逃げないと言うのは若い方達の言い分だ。
還暦を過ぎると、登りたい山・ルート・時期は数あれど、その選択肢は年を追うごとに減っていく。奥穂直登ルンゼの滑降などもうムリだと感じる。板を背負って奥穂に無事たどり着けるか自信が無い。スキーは最近してないのでテクが相当錆びているし。
トレーニングの質・量を増やせば、確かに今以上のパフォーマンスを発揮できる、と信じている。あと5年くらいは今以上の向上が見込めると感じている。しかしそれはルートや行程による。日帰り装備ならトレーニングでさらなる向上が期待できるが、重荷では昔みたいに何日も歩けない、疲労の蓄積の度合いが違う。それが加齢というものなのか。夏山でも1週間のテント泊縦走はもうできない。
実際、今年8月の北ア・猿倉から扇沢までの縦走でテント泊と思われる方で私より年上の方は見てない。75歳位の方は散見されたが、全て小屋泊。テント泊は30〜50位が殆どだった。もちろん、70代でテント泊大縦走をしている方はいるのでしょうけど。
トレーニングで解決できないと感じるところもある。具体的には寝不足などがそうだ、昔は大丈夫だったが今は体調にかなり影響する。それと精神的に弱くなった、テント内で弱気になり、早く下山したいと思うことが多くなった。
テント泊はしんどいが、好きだ。今後も続けていくが、定着型が多くなるかも知れない。
ヤマレコには山の大先輩が沢山いる。もう以前のようには歩けない先輩達、あるいは山をリタイヤされた先輩達。そういった大先輩達のレコや日記を見ることができて、私は大変幸運だと思ってます。山の大先輩達には感謝しかないです。私みたいな若輩者に「なに弱音いってるんだ!まだまだ若い!」と思われそうですが..。
自分も、先輩達みたいに、山を歩けなくなるまで続けて行けたらと思ってます。逃げる山もあるけど、ずーと待っていてくれる山もきっとあるはずだから。
画像1:初めての八ヶ岳、硫黄岳にて。稲子湯〜赤岳〜権現岳〜小淵沢と縦走。16歳のGW。
画像2:立山 御山谷を滑降、一の越にて。34歳のGW。
画像3:妻と子と。子が抱いてるのは虎の赤ちゃんです。富士サファリパークにて。42歳くらい。
そして、直近の私。2019年7月、稲包山にて。頭が真っ白です、眉毛も三分の一は白い!62歳。
https://yamareco.org/modules/yamareco/upimg/192/1922242/b87e30d2b8bb55bd8c3d564fa6308548.jpg
こんばんは!
稲包山頂の自撮写真、大好きですよ
僕の目の前でも、理想の山がすごいスピードで逃げてゆきました
年齢を重ねたなりの楽しみ方を探すのも、新たな楽しみなのかもしれませんね。
とは言いつつ、まだちょっと頑張りたい自分も居ますです
睡眠不足での行動ができない年齢になった現在、
「そこそこ」を身につけるべきなんでしょうね、お互いに。
こんばんは!
もっと早い時に行っておくべきだったと悔やまれる山がありますが、もう手遅れです
仰る通り、年齢やその人の体力・技量に見合った山を選んで楽しむのがいいかなと思います。あと、人と比較しないことも大切かなと思います。自分は自分、人は人とそれぞれですから。
睡眠不足はここ最近、堪えますね。それと、テントでも車でも安眠できなくなりました。トイレも近くなったりして(夜中、2回は起きます)
テント泊の食事も、粗食に耐えられなくなりました。若い頃はインスタントラーメンとアルファ米を連日食べられましたが、今はもうムリです。
お互い同い年なので「そこそこ」で行きましょう!
コメントありがとうございました。
同年代です。
大いに共感します。
荷物、担げなくなりましたね。
寝不足だと眩暈がします。
アルファ米、2日以上食べると山なんかどうでもよくなります。
スキーなんかジャンプターンを3回やると、もう息が上がる。
寒さが身にこたえます。
岩場も怖いです。
しかし、山にも拘らなくなりました。
行きたい所はあっても絶対ではなく、多少は努力するけど、それで行けなければ諦める。
他に似たような所はあるし、行かなくてもどうという事はない。
そんな風に日々を送っています。
コメントの前段の部分は、全く同じで、自分だけじゃないと思うと、つい嬉しくなってしまいました(失礼!)
ジャンプターンなどは息が上がるだけではなく、脚力が落ちたからか思ったようにジャンプできて無くて、トップがフォールラインを向いた状態で着地して、直カリになりビビって転倒する始末です
「多少は努力するけど、それで行けなければ諦める」そうですよね、そのスタンスです!
十分楽しめる山がいくらでもあるので、あまり理想にこだわるのは止めようと思います。最近(ここ数年)は、○△×名山巡りが楽しくなってきたので、その方向で行こうかなと思ってます
コメントありがとうございました。
こんにちは
60を過ぎると程度の差や、SNSで公言するかしないかの差で、皆さんが何がしかの不具合をお持ちだろうと思います。
多少の不具合はあっても、日々のトレーニングで不具合の進行を遅らせるでしょう。
諸般の事情で、私は筋トレなどしてないのですが…
逃げて行く山は追いかけても無理ですよね。
近年、高齢者の遭難事故が増加傾向にありますが、長年山をやっている方なら、山のリスクマネジメントは理屈では分かっている筈だと思うんです。
高齢になると、頭で分かっていることが行動に反映されない(無理をするなど)傾向があるのかも知れません。
何はともあれ、事故だけは絶対に起こさないよう、自戒を込めて申し上げます。
42歳くらいと62歳のギャップの大きさに唖然としています
私の場合、日々のトレーニングで向上したのが、日帰りで荷が軽い場合での歩行速度と距離です。これは10年前より今の方が良い結果が出てます。これは多分にランニングと筋トレで膝痛(変形性膝関節症)が緩和されたからです。膝痛は日常生活でもあります。仕事で30kg位の物を持っただけで膝痛が誘発されることもあります。なので山では膝に気を付けてます。
「逃げて行く山は追いかけても無理ですよね。」仰る通りです。なので去る者は追わずのスタンスです
自分の場合、40代の頃と一番違うのは、荷が背負えなくなったのと、反射神経というか身のこなしというか、例えば岩場だったり、ちょっとしたところでバランスを崩しやすく、かつリカバリー能力だったりです。
高齢者の遭難は、その絶対数が多いのも一因ですが、一番の要因は takayama2さんの仰る通りだと思います。どうしても若いときの感覚でいて、それの感覚が実際の行動や動作と大きなズレがあるのに、それに気がつかない、あるいはムリをしてこんなはずじゃなかった、その結果が遭難に結びつく、そんな風に感じます。
では自分はどう対処しているかと言えば、このズレを認識して行動するようにしています。それと精神的に弱くなった(臆病になった)ので、それが若いときのようなムリな行動をしないようになったのかなと思います。
山には色々な楽しみ方があるので、自分なりに楽しんで行けたらと思ってます
コメントありがとうございました。
遅コメにて失礼します。
拙者も、今年6月の金精山登山を契機に、ガックリと身体能力の衰えを感じるようになりました。
起床時の身体の怠さは何だ!と思うことはしばしば。
性格的なこともありますが、登る前から心配事が多すぎ、意欲は低下気味。
拙者の場合はテン泊ではなく小屋泊ですが、北ア縦走一週間なんてもう無理…と過去レコを上げるとそう思います。
中高年の事故の多さは、身体(反射神経も含む)能力の衰えはもちろん、「山が逃げる前に行かなくちゃ!」的な考えが、無理に繋がるのかとも思います。
また一方で山の世界が広がっていますよね。
高峰を縦走してりゃよかった頃と比べて、気になる中低山や里山が増え、どんどん行きたい・登りたい山が増える一方。
いいのか悪いのか…登っても登っても減らないイタチごっこが続きそうです。
…が、その気力・体力がいつまでもつのか?
拙者も一昨日行った床屋(20年来通っています)で、ご主人に「白髪が増えたね、そして髪の毛が軟らかくなったね…」としみじみ言われました
隊長
還暦過ぎれば誰しも体力の衰えは感じるものですよね。
他の方はさておき、私自身は過去を顧みることはあっても、過去と比較しないことにしています。大事なのは現在で、今何をできるか?何が足りないかを考えています。
もっとも一番足りないのはお金ですけど
逃げた山というのは正確には、時期だったり、ルートだったりのことが多いです。重荷を背おってのラッセルなど、もうとうていできないので、例えば、厳冬期の中崎尾根から槍ヶ岳ソロなどは、夢物語となってしまいました
例えば10月に北信の西岳に行く計画を立てれば、今何が足りないかが見えてきます。上半身のトレーニング不足から上半身、特に前腕(岩やクサリの保持力)の強化が必須です。12月に池口岳南峰までのピストンを計画すれば、日も短く、また積雪も考えられるので、日帰り装備でのスピードハイクの向上が見込めるトレ−ニングが必要です。そしてイレギュラーな病気・怪我を除いて、私の場合、膝に気をつけてます。膝を悪化させないで下山することが大事なのです。
仰る通り登りたい山は増えますね。選択肢が増えるので悩ましいけど、嬉しいことでもあります。
山に登れなくなった時、過去を振り返り、我が山旅に悔いは無し!
と言えるような山行を続けて行けたらと思います。
かっこつけすぎたかな
コメントありがとうございました。
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