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山形県の最上町にあるJR陸羽東線堺田駅前に、太平洋と日本海の分水嶺があります。
この場所は奥羽山脈の中程に位置しますが、標高が338mと比較的低く、鉄道や水田があるくらいの平坦地なので、山の稜線や峠のような「分水嶺」と言うよりは、「分水界」と呼んだ方が馴染むかも知れません。
ちなみに今日は俳聖・松尾芭蕉の命日ですが、奥のほそ道で芭蕉が泊まった「封人の家」から歩くことが出来ます。
整備された水路からT字形に水が流れていきます。
東側の宮城県は、江合川と旧北上川を経て石巻の太平洋へ。
西側の山形県は、小国川、最上川を経て、酒田の日本海へ。
水は海から蒸発して雲になり、雨になって地上又は海域に降り、海洋と大気圏を何度も繰り返し循環していくのでしょう。
調べたところ、奥羽山脈で一番標高が低い分水嶺は、岩手県西和賀町湯田のJR北上線ゆだ高原駅から秋田県横手市の黒沢駅間にある、標高280m地点。堺田分水嶺と同様、低いところを狙って鉄道が敷かれ、風の通り道となっています。
また、青森県の南八甲田・駒ヶ峯(1,416m)山頂付近は、日本海(平川市)、太平洋(十和田市)の他に、陸奥湾(青森市)津軽海峡にも流れるという珍しい分水嶺となっています。
ちなみに、太平洋と日本海の分水嶺最高点は乗鞍岳(3,026m)とのこと。
さて、自宅の標高はというと大体40mで、使った水は綺麗に処理されて石巻の太平洋に流れているのでした。
※日記なのですが、次回候補を忘れないように予告。
・我が国の死者数と死亡原因(保健体育)
・蕎麦打ちと青葉直利庵(飲食)
・単独行とグループ山行(防災)
・機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(映画)
nobouです。初めまして。分水界のお話しに興味を覚えました。山口県の錦川上流部の宇佐川は、かつて日本海に注いでいた島根県・高津川の最上流部を河川争奪して瀬戸内海に流れるようになった川で、ここには谷中分水界と言う谷の中の分水界が存在します。最上流部付近では、浸食に伴う河川の奪い合いがあって、あっちに流れたりこっちに流れたりした歴史があるのかもしれませんネ。
分水界は人工的にも多く存在していますが、流域や水系の概念が無いとあまり意識されないようですね。
山頂の分水嶺は浸食されて、河川争奪がわかりやすのですが。
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