6月に赤岳に登った折に眺めた阿弥陀岳の南稜線に魅せられていってきました。ヤマレコ見てると結構雪の時期にも単独で入ったり、改めて敬服。
このところ歳をとったせいでうるさいことを言うようになってるのではないかと、内心ふあんです。
本箱にあった串田孫一の「山の随想」をペラペラとめくったら(これ1966年の本です)、アンナプルナに登った登山家の「山の認識」という中で、山の観光客というか、観光客の山とアルピニストの山との違いについて書いているのだろうが、それに触れて串田孫一さんのエッセイが始まるのだ。短い文章だがきちんと最後まで読めないのが私の辛抱の足らないところなのだ。
その文章をみて自分の山はどういう山なのかと考えた。
ヨーロッパなどではアルプスというのは、明瞭に岩のやまである。日本の高山の様子とは明確に違う。だからアルピニストという登山家という概念が明瞭に成り立つ。
自分のやまはそういう意味ではアルピニストではない。
自分はこのとき考えた。やはり自分の山は観光客の山だろうと。確かに若いときに山岳会に入って技術を教わる機会はあったが十分ではなかった。
わたしは日本の美しい景色を山の中で見たいと思う観光者なのだと認識した。
真冬の厳冬期にアルプスに入る力はない。技術も体力も追いつかなくなっているけど、山の光景がすきなのだ。海よりはるかに山が好き。
そういう意味で観光登山の範疇で自分の山を捉えて見ることにした。山を始めた人たちに楽しい山を味わってほしいと思う。
もし、高度な山を目指すなら、きちんと学ぶべきだろう。
自分の山を認識することは大事なことだと思う。その範疇で楽しめばいいのだ。
阿弥陀の話とはかけ離れたが、経験をつんだ人なら十分に楽しめるだろう。ただアブの大群にまとわりつかれて、落ち着いた山にならなかった。アブのいない時期に、もし行くことがあれば行きたいものだ。
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