私はモノ作りが生業なんだな。
作りか造りか、はたまた創りか。
そのどれもだな。
手掛ける製品はto Cは殆ど無くてto Bが大半だけどね。
でもBの先のCが垣間見える製品もあって、そんな案件は使う立場に立ってモノづくりする事を心掛けている。
で、登山用品メーカーさんよ。
ユーザーの声を聞いとくれよ。
バックパックでさ、非保水性、洗濯容易性を謳った製品あるかね?
沢用では一部あるけど、汎用カテゴリーでは見たことないんだよね。
あとね、エラストマー使うのダメね。
数年でベロベロに伸びたり、硬く脆くなるPu(ポリウレタン)はリサイクル性も悪いしロクな結果にならないよ。
上記二つは関連があってさ、洗い難いバックパックは油分塩分が残りやすい。
油分塩分は湿気を呼ぶんだよね。
で、Puの加水分解が加速するのだわ。
ショルダーベルト内部のクッションもモサモサに加水分解するよね。
エラストマーがシリコン系なら良いのだけど、コスト諸々で使わないよね。
なので、エラストマー素材は一切使わず、保水しない素材のみで構成し、(3Dメッシュとか良いね)細部構造もパイピングとかダメね。中に水溜まるからね。
風呂で中性洗剤溶かしたお湯を衣装ケースに溜めて振り洗い、濯いで陰干しすれば一晩で乾く。
雨にヤられてもバックパックが重くならない。
小屋の玄関で暫く待てば水が切れて廊下を濡らさない。
テント中に持ち込むのも抵抗感無い。
何より山行毎に洗濯するのでいつも清潔、交通機関で匂わない。
売れるで?
どうよメーカーさん?
それ多分、
固くて全く人間の身体にフィットしない謎の何かになると思います
今、ザック類に使われている素材って、
その柔らかさ=フィット感と耐候性・耐光性・耐水性・抗菌性・速乾性などの
バランスを考慮してチョイスされてると思います
なので、突き詰めると歩荷さんが使う金属フレームに行き着くのでは
>今、ザック類に使われている素材って、
>その柔らかさ=フィット感と耐候性・耐光性・耐水性・抗菌性・速乾性などの
>バランスを考慮してチョイスされてると思います
これ!まさにここが問題なんですよ…。
メーカーの開発をされている方々って、実は素材の事を深く理解していないのではないかな、と。
(わかってないねって断言できる方も見えましたね。)
私、当然ユーザーなのですが、その素材を加工する専門職でもあるわけでして。
多くの登山用品は繊維製品の括りになるのですが、繊維業界の悪習慣がありまして。
良い素材を適材適所に使用すれば、多くの方が満足出来る製品を生み出す事が出来るのだけれど、この業界は分業が基本で、最終製品を使用するシーンを想定して素材から設定する何てことは殆どなされていないのです。
なので、製品化に近いポジションでお仕事されている方は素材の事を良く知らなくても当然で、素材を扱う人はその特性をどこに活かせば良い製品に繋がるかわからない。
なのでメーカーさんのHPで製品紹介されてる文言読んでも「これ、素材の説明間違ってるんだけど」みたいな例が多々あるのですよ。
この事に気付いて「したらば素材選びから最終製品までを一貫して創り造り作ろう」としているのが、MYOG概念を持っている山と道さんとかハイカーズデポさんとか。
でも、事業規模からして成型素材とかオリジナル布帛などは用意出来ないのですよねぇ。
痛しかゆしで歯がゆい思いをしていますが、適した良い素材っていっぱいありますよ。
自分の視点にない観点、興味深く拝見させていただきました。単語も少しばかり調べながら、なるほどな、、、と!
ちなみに沢用のものでは一部あるということですが、具体的にはどのメーカーのどの商品でしょうか?また、他にも、これは良いところまで行ってるというようなものがあれば、ご教授いただけないでしょうか。
お手数をおかけしますが、よろしくお願い致します。
今のところ現物確認出来ているのはモンベルのサワークライムデイバックですね。
あれのショルダー、背面はまずまずエエ感じで造ってありますね。
でも、沢に特化してるのでバスケット部分がコーティングメッシュで汎用性に欠けますね。
沢用としては非常に良く出来た商品なのではないでしょうか。
使った事無いからいい加減コメントだけどw。
アレのバスケット部分が一般的なバックパックに近い物であれば良い物が出来ると思うのですが。
他には私が愛用しているパーゴのカーゴ40は良く出来ていますよ。
パッドの保水性が若干気になるものの、まずまずの水抜け性です。
しかし、本体を構成する部品が生地と生地の間に水が溜まる構造になってるのが残念です。
フレームを入れる部分にもう一つ工夫が欲しかったです。
エラストマーを交換不可能な造りで使用している箇所が無いのは、製品を永く愛用できるので好感もてますね。
まぁ、廃盤にしてしまってるのでどうなんだか…とも言えますが。
サワークライムデイバックは、30Lで1kg、パーゴのカーゴは40Lで1.38kg。
どちらも軽くはないですね。
ただ、沢に特化ならば水吸うと重くなってしまうので、そういった場面ではサワークライムは1kgでも、現場では水キレの良さから軽いということになるのでしょうね。
モンベルのメッシュギアコンテナとか、沢では結構良いのかもしれませんね。
自分は、今は仕事以外では、沢に行きませんし、沢でザック背負ったことがないので、使用感は分かりませんが・・・。
ちなみに、個人的にはザックは軽さと使用感のバランスを重要視しており、強度は3年持てば満足です。
そのころには、良い次世代商品が出てますし。
今興味深々なのは、ブルーパーバックパックです。
https://blooperbackpacks.com/
夏場の2泊程度ならば、これで行けそうです(実際に使用している人にも会いました)。
実物を見ると、相当に体へのフィットを重要視してますし、骨盤当たりの可動を妨げない構造となっています。
防水性も高いそうです。素材の観点からは不明です。
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