大山鳴動して・・・・・🐀０匹？

2016年09月30日 12:05つれづれなるままに全体に公開

最近のテレビワイドショーは「小池劇場」開場以来、都政改革と豊洲問題一色だ。本来あるべき盛り土が無くなってコンクリートの函に変わったのは、誰が決めたのか。入札率が１００％に限りなく近いのは何故か、建物の床の厚さが設計図では１㎝になっている理由、地下水か雨水か、等々。

豊洲移転が決まったのは石原慎太郎氏の時だ。議会でもすったもんだの末に決まったはずだ。それが“私はダマされた”。にわかには信じられない驚きの言葉。石原氏と言えば、わざわざアメリカで“尖閣買います”と宣言した人である。あの時集めた寄付金はどうなったんだろう、というのも有るが、「唯我独尊」の言葉はこの人のために有るのでは、と思われるような人が“ダマされた”そんなはずはないだろう。都の長なのに“都は伏魔殿”さらに“齢８０を過ぎて記憶も曖昧”何をか言わんや、でしょう。

移転が決まる前から有害物質が問題になっていた土地で、その改良を考える専門委員会を立ち上げて始まった結末がこうだ。今日のニュースでは、調査委員会の報告は“いつ誰が決めたか特定できず”だった。大改革の第一歩がこれかよ。

「自民党ぶっ壊す」と言ったのは小泉元首相だ。あれ以来○○劇場が大流行。しかし、自民党は「ぶっ壊れる」どころか、政治の劇場化は進むばかりで、ニュースワイドショウに恰好のネタを提供し続けている。豊洲問題もその線上にある。

つい最近国会が召集されたが、冒頭から“劇場”の始まりだ。首相の所信表明演説で「警察官、海上保安官、自衛隊員に応えよう」と訴えて、自民党議員が一斉に立ち上がって拍手し、議長から注意された。

小泉元首相の息子で次代のエースと言われる進次郎議員は、「あれはおかしい」と後で述べたが「私も思わず立ってしまった」という。おかしいと思う議員までそうだから、私のような下々の者は、その場にいたら、そうだ、そうだと拍手喝采であったろう。私らのようなものは、直ぐに乗せられてしまうのだ。さらに、「強行採決」で労に報いようなどという委員会の理事まで現れ、理事を辞退する騒ぎまで起きた。
それと似たような人間の習性を利用したのがナチス、ヒトラーである。その国及びその国と三国同盟を結んだ日本の結末は論を待つまでも無い。

「小選挙区比例代表制や政党助成法など数々の「政治改革」という名分のもと、権力集中化が進み、リーダーのキャラクターや人気で「風」が吹き、それに便乗する一発屋的な「にわか政治家」が当選するようになった」という記事を新聞で読んだ。いわゆる「劇場型」の政治のことをいっているのであろう。なるほどなあ、と思わざるを得ない。

私は、都政の大改革には賛成である。情報公開、都民ファースト、いいんじゃないの。ただし、都民ファーストには一つ注文が有る。やたらと横文字を使うな。いくら首都東京の生活水準や文化水準が高いといっても、誰でもが横文字ペラペラなわけがない。長屋に住む熊さんやおトラばあさんの感覚で考えてもらいたい。上から目線じゃ真の都民ファーストにはなり得ない、と思う。

繰り返しになるが、今日のニュースは、“いつ誰が決めたか特定できず”だった。このまま幕引きとなったら都民ファーストや都政大改革は、ただの“小池劇場”であったかとなる可能性は払しょくできない。「劇場」の幕が開いたなら、事の結末は最高の形で大団円を迎えなければならない。それが無ければスタンディングオベーションは無い。これからが正念場である。

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