しばらく手入れをしていないマウンテンバイクを、買ったお店でオーバーホールしてもらった。
店の若いお兄さんに「これ、メイシャですね、すごい。」と言われたが、メイシャ(名車)?・・・と言われてもピンとこない。
23年ほど前に買ったARAYAのマウンテンバイクで、とにかく傷だらけ、でも本体フレームだけはしっかりしているようだ。
オーバーホールだけで3万円、その他部品代を見積もってもらい、ざっと5万円近くかかるらしい。
5万円出すなら買い替えるという手もある。
新車にすると如何程か尋ねてみると、店長さん曰く、10万ちょいでこれよりも高機能且つ軽いのがあると言う。
それはすごい、世の中の技術は日進月歩、昔とは比較にならない。
でも、合う部品がなくメンテナンス不可能という訳ではないので、迷いはなかった。
思えば23年間、苦楽を共にしてきた仲なのだ。
初乗りは街乗りだったが、段差でこけて身体左側面を擦り剥き眼鏡を壊した。
その後も前歯を破損したり、バイクに跳ね飛ばされたり、いろいろあった。
山では派手にこけたりすっ飛んだりでんぐり返ったり、生傷打撲は常に絶えず、肋骨にひびが入ったこともあった。
3,776メートルまで担ぎ上げ、駿河湾の波打ち際までビューン(そんなに楽なものではなかったが)と駆け下りたことは爽快だった。
その後、山でブレーキが効かないというコワーイめに遭い、山から遠のいた今は主に通勤車になっている。
ほんとに色々あったけどたいしたダメージは残らずに、お互い傷だらけになりながらも歳をとってきた。
5万円かかったって見捨てるわけにはいかないよ、まだまだいける、一生付き合っていけたらいいなと思う。
「アラちゃん、今日も出かけるよ。」
「へい、がってんだ!」
という感じで。
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