔑だけしか　いだけない
正しさと正しさが　相容れないのは　一体何故なんだ？
Nobody is right Nobody is right Nobody is right, 正しさは
Nobody is right Nobody is right Nobody is right, 道具じゃない

アンパンマンの作者、故やなせたかしさんも
その著書である「アンパンマンの遺言」でご自身の戦争体験から、
戦時中は、この戦争は東アジアの人たちを植民地支配から解放する
という正義をたたき込まれてみんな必死になって戦ったが、実態は逆。
敗戦するとまったく逆の正義が説かれていった。
特に、戦争の正義を鼓舞していた人の変わりようがすざましい。
正義なんてありゃしない。と悟った。
しかし揺るぎない正義がある。本当に飢えている人に食べ物をそっとあげることだ。
この信念からアンパンマンが生まれたそうだ。

こうゆう言葉を、今の安部さんや世界のリーダー達に伝えたい。