そろそろ退院してから一ケ月。
入院中は、外の世界と隔絶された非日常の日々だった。
人との出会いも無ければ交流なんて、ほぼ皆無な日々。
そんな中で起きた話。
退院に向けて、落ちた筋力を取り戻す為リハビリをしていた。
リハビリを担当してくれる理学療法士の先生は、同時に複数人の患者を相手にする場合がある。
で、自分のリハビリ中に隣のベッドに次の患者が来ることが多々ある。
そんな時、空気を読みながら声を掛ける事があった。
人恋し、って感覚もあるけど、ヤマに登っている時に、周りの登山者に声を掛ける感覚と同じだな。
理由は色々だが、同じ目標を持つ(この場合は同じ怪我を治す)仲間意識があるような。
ひと月の間で5〜6人の方と会話しただろうか。
その一人に高校生位の女の子がいた。
怪我をしている割に明るい雰囲気の子で、モチも高くリハビリ頑張っていた。
まぁ、変なオジサンと思われてもアレなんで「君も前十字?オジサンもだよ。お互い頑張ろうね!」
位の一言二言だけだったが。
私には二人の息子おり、17、19の年頃なのだが、ここ最近(娘もいたらなぁ…)と子育て人生を振り返る場面がある。
入院中には、養子に女の子を娘とする夢を見た位だ。
まぁ、原因は判っているのだが。
次男にお付き合いしている人がいて。
それが高校生のキャッキャウフフな感じだけでなく真面目に将来の事を意識しているとの事で。
次男からはハッキリと意思表明されたし。
相手の子は、わざわざ挨拶に来たし。
…高校生で将来を意識ってねぇ。
自分も学生の身で結婚を決意したのだから、カエルの子はカエルなのだけど。
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