ご利用は計画的に

ワークマンがトレッキングカテゴリーに本格参入との事。

まぁトレッキングと銘打っているので、ハードな山行に対応できるアイテムを出すつもりはないのでしょうけれど。
ワークマンに限らず、新規参入してくるメーカーが散見される現状は不安以外の感想を持てません。
専従メーカーがフィールドテストを重ねて開発したアイテムでも、シビアな局面では心許なく感じる事も多々あるのに、付け焼刃の新規参入メーカーがどの程度の商品をリリースできるのか？
リリースする側は本格登山には対応していません、里山ハイキング程度です。ご利用は計画的に。なんてな逃げ口上を防衛線で先出してくる事は目に見えていますが。

一つの例に、トレラン向け風の軽めのローカットシューズ。
靴は、すっごくわかってるメーカーが作った物を、すっごくわかってる販売者が、すっごくわかってるユーザーに届けないと大変な事になるかもしれないアイテム。
では、わかってないメーカーから、わかってないユーザーが直買いするとどうなるか…。

想定例：
履いた感じは軽快で、グリップも悪くない印象。
アッパーは通気性の高いメッシュ素材だが、ソール周りは不整地歩行を意識してか少し固めで爪先周りもカップがしっかりしていて不意に岩などに当てても足指を怪我する事が無さそうなつくり。
一回低山で試しに使用した結果も上々で、これなら使用に耐えると、日本人なら富士登山！と決行。
長く厳しい登りだったが、靴の軽さと十分なグリップで無事登頂。
山頂を楽しんだあと下山開始。
異変は下山開始一時間程で発生。
靴の中で足がズレて前方に詰まる感じになる。
爪先が固めの爪先カップに当たり痛みが発生。
登りではかかと側にズレるだけであり、アッパーが柔らかいことから靴擦れも発生せず問題なかった。
アッパーの柔らかさが災いし、靴紐をきつく締めても爪先当たりが改善しない。
麓まではまだ距離があり、次第に痛みが酷くなり歩行困難になるのも時間の問題…。

想像ですよフィクション。
でもね、「下山時に足の痛みで歩行困難になり救助要請」っての、コレが結構含まれてるんでないの？
登山慣れしてる人なら、靴の性能などわかってるから適材適所で靴を選べれるから良いけど、初心者あるあるなトラブル…。

ワークマンを否定する気は無いのだけれど、アノ手のメーカーの製品を選んで良いのはアイテム選択がしっかりとできる熟達者限定だと思う。
でも現実は初心者（入門者）御用達となっているのが実態だ。
カネの匂いのするところに群がる、儲けたい売り手と安く済ませたい買い手達から深刻な事態が発生しない事を祈るのみです。

コメント

加齢な熊三郎

おはようございます〜

ワークマンやケンデポ系は、上半身の汗モノで利用してます〜
タンクトップやTシャツ類は、働く男系のものが好みの和柄デザインが有ったり、速乾冷感もしっかりしていて安い感じがイイです。

ただ、それ以外はやはり安心感のある登山系ブランドのモノを選んでます。
安全性優先部門とデザイン優先部門で使い分けてる感じです〜

(￣(エ)￣)ノ＿彡☆バンバン！

ランドレ

yeskumakumaさんコメントありがとうございます。
TPOを理解出来ていて、判断能力ある方が2軍アイテムを選択するなら、なんら問題ないと思うのですよ。
私もワークマンアイテムはウインドブレーカーなど活用しています。
（山スキーのレコで着てるレモン色のジャケットがそれ）
でも、当然ゴアのハードシェルジャケットも装備しています。
敢えてワークマンなのは、コケた時やツリーランで高価なハードシェル破くが嫌だからｗ
気象条件が悪化しそうになったら即座ハードシェルに着替えます。

なので私の場合、安全性優先部門とお財布事情優先部門で使い分けてる感じですねｗ

あっきー＠くま

land-raiderさん、こんにちは。

綿シャツ、ジーパン、ビニール合羽にスニーカーといったレベルの初心者に行き渡る道具の敷居が下がるのであれば、新規メーカーの参入自体はアリなのかな？と思います。
既存の山ブランドなんかはイメージがありますから今更価格下げられないでしょうし（山ブランドのTシャツ1000円とか無理ですよね）
明らかに価格に見合っていない道具については、どんどん価格破壊してもらって良いかとｗ

ただ裏面アルミプリントの防寒具なんかはマズいだろ〜と思います。
その場に立ちっぱの作業現場なんかでは暖かくて重宝しましたが、あんなモン着て山登ったら汗だくからの汗冷え不可避です。
レーヨン系のアンダーシャツとかも普通に売ってますし、登山において安全性に難のあるアイテムが同じ店舗内で売ってるのはちょっと危ないと感じますね。
初心者が勘違いしてしまいがちな上記のようなアイテムとワークアイテムとを切り分ける意味では、
いっそのこときちんとトレッキングブランドとして区別してもらった方が安全かもしれません。

ランドレ

Akkie_Kumaさんコメントありがとうございます。

私、繊維素材加工の仕事してるのですが、この世界ってハンバーガー屋商売なんですよ。
ポテトもいかがですか？ってやつ。
利益率の高い商品と低い商品が混在していて、丸めて利益率設定となるんですね。
全部の商品に同じ粗利乗せると、手間暇掛かる商品はとんでもなく高い上代になって、大量仕入れした素材にロゴだけ入れたような商品はブランドイメージ損なう安い上代になってしまうのです。

結果、良い物で利益取れないから、仕方なしに只のTシャツが5000円とかになっちゃう。
なので、賢い消費者は利益率低いけど高性能安価な商品を専従メーカーの物を買いつつ、自身のリスクマネジメントの範疇で2軍物も活用するわけですね。

ここで心配なのが、その見分けがまだ出来ない入門者が手を出して「これでバッチリ」と勘違いして、それなりなレベルの山に体力任せで突っ込んで行く件。
日記本編に挙げた例は含みもあるんですよ。

この靴では登れないはまだマシ。
登れるけど下れないは最悪。

まぁ何でしょう…私の印象はワークマンは経験者向けですね。
初心者入門者は手を出さない方が良いと思います。