ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

HOME > upaさんのHP > 日記
2018年12月09日 23:16富士山レビュー(書籍)全体に公開

疑惑の登山道

日頃からベースにしている富士山南斜面。水ヶ塚からの須山口登山道には大変お世話になっているのだが、この付近のハイキングコースは「富士山自然休養林 http://www.kyuyorin.jp/index.html 」と呼ばれ、ネットでもコースを確認することができる。

ある時、どうやって周回ルートを歩こうかと、市販の「山と高原地図(富士山)
」をまじまじと見たところ、須山口の一合五勺から、ガラン沢にかけて、謎の点線があることに気が付いた。
そこには「ルート一部不明瞭」「テープもあるが、ルートは両端部で不明瞭」とあり、極めて難易度が高い点線ルートであることが示されている。
この扱いは村山古道と同じともいえる。
(黒いライン)

しかし今まで須山口を歩いていても、このルートが目に入ったことは無かった。
ヤマレコの記録を探しても、ここを歩かれている形跡が見当らない。
果たして本当に存在するのだろうかというのが疑問であった。

8/5に須山口一合五勺付近から探索した際は、確かにピンクのテープがあったのだが、足元は道ではなく無理に歩いている状況、ほぼ水平移動の状況で、ログは明らかに異なっていた。
(黄色いライン)

12/8に逆方向のガラン沢コースより、「御殿庭65分、旧料金所ゲート40分」の標識から攻めてみた。
入口は標識の裏側に細い踏み跡があるが、やはり道の体を成していない。
しばらくして道を失い、南下して接点を求めたが見つけられず、結局ガラン沢を南下、別の作業林道跡を発見したのであった。
この林道跡は立派なタテの幹線で、北上して最終的に須山口と合流することを確認した。
(緑のライン)

途中、西側にクサイ踏み跡らしき跡があり、これを辿ると、ところどころにテープがあり、なんとか先ほどのガラン沢コースに接続することができた。
(水色のライン)

これは山と高原地図に掲載されている点線と限りなく近く、マップが信頼できることを示していた。しかしとても分かりにくいことから、古いテープを補充することにした。

今回、緑色のタテのラインから西については、なんとか歩くことができるラインと確認することができたが、東側は確認することができなかった。これについては次回の課題としよう。

しかし、この点線ルートは、はっきりいって登山道として地図に載せるのは適切と思えない。
歩いてわかることは、明らかに作業林道の跡である。
このような道は南斜面では数十m間隔で縦横に走っている。特段珍しいものではない。
問題は、誰も歩かず、管理もされていないようなルートが地図に載っていることだ。
これは多くの人が歩くようになった村山古道とは違うということである。
何故、山と高原地図に掲載されるようになったのか、疑問に思うばかりである。

疑惑を解明するため、残り東側の究明をする必要がありそうだ。
個人的には周回ルートとして使えるため、存在を否定するものではない。
改めて富士山は深いと思うのであった。
お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:473人

コメント

ある意味、楽しみ
来年、村山古道を上から下る予定でした。当初は麓の神社まで下ろうかと考えていましたが、下の方はあまり面白くないのではと考え直して(何かご存知でしたらご教授ください)、御殿場口に出ようと思っています。
ということで、非常に参考になりました。はたして自分には見つけられるか?。これはこれで楽しみです。
2018/12/11 17:13
RE: 疑惑の登山道
milanoさん
富士宮口から御殿場口に向かう、ということでしょうか。
村山古道を下って、高鉢コースをたどり、ガラン沢からの登りは地味に辛いので、今回の疑惑コースを使うのもありですね。テープを多く巻いたので大丈夫だと思いますが、東側は調査しきれていませんので現時点ではコースがありません。
須山登り一合五勺にでれば、あとは南山休憩所、幕岩を経由して御殿場口に行くことができます。
村山古道の下部区間も面白いですよ。特に山小屋跡・石仏などの遺跡類がありますので、調べるほど面白いです。ただしバス停がないので、相当歩かないといけません。夏場なら海から歩いてくる猛者と出会う楽しみもあります。
2018/12/11 21:21
RE: 疑惑の登山道
アドバイス、ありがとうございました。
記述を省略しすぎましたね。もちろん、高鉢コース→疑惑コース→南山休憩所・幕岩→御殿場口、を考えています。
したがって、「下の方」というのは、スカイラインより南というような意味でした。「麓の神社」というのは469号線の村山浅間神社のことでした。長大すぎるかなあという気もしますが。ここからタクシーを呼ぼうかというのが当初プランでした。
「石仏」というのは高鉢コースより上にある物のことでしょうが、「小屋跡」というのは旧一合目ですね?(と書きつつ場所がよく分かっていません)。この辺はもう山じゃないよなと思ったのですが、うーん、下の方は別個にプランを立てるべきか....。
2018/12/13 14:17
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する