
気象庁の常時観測火山でありながら、穏やかなイメージの「栗駒山」。
どちらかと言えば火口のある岩手県側で呼んでいる「須川岳」の方が、火山の名前としてはなじむかも知れません。
昨年度の水蒸気噴火ハザードマップ作成に続き、今年度中の作成を予定している「マグマ噴火ハザードマップ」を検討している「栗駒山火山防災協議会ハザードマップ作業部会」が10月16日に開かれました。
過去1万年の間のマグマ噴火は、剣岳付近で少なくとも7回発生。(水蒸気噴火は12回発生)
マグマ自体が地表に噴出すると、降下火山灰や噴石、火砕流、火砕サージ、熔岩流、融雪型火山泥流などの現象が発生する恐れがある。(さらに、強酸性水の流下も)
想定されるマグマ噴火火口は、「剣岳火口」「剣岳南東火口」「剣岳北東火口」の3つの火口と小火口、熔岩噴出口、岩脈があり、「ゼッタ沢を含む直径900メートルの範囲内」とされ、水蒸噴火の想定範囲内に包含される形となっている。
※整備登山道でいうと、「須川コース」の地獄谷や昭和湖周辺となります。
まだ検討段階で、想定がすべての現象ではないと思いますが、作成と公表(周知)が待たれるところです。
【参考】
岩手県HP
栗駒山で水蒸気噴火が発生した場合のハザードマップ
http://www.pref.iwate.jp/anzenanshin/bosai/kazanbosai/055580.html
栗駒山登山者の皆さんへ
http://www.pref.iwate.jp/anzenanshin/bosai/kazanbosai/029490.html
気象庁HP
火山活動解説資料
http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/monthly_vact_vol.php?id=210
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