私は運のいい人だ

2024年03月11日 19:47結局番宣いやレコ宣かい！全体に公開

私は最近、房総の山歩きにはまっています。
房総の山のは総じて背が低く、最高峰は愛宕山で408メートルです。
そのため、房総の山はやさしい山ばかりで、遭難なんて起きやしないだろうと思っていました。

ところがどっこい、多くの山は侮れない山ばかりでした。
元来、人がほとんど入っていない上に、令和元年に千葉県を襲った台風の影響も重なり、山は荒れ放題です。
そのような山に、あるかないか分からない薄い踏跡や古テープを頼りに、深い藪を（無数の傷を負いながら）こぎ、無数の倒木を跨いで潜って通過し、岩場や痩せ尾根や際どいトラバースをそろりそろりと通過し、滑りやすい急坂を何度も滑り落ちながら、高々標高が100メートル、200メートル、300メートルの頂きを目指します。
道も錯綜していることが多く、道が突然途絶えたり、道の先が崖だったりと、道迷いのリスクも高いです。

私自身、これまで、荒れ山やバリエーションルートを歩いた経験はほとんどありません。
現場で色々と経験や失敗を重ねながら、慣れていくしかないなと思っています。

そんな私なので、房総の山に入るときは、緊張します。
「道はあるだろうか？藪は深いだろうか？道に迷わないだろうか？・・・」
ヤマレコなどでの数少ない情報（中には５～６年以上前）からの事前調査を怠りません。
「あぁ～、このコースは藪が深くて、歩行は不可能に近いのだな」
「ここのポイントは、道探しに苦労しそうだな」
等々、イメージトレーニングをして入山します。

しかし、最近は山に入る毎に、環境整備が入っていました。
例えば、藪漕ぎポイントで、綺麗に藪が刈り払いされていたり、急斜面に真新しいお助けロープが備えられたり、道迷いしそうな山道では、絶妙なポイント毎に真新しいテープが結びつけてありました。
これらの環境整備のおかげで、私は道にほとんど迷うことなく（一部道迷いはありますが）安全に山歩きをすることが出来ました。

私は、環境整備してくださった方々に「お陰様で」と、心から感謝をして歩かせていただきました。
もし、これらの環境整備がされていなかったら、私の苦労は倍加していたでしょう。
と同時に、「私は何て運のいい人」だと、思わずにはいられませんでした。

（１）関大塚山（山行日：2024年3月7日）
道迷いの多い山。YAMAPユーザーさんが、「遭難しかかっている人が多い」ということで、オレンジテープの設置とお助けロープを設置等の環境整備をされました。
（YAMAPユーザーさんの環境整備の報告）
https://yamap.com/activities/29511999
（環境整備後に歩いた私の山行記録）
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6526486.html

（２）大貫古道・青山（山行日：2024年2月19日）
大貫古道は藪道でしたが、最近地元の有志で道標の設置や登山道の整備がされました。
青山は、藪で登頂が不可能な状態でしたが、ヤマレコのユーザーさんが藪の刈り払いをされて、登頂が可能になりました。
（ヤマレコユーザー「低山マスター」さんの環境整備の報告）
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6327261.html
（環境整備後に歩いた私の山行記録）
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6482693.html

（３）山口村の素掘りトンネル（2024年01月19日）
トンネルにつながる藪や倒木で荒れていた林道をYAMAPのユーザーさんが整備され、可愛い道標も取り付けていただきました。
（YAMAPユーザーさんの環境整備の報告）
https://yamap.com/activities/29287493/article#image-401573264
（環境整備後に歩いた私の山行記録）
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6383298.html

（４）大坪山（東京湾観音）から磯根浅間山（2024年01月12日）
以前は、酷い藪で歩けたものでなかったらしいですが、私が歩いたときは、藪は刈り払われ、常に潮騒を耳にするマテバシイ林の中の素敵な道になっていました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6364028.html

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