今年の3月にユメさんと谷川岳にいってから、何かにとりつかれたかのように、山に行き始めましたね。
どうしたんでしょう?
だからどうしたということでもないのですが、200、300名山を登ろうという気になったのが発端ですね。
それもありますが、最近は「森林学」を研究しようかな、なんて気になりだして・・・
それはですね、日本の山歩きをしていておもうのですが、日本の文化は<海洋文化>とも言われますが、むしろ江戸時代に、古くは縄文時代から、根底には<森林文化>であると思うのです。
近代化と産業化と資本主義化の進行にともなって、「森」がいつの間にか守られずに、金儲けの対象にされてしまい、ミズナラの木やブナの木がや、多様な樹木が杉に変えられてきた。
<大きくなってお国のためにお役にたってみせまする>という歌詞の結果、今では花粉症の原因になってるわけだ。
広葉樹林は多く水分を蓄えて、治山の役にたっていたものを伐採してしまった結果、土壌が弱くなって土砂災害を引き起こす。
<森の鎮守の神様>を大事にしてきたのは太古からの知恵であり、伝統であった。稲作の前に森があり、森のめぐみに感謝しながら暮らしてきた。
改めて、日本の風景を眺めると、街の近くまで森があり、その森は美味しい水を生み出している。日本は国土の70%が森林と山である。
私がもっとも美しいと感じたのは太郎平から薬師沢へくだる途中でみた黒部の森だ。多分各地に美しい「森」があると思う。
この日本の森と南方のジャングル的な森、またシベリカの寒々しい森と、中国の黄土貧弱な森とでは比較にならない。
日本は海に囲まれて、大陸と切り離されて、独自の森林が発達したのだと思う。その森に育まれて、日本人の先祖は自然と共存する考えや暮らし方を培ってきたのだと思う。
最近、日本の森についてあらたまって関心を持とうと思った。
「森林文化論」なんていうのをかんがえて見たいと思う。なぜ日本人は
本質的におだやかな性格で、協調性を尊び、助け合いの気持ちに溢れているのか。
日本人の良い面の性格を作り出しているのは、この日本の森林ではないだろうか。そうだとすれば、戦前戦後の営林署の機能は殖産強国の方針の下で運営されていたけど、これからは文化保護の観点で「森林」を守ることが求められるのではないかと考える。
そんな気分にさせてくれたのは、この山歩きの結果です。
登山は、欧米では単純なスポーツとして考えられるけれど、日本はの登山の歴史は欧米よりも古く、信仰登山として、山岳修行の場として、精神面とつねに一体となって捉えられていた。
そういう山の捉え方も、日本独自の発展ではないだろうか。
そんなことに興味を持ち始め、これから「森林学」を学ぼうと思い立ったのだ・・・、ちょっとだけね。
山のピークを踏むのが難しくなったとき、森を見聞するのもいいことではないかと思うのです。
知床の森、白神山地、東北に広がる多くの森林など、関東の森林で大事にしなければならないところとか、考える。
都市を守るのも森林であり、山なのだという意識を持って登山するならば、山頂の小さな祠にも、感謝を込めて手を合わせるようになるだろう。
そうです、山歩きは日本の森歩きでもあるわけです。八ヶ岳山麓、富士山麓の森、日本の宝でしょうね。
とうわけで、まだまだ続けようと思いますが、「日本百名森林帯」などというのもあるんでしょうか。
・・・・・
愚かですねぇ〜、ネットでみたら、すでに森林浴の森100選とか、ありますね。
やはり鎮守の森と神道とは深い関わりがあるとか、そういうことを研究されてる方も多くおられるようで、おいおい勉強させていただいて、この日記に書いたりします。
ヤマレコの読者の皆さんも、日本の森を守る会員のお一人なって、美しい日本の自然を守りましょう。ほんと日本はつくづく美しいとお観います。みなさんはどう思われますか。
沢の水も美味しいですよ。
あと30年頑張っていきて、つくづくいい国に生まれて良かったな、と思いたいですね。
もういい年月生きまして、あとはおまけのようですが、生かせていただいたことに感謝しながら過ごしたいですね。
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