戸台河原登山道で、クマさんに出会った。
一度だけの出会いで何が判るのさ?と言われるだろうが、多少なりとも感じる所があるので記す。
クマは、その他の野生動物と同じく、人間と一定の間合いがあれば、動揺しないと思う。
動物の種類や個体の癖で、その間合いは異なるのだろうけど(例、雷鳥=近い ホシガラス=遠い)
クマの間合いがどれくらいか判らないが、先日の出会いは、あの個体の警戒間合いに入っていなかったのだろう。
20mほどの間合いだったが、はっきりと姿を確認できたので観察したが、こちらを見るものの落ち着いた様子で、ゆっくりと歩いて行った。
ヒグマなら、こちらは餌なので積極的に近寄ってくることもあるかもしれないが、ツキノワグマなら、子連れ、発情期などの神経質な状態でない限り、間合いを向こうから詰めてくる事は無いだろう。
クマ鈴やラジオの役割は、クマと人間が互いに気付かない内に警戒間合いに入らないように、クマにこちらの存在を気付かせる役割があるはずだ。
で、結論。
クマ鈴などの音は距離40m位まで届けば良いと思う。
(40mってのは先日の経験からの憶測。)
それ以上の距離で聞こえても、クマは動揺せず、逃げて行かないだろう。
また、視界が40m以上開けているのなら、クマ鈴は要らない。
ただし、周囲をしっかり観察出来ていればだが。
他のクマ避け手段で玩具火薬銃などの破裂音などあるが、撃たれた経験のあるクマ以外は、やはり間合いが取れていれば警戒しないはずなので、数十m進む毎に発砲しなければならない。
バカボンの本官じゃあるまいし、現実的でない。
あれは、何か気配を感じて不安になった時にスパイス的に使うのが効果あるのだろう。
何にせよ、山中では常に周囲に気を配り、迂闊な出会いを避けるのが得策。
登山道ですれ違いの為に、こちらが避けて待っていると、至近距離になって初めて、こちらの存在に気付き、ハッとした風に「あ、ありがとうございます。」なんて言うのは論外だろう。
心当たりのある方は、よく響く鈴を用意する事をオススメする。
追記 先日の出会いは、直前まで開けた河原を歩いていたので、鈴を鳴らしていなかった。
樹林帯に入ってもルーファイに集中していてクマ警戒に意識が行かず、鈴を鳴らさなかった。
また、急斜面登りなので足音も小さく、近い間合いまでクマに気付かれなかったのだろう。
クマにはまだ会っていません、幸いなことに。
人間に色々いるように、クマにも色々いると何かで読みました。
子供連れで神経質
まだ若くて好奇心旺盛
採餌中など、何かに気を取られ周囲を警戒していない
個体ごとの性格と、その時々の状況で反応は異なると思っています。
熊鈴は付けますが、ちょっとしたコブの手前とか、ヤブの手前とか先が見えないところでは、熊鈴では心もとなくて私は声を出します。私は「ヤッホー!」です。糞があればストックカンカンも。
そんなに危ない所はほとんど行きませんが、万が一にも会いたくないです😥
最近、バリ山or準バリ山が増えていたので、出逢いの予感がありましたが、ついにその時が!って感じでした。
向こうの様子は、全く意に介さずという感じでしたので、こちらも素知らぬ素振りで反応しなかったら、突然の出逢いは、それ以上の関係に発展する事もなく、互いに別れる結末に。
変に意識しないことが肝なのかと。
いつぞやネタで書いた、猟犬の鳴き声を発するキーホルダーが発売されましたし、購入を検討しています。
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