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その第8弾です。
2006年に針ノ木登りました。その時、ツキノワグマに遭遇しました。
下山中のことです。雪渓への取り付け点辺りまで下った時、雪渓の対岸の雪上に黒く動くものが。よく見ると、ツキノワグマです。ゆっくりと雪の上を歩いています。やがて土の上に登り、斜面の繁みの中へと姿を消しました。
多分100m位は離れていたのだと思います。こちらの存在にも気づいているようでしたが、こちらを全く見ることもなく歩いていました。
十分な距離があるので、襲われるような身の危険は感じませんでした。むしろ、野生のツキノワグマに遭遇できたことに、嬉しさを感じていました。
燕山荘の赤沼さんから「皆さんは登山道でクマさんに遭遇すると『クマが出た』とよく言いますが、それは間違いですよね。皆さんがクマの生活圏に入ってきているわけですから。そのような場面では、クマさんの立場から考えた『人間が出た』という表現が正しいのですよ。」というようなお話を何度か伺っています。全くその通りだと思います。
燕山荘では、スタッフが周辺のクマを一度捕獲し、クマよけスプレーを味わわせ、「人間は怖いから近寄ってはいけない」ということを覚えさせてから山に戻すという話も聞いたことがあります。それがお互いのためになるとのお考えのようでした。
ツキノワグマと人間、どちらも同じ地球上の生物。いい距離を保って、うまく共存していけたらなと思っています。
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