今年もGW中の雪山遭難(死亡)事故のニュースを耳にした。何とも痛ましくお気の毒なことだ。
翻って、日頃単独で藪山を歩きを続ける自分は?とあれこれ考えてみる。
出発前、頭の中で初めての藪山コースを地形図を思い浮かべながら種々シュミレートしてみるが、熊に襲われたり、現在地不明になったり、捻挫や痩せ尾根滑落で動けなくなったり、と色々不安なシーンが頭をよぎる。
しかし、これまで現実に踏破してみると状況はいつもそれ程でもなかったりする。(もっとも、この逆なら困るが・・)
この空想(予想)と現実との「ギャップ」も面白いが、時折このギャップは何んなのだろうかとも考える。
単なる不安症?か、過敏過ぎる性格なのか、万全な準備でなければ納得出来ない性格なのか。しかしどんなに緻密周到な準備や心構えを持っても相手(藪山)から見れば所詮素人の浅智慧、事故の完全防止など不能なことだ。ならば、せめて1,実際に事故に遭遇するとなれば、どんな事故が想定出来るか、2,その予防手段(発生確立の引き下げ)には何が考えられるか、3,実際に事故に遭遇した場合どう対処するか・・・等々素人思考だが予めシュミレーションしている。
だが、あれこれ考えているといつも登る前から疲れてしまう。そこで
Befor と after の心理格差を面白い「ギャップ」などと言っていること自体事故防止を考えている証(あかし)だと「独りよがり」に納得することにしている。いずれにしても臆病者の自信の無さの裏返しであることは確かだ。
私も事前シュミレーションしまくります。その結果、装備が過剰になったりしますが、事前にシュミレーションしておく事で、とっさの時に対応が可能となります。正月に知床を歩いた時にヒグマに遭遇しました。その時もシュミレーションしてたのが功を奏して冷静な対応が出来たと思ってます。建設現場ではKY(危険予知)訓練と言って事前に危険を想定しておいてそれに対処する方法をシュミレートする事が大事と言われてます。山も同じじゃないでしょうか?山(自然)では臆病物こそ生き延びる、、、そう思ってます。
突然、失礼しました
minapapaさん、はじめまして
網走での熊との遭遇記興味深く拝見しました。
いかに事前シュミレーションしていても、現実に至近距離で遭遇となるとやはりパニック状態になるでしょうね。
聴力や嗅覚に優れる熊でも、気象条件等によってはこちらのアピールを覚知出来ない場合もありそうですから、安心は出来ませんね。
私も道産子のひとりですが、昔は(今から50年位前)幼い時から裏山を駆け巡り、渓流釣りや鮭の捕獲(←現在は勿論違法)で沢深く遡上したり、獣狩りに明け暮れた時代もありました。
恐らくそれらの体験から身に染み付いたものと思いますが、現在では周囲の山の地形や林相、時間、天気(風や気温)、渓流の様子等々から第6感的に熊や鹿の存在を予感(何となく“殺気”を感じる、というやつ)出来る様になっています。
熊(←北海道のヒグマは除く)を恐れていては山歩きが出来ないので、現在はこの“予感”を頼りにしつつ、遭遇場面もシュミレーションしながら藪山を歩いております。(いざとなれば、臆病者なので声も出ないかも?)
tonkaraさんくらい、適度に臆病なくらいが丁度良いんじゃないでしょうか?
考えすぎると、行動力が抑制されるし。
多少、怖さもないと、調べたり、シュミレーションすることもなくなっちゃうだろうし。(無防備)
臨機応変に、対応できれば、結果オーライ!
naminori さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
臆病者ゆえに、自信がなかったり不安を感じるような行動は最初から避けることが出来るのですが、問題はやはり自信が過信だったり、準備は万端安全だと認識してしまう(危険や不安を感じない)「リスク」はどう回避するかという悩みでしようか。
名案なく、終局的には私も仰る通りと納得(諦め?)させております。
こんばんは。めったに日記の方を見ることはないのですが、たまたま流していたらtonkaraさんの日記を見つけました。ラッキー
tonkaraさんほどのベテランでも、登る前はあれこれ不安がよぎるのですね。いやむしろ、そうでなければ、人の入らない藪山に単独で登るということはできないのだと拝察します。ゴルゴ13じゃないけれど、生き残るための必要不可欠な条件と言えば大袈裟でしょうか。
私も、初めて足を踏み入れる山域・ルートに対しては、いろいろシュミレートしても緊張します。そして無事に事前の良いシュミレート通りに歩き通すことができたら、それが喜びとなるし、少し自信にもなる・・その少しずつの繰り返しが面白いですね。
最近は初心者の方の不用意・準備不足による遭難や遭難未遂が多くて問題になっているようですね。私も秋田駒下山中に、登ってきた単独男性から「この道を登っていけばどこに行くのだ?」と聞かれて、あきれて絶句したことがあります。かく言う私も若い頃、ヘッドランプを持たずに遭難騒ぎを起こしました。
そういったのは話になりませんが、むしろ経験を積んでいく中で気を付けるべきは、「慢心による油断」かと思います。これは登山に限らず人生全般に言えることかなと思うのですが、人間はどうしても調子に乗り過ぎてしまう。調子の良い時ほど、自分を戒めることが大事ですね。そしてこれがまた難しいことですが。
tonkaraさんほどのベテランでも常に調査・準備・研究を怠らない、不安を持ちながら山に入る・・そういったお姿は、むしろ私たちに山に向かう際の姿勢を教えてくれるものだと思います。
少し真面目過ぎましたか
良い日記を見つけて、今日はラッキーでした
kamadam さん、おはようございます。
コメありがとうございます。
「講釈の割にはあちこち日頃の行動と違うじゃないか。」とでも言われているようで、お恥ずかしい限りです。
私もあまり日記を覗きませんが、GW中のベテラン山岳事故のニュースに接して思わず記してしまいました。
自信と過信の境目が難しいのですが、「慢心による油断」かと・・・これが結論のようですね。お互い安全登山で行きましょう。
逆説的ではありますが、「独りよがりではないか?」と自己問答している間は、独りよがりではないと思います。
「自分は、絶対間違えない。」そういう人は、多いと思いますが、一番危険だと思います。そもそも、人間の脳は、「わざと間違える。」という特性があり、それを認めないというのは、根本から間違えているからです。
ちょっとは、間違うんだけど、すぐ修正が利く。という状態がベストなのかも知れません。
NYAAさん こんにちわ
仰る通り「ちょっとは間違う」という謙虚さや、「直ぐ修正がきく」という素直さが大切なのでしょうね。
不安を抱いたまま山を歩きたくないと、あれこれ思案して気疲れするのも「山の楽しみ」と割り切って(諦め?)います。
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