コロナによる死亡者数が1万人を超えた。
一万人という数字が大きいのか小さいのか。
捉え方次第だろう。
そこで一つの例として交通事故死亡者数と比較してみた。
交通事故もコロナ感染も注意していればある程度防げるが、注意意識が低いとリスクに合う確率が高まるといった点で似ているのではないだろうか。
交通事故による死亡者数は近年、安全対策が進化して減少傾向が続いている。
近々2年(19年20年)は各々3215人、2839人であった。
二年平均で3027人であり、単純に30日あたりに割り返すと248.8人となる。
次に過去一年間のコロナによる死亡者数を分析してみる。
コロナリスクが認知され、緊急事態宣言が初めて発令された昨年のGW前後(20年4月23日〜5月22日)は521人。
緊急事態宣言は出ていなかったが、感染者数が急増した(PCR検査の拡充も要因)夏休み前後(20年7月20日〜8月18日)は140人。
2回目の緊急事態宣言中の前半(21年1月1日〜1月30日)は2139人。
2回目の緊急事態宣言中の中頃(21年1月30日〜2月28日)は2233人。
それぞれの期間の交通事故、コロナの死亡者数を比較すると、
GWはコロナが2.08倍
夏休みはコロナが0.56倍
緊急事態前半は8.56倍
緊急事態中頃は8.93倍
となる。
ここで注目したいのが、夏休み期間の0.56倍という数字だ。
この頃に話題になったのが無症状感染者、若者の感染者だ。
若い世代は感染しても無症状であったり軽傷で治癒するという傾向だ。
これが「感染しても大丈夫」といった正常性バイアスを加速させたのではなかろうか。
その正常性バイアスは年明けからの急速な感染拡大、死亡者数の増加の現実から目を背ける要因になったのではないだろうか。
今年の1月2月の二か月間はコロナによる死亡リスクは交通事故の8倍以上であった事は数字が表す事実だ。
そして今現在の死亡者数の増加傾向はその当時の勢いを超えている。
単純イメージだが、交通事故による死亡リスクの10倍を超える結果になるのではないだろうか。
若い人は知らないかと思うが「交通戦争」と呼ばれた時代があり、当時は年間で1万6千人以上の方が交通事故により亡くなった。
現在の5倍以上だ。
大変な数字だったと思うが、しかし今、コロナによる死亡リスクは更に倍、つまり10倍というとんでもない数字になっている。
こんにちは。
こうやって見てみると恐ろしいですね。
先日、コロナ感染者が累計55万人というニュースを聞いて、大体、国民の0.5%位は感染しているということだなあ・・・と考えていました。
つまり、200人に1人程度しかやらないような不注意事項(感染リスクと高めるような行動)をすると感染するということだなあ・・・と。
パーティーや大人数でのBBQ、飲み会などはそれらに該当するのでしょうね。
毎度!
コメントありがとうございます。
200人に一人…そうですね。
多いのかな?少ないのかな?
判断色々でしょうね。
ひとつ注意が必要なのが死亡者数はほぼ確定数ですが、感染者数は判明した人数ということ。
潜在的感染者はカウント外ですね。
FF外からすみません。
はじめまして。
揚げ足をとるようで申し訳ないのですが、交通事故の死者は、通常事故から24時間以内に亡くなった方を指します。それ以降に亡くなった方は含まれないんです。車の性能が上がり即死が減る、医療の進歩で延命してくると、必然的に交通事故死が減ることになります。
新型コロナの場合、罹って何日何週何ヶ月たっても亡くなれば、カウントされてしまいます(関連死かもしれませんが)。
ただ、以前に比べると新型コロナによる死者数は明らかに増加しています。若い人でも重症化したりするようですので、お互い交通事故も新型コロナも登山の事故も気をつけましょう。
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