幌尻岳登山
午前3時のシャトルでも日帰りかなわぬ幌尻の峰
若者が日帰りをめざしてかけるながき林道
先を行く人追いつつ渡渉するストックついて深さをはかる
膝までも水にしたりて渡渉するその回数を数えて歩く
山荘の姿を見つつ渡渉する山の奥きて更に色濃し
小屋番に挨拶をして宿泊の予約確かめ一息をつく
幌尻の道に挑めば急にして「命の水」まで休み場所なし
幌尻の頂に立つその一念日高の奥に二千の高さ
左手に戸蔦別ありその底に水を集めるカールひろがり
尾根道の一段高き尖りをば幌尻岳ととらえたり
白鷹の舞う山頂に遂にきれどもはやここまで前に進まず
急峻な北戸蔦別の下りをば目にして挑む気力失せゆく
歳だ歳観念せよと言いかす幌尻岳より引き返すわれ
正面の戸蔦別岳の吊り稜線七つ沼のカール次にみるべし
名残惜しいホロシリの稜線が雲に覆われてきた。
もともとのアイヌ語の山名はポロシリと呼ぶ大きい山
ポロシリに名残惜しむや稜線の一場の終わり雲の降り来て
小屋番に一夜の寝所指図され幌尻恋する人の多さよ
(八十までにあと5年)
ひと夏を北の大地の山巡りかなえばわれの生に悔いなし
時やいつわが魂の昇りゆくあさに咲けるか竜胆の花
人生の終る朝来て浮かべるは幌尻岳に舞える白鳥
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する