5月15日、午前中は天気が良さそうな予報につられて前日に駐車場で車中泊し、午前7時20分沼山峠から入山しました。
尾瀬沼まで登山道に雪はほとんど無く、乾いた木道を予定通りに気分良く歩けました。
元長蔵小屋から逆さ燧を楽しみ、岸辺で小休止。沼を周遊せず沼尻へ。沼尻小屋跡のトイレが使えなかったので、少し急いで白砂峠を抜け、見晴で昼休みしました。
好天に恵まれ気分を良くしていたこともあって、滅多に利用しない山小屋の食堂でカレーライスを注文。
小屋のトイレを借りた後、周辺を散策。
目当てだった少し雪の残った至仏山をたっぷり撮影した後、地図とニラメッコしてました。
当初、予報では昼過ぎから曇りでしたが予想外の晴天で、夕方まで青空が持ちそう。至仏山を拝んだらUターンするつもりでしたが、色気を出した夏靴は温泉小屋方向へ向かいます。12時20分見晴を出発。少し遅かったでしょうか。
少し暑いくらいの陽気に水が減っていきます。弥四郎小屋で汲んだ水に助けられました。温泉小屋からは滝を目指して下って行き、上り返して段吉新道の合流で大休止。ここで時計を見て過ちに気付きます。14時30分。「滝見の時間」を読み間違えました。遅くとも16時には御池の駐車場に着くつもりで出発していたのですが、ここからはどう見ても、バテた私の足では2時間半はかかります。
「休憩を入れたらそれ以上かかりそう・・・」
気がつけば30分ほど人の姿を見ていません。
最後に会ったのは三条の滝あたり。
「鈴は鳴らしてるけど大丈夫かな・・・」
気分的にも涼しくなったのでソソクサと出発します。疲れがたまったカラダは少しのアップダウンですぐに火照り、行動食と水は減ってザックは軽くなってるのにペースがあがりません。
気持ちばかり焦って転びそうになった所でようやく吊り橋に。そこから天神田代まで30分かかり、途中もシラビソ、トドマツ、ブナ、ダケカンバ、美しい木々に包まれた木道の脇で小振りなミズバショウが足を止めさせます。
ようやくノメリ田代へ16時30分頃着き、気がかりだった残雪は上田代へたどり着く手前まで有りませんでした。
ひと息入れて冷静になってみると、いくら尾瀬でも今の季節、18時近くまでは明るい、慌てて損した、そう思えました。
貸し切りの上田代に後ろ髪を引かれながら、姫田代へ木道を下りだしたそのとき、
「ガサガサガサガサッ!」
15メートルほど先で黒いモノが笹を派手に揺らして斜面を駆け上がってゆきます。
「うわっ」
思わず声が出ましたがカラダはこわばって動きません。「でたーっ!」と叫びそうになるのをやっと我慢して様子をうかがってみると、向こうもこちらを見ているようで動かない様子。
唸り声はあげてないようなので、祈る気持ちで鈴とストックを少し鳴らすと、また「ガサガサガサガサッ」とさらに駆け上がってくれました。
隠れずに、走らずに、鈴を鳴らしながら、慎重に歩き出しても今度は動き出す様子が無いので、ドキドキしながら姫田代まで通り抜けました。
そこから御池田代まで常にストックをカツカツ鳴らして「こんちはー」って山に挨拶しながら歩きました。
やっぱり鈴を付けていても出るときは出るんですね。
もっとも16時過ぎに人の少ないコースを歩いたのが良くないのですが・・・。
初めて熊と遭遇しましたがあの足の速さにはホントに驚きました。カメラで撮影しようなんて、私にはとても出来ませんでした。
御池の駐車場には17時過ぎに着きました。調子に乗りすぎたと反省しきりの帰路でした。
こんばんわ
尾瀬は熊が多いようですよね
何もなくて何よりです
我が家も昨年の秋、鳩待からアヤメ平までの間で、明らかに熊と思われる気配を感じました
湿原以外の場所では、尾瀬は熊除け鈴必須ですね
コメント有り難うございます。
レコ拝見しました。
私ビビリなもので基本スズは鳴らしてますが
木道やその脇に「落とし物」が無かったので
道中それほど心配していませんでした。
体長は頭から尻まで1mくらいでした。
時間が悪いのは分かってるのですが
「鈴を鳴らしていたから15m」だったのか
「鈴を鳴らしていたのに15m」なのか
今でも判断がつきません。
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