日本百名山の記録(5) 早池峰山(14)
2006.8.5
前日盛岡の<さんさ祭り>を堪能した。
翌日、岩木山で出会った阿部さんと早池峰に行くことにした。
8.5
6:30 柴波 道の駅 阿部さんと待ち合わせ
7:15-7:20 岳 駐車場
7:30 バス
8:00-8:10 河原の坊登山口
8:55 頭垢離(こうべこうり)
9:35-9:40 御座走り
10:43-11:50 早池峰山山頂
12:30-12:35 五合目
13:20 小田越え(バス停)
小田越えでバスを待つ時間に光苔が見られる秘密の場所があると阿部さんに案内された。小田越えの小屋の近くなのだが、ほとんどの人は知らないようだ。
この山は20歳の頃にFACのメンバーと登った。当時の記録というか山行報告が残っている。鶏頭山まで縦走して、夜遅くになり寺に泊めてもらったような思い出がある。
あれから40年以上たち、岩木山で知り合った阿部さん好意で一緒に登った。樹林帯をぬけるとかなりの岩稜帯にでて、あれこれほどまでにダイナミック立ったとは、と思った。40年前は山田線の駅から、ちょうど岳とは反対のルートを歩いたので、岩の稜線ではなかった。南北で様相が違う山なのだ。
山頂で1時間ぐらいくつろいだ。小田越えへの道もデンジャラスでハシゴもあり、面白かった。
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光苔など初めて見たが、きれいなものだ。
前日、宮沢賢治の記念館やイギリス海岸などを見に行き、盛岡へ向かう途中でスピード違反で捕まった。罰金取られて2005年のバッテリーといい、東北の山は費用が高くつく。
個人山行報告
「早池蜂山」 記 川那辺美智子
山行臼 昭和40年7月17日夜19日 パーティ L大沢 軍司 酒井 川那辺 神出
七月十七日夜十九時十分上野駅発急行「十和田」で、出発・大勢の会員の皆さんに、見送りを受けへ差し入れをどっさりいただき、混んだ列車の一ボックス五人陣取って、盛岡に向いました。差し入れのお菓子を、どれから開け様か、等とちょっともったいぶりながら山へ行く時以外、口にした事もない貴重な(?)品をつまみながら、いろんな話題と笑いで、夜汽車の退屈を、 吹き飛ばして行きました。
仙台を過ぎてやがて松島に近づけば、(実は私は眠っていて少しも知りませんでしたが)、五期の神出さん、美声主ろしく「松島あlの、」と歌い出し、残りの三人を、必死になって、眠りにか駆らないように、張り切ったとか。
きて、まだ朝も早い盛岡駅に到着したのが四時ニ五分でした。一応パッキングをし、ホIムの立そばで、おいしい天ぷらそばを、食べ、山田線のホームへと移動したのです。
ここで最高の悪事がおこったのですから、我会も、その部類では常習犯ですね。五人中、まともに切符を買ったのは、ニ人だけ、三人は、;……;……ネ。困ったものです。
山田線の一番列車は五時五○分発。平津戸駅には一時間半要し,七時二○分に着きました。
駅長さんと駅員さん一人だけの駅で閑散とした、いとも、呑気な田舎の駅です。登山者名簿に、五人の名前を書き込みます。五月の連休に、来た会員の名前も書いてあり、なつかしく思いながら小雨降るどろんこ道をテ
クテクと歩き出したのは七時三〇分。少し歩くと、後から、ガタガタと車の音。「ワー、どろんこ水、はねられる!」と悲鳴をあげて、道の端に逃げたりしたら、その車、女の人達が四〜五人乗っていたのですが、前で止めてくれて、運良く、営林署蓉までの長い道を、歩かたくて済んだのです。
雨もやみ、東北の山の朝の空気を一杯に吸って小型四翰の車の荷台に揺られました。
終点の営林署に着いたのは七時五○分です。運転手さんにお礼を言って五五分にいよいよ歩き出しました。快調を歩き出してアイオン沢出合いに着いたのが八時十五分。前夜からの雨で滝水が、すごい勢いで落下していて、見る目も感歎した蝋のです。差し入れの月餅を食べて八時三○分出発し、二五分で早池峰神社鳥居、いわゆる垢離取場に着きさした。
他の。ハーティが一組いましたか、何の言葉も、交さず、そこでお店荏開いて肉を焼き、頬うばったのです。一時間をそこで費し、九時五○分進山頂に向け発ちをした。途中雨が降り出して傘をさして歩くも、ムードもたっぷり。けれど、Lの大沢さんが五月に来た時、グリセードで下った時間から計算したらしく、樹林帯を抜ければピーク迄はすぐだからと言って、「あそこで樹林帯がおしまいだゾー」なんて、安心させておき、そこへ行ったらその上に又又樹林帯が続くではありませんか。そんな事、二’三度で、いい加減いやになって来た時、ようやくニッの岩峰が見えて来たのです。岩峰を越えて三○分位登った所に冷たい水場があって、そこで又
ブスに火をつけました。何を作って食べたからちょっと忘れましたが。
ピークから下って来た登山者に聞けば、三○分も歩けば早池蜂のピークですよと言う事であわてて、ブスをしまいピークめがけて、歩き出しました。次第に岩と這い松の緑が目前一面に広がって来て、ピーク近くに立ち並ぶ岩峰群も、大きく姿を現し、その広大な岩と緑の這松の調和の取れた早池峰山頂付近の静けさが身にしみて快く感じたのです。人は、ほんとに少たく山頂の小屋にほんの三〜四人だけがいるのみでした。ピークの小屋に着いたのが午後一時四五分です。早速、有名なウスユキ草を、さがしに出発。誰が最初に見つけるかと夢中になって広い山頂をうろつきました。誰も、本物を見た事がないので、楽しみです。雨があがってうすい霧に包まれた早池峰の山頂で、雨に濡れた白いウスユキ草が、あっちにもこっちにも咲いていたのを見た時、皆は何か悲鳴らしき声をあげながら、そっちの花こっちの花と駆け回ったのでした。
時間的に計算して中岳から鶏頭山への縦走をするかどうかと、皆で話合い、結局、折角来たのだからと、鶏頭まで行く事に決まり、早速出発です。二時五○分に山頂を離れ、とても広大な山腹を細い道の両側に白く愛ら
しいウスユキ草の咲き乱れるのを観ながら、タッタカ、中岳向けて進みました。小さをピークが次から次へと現れるので、どれが本物か迷ったものです。誰が名をつけたか、「ペトコンルート」と言いながら歩いた所は、全くその通りのジャングルで、道は水びたしのびちゃびちゃ道だし、おまけに木ときたら這松とも、普通の松の木とも区別のつかない中途半端な高さの木で、頭をあげたと思ったら.ゴッンと叉、ぶつかる始末でした。(恒、○○さんは例外だったかな?)
さて中岳のピ1クに着いたのが三時五○分で、ここは通過しました。今度は鶏頭山向けての行動です。案内書は、どこまで信じていいのかわからなくなる程、いい加減を時間計算で、五万分の一地図での計算とは、大夫とは異なり、皆少々頭に来た様でした。その上、前と同じ様に、小さをピークが多くあり、「ここがニセ鶏頭
かな」とか「やっぱりさっきのピークがニセ鶏頭かな」となる様は由でして、本物の鶏頭山に着いたのは夕方の六時三○分でした。
蚊か、ブヨかわからない虫が、「それ!たまの人間だ。かかれ!」とばかりに、私達の後を追って来ます。気持が悪くて身震いいする程で、それに水場もないし、ビバークはやめにして岳部落に下る事にしまして、一気に下りました。開けていない山だけあって、道も、あまり良く出来ていず、笹とか、バラとかススキの葉などで、ショートパンツの人ばかりでなく、私どもも、少々傷を受けたりし、だらだらの下りを、石につまづき、笹にすべりしなから、夜八時十分、戸数わずか二〜三○戸の岳部落に着きました。
皆、とても元気で、夜間行動しても下って良かった等とく話し合部落の神社に泊る事にしたら、民泊があり、大きな家の二間を借りて泊る事が出来在した。
ご飯を炊いて戴き、ゾッペ等を作って食事し、一談した後、まるで専門の旅館にある様な立派なふとんに、眠ったのです。
十九日朝五時少々過ぎて起床。前日、車をチャーターしておいたので安心です。ところがその車とは別の、四輪車が六時頃、部落から出ると言うので、それに乗っけて頂き、お世話になった家と岳部落に別れたのでした。
この日、バスがストライキだと言うので、動いていず、この車、途中の道を歩いている人達を次から次に、乗せ、満載になって○○森林組合前まで来ました。バスが、ようやく、動き出しまして、そこの組合前から大迫まではバスです。川沿いに走るバスは、快適に岩手の山奥を走ります。道がガタガタでなければもっと快適でしたでしょうが、むしろ、その方が情緒があっていいのかも知れきせん。
八時十五分大迫の町に着きまして、すぐタクシーに乗り継いで石鳥谷駅迄向いました。
石鳥谷八時四九分のドン行で一ノ関に向います。いよいよ、我家への道、大船渡線に乗り替え、心が躍り、口には歌などが出る始末。
我漁港、気仙沼の町に着いたのは午後一時十四分です。家からの迎えで、車に便乗、海に近し、山に近しの我家に向いました。お風呂と、食事が待っていまして、わづか五時間の暇を、とてものんびり過ごしたのです。
気仙沼を夜七時三五分発の汽車で発ち、一ノ関に九時十七分着きました。誰かさん、売店の店員さんをからかったりしているうちに九時五一分の急行「おいらせ」が到着しまして、短かった早池峰の山行も終え、帰京の途につきました。神出さん、これから叉、飯豊の方へ単独山行出発のため、仙台で下車。我家からの差し入れ
を手渡して、健闘を願いながら別れたのです。
東北の夜行列車は、後れなくてはならないと言う如く、必ず、定刻より遅れるのです。私達の乗った「おいらを」も、例に洩れる事なく、六時より三○分も後れて上野に着きました。
そう言う事で早池峰山々行は無事、二十日朝、上野駅着で、終了したのです。
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日本百名山の記録(5) 早池峰山(14)
http://www.youtube.com/watch?v=afFdHrOsxNk
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