お盆の時期と重なって、全国各地で大雨が降っています。
皆、様々な予定を立てていたであろう中、
大雨によって中止や延期を余儀なくされたことでしょう。
私も、昨日から入山する予定だった山岳医療ボランティアの活動を、
中止せざるを得ませんでした。
一方、コロナ罹患者数は右肩上がりに増加しており、
居住自治体でも7/24までは県独自の警戒レベルが1だったのに、
昨日に最大の5まで跳ね上がり、過去最多の罹患者数となりました。
さて、今年のお盆は雨が降り続いたため人の動きが減ったと推測されます。
すなわち、コロナで最も警戒すべき「人の動向の抑制」が
気候条件によってなされたのではないかと言えます。
そこで、その推測に信憑性があるのかを検討するために、
簡単ではありますが2つの文献から調べてみました。
1つは、経産省が作成した「全産業供給指数の作成方法について」(2007)です。
リーマンショック前のものであり、古いデータではありますが
天候条件が動向の変化へ与える影響については大差ないと考えています。
もう1つは国交省の「平成30年観光白書」(2018)で、
天候による旅行計画への判断に与える様々な影響について、
東日本大震災や西日本豪雨などの災害を受けて分析したものです。
2文献から、「雨が降る日数が多いほど、
最高気温が25℃未満の日数が多いほど消費支出が減少」し、
自然災害が起きた後に約45%が予定していた旅行のキャンセル、
またはリスケジュールしたことがわかりました。
これは、連休は考慮されていないので、
お盆であれば更に影響が大きかったのではないかと考えられます。
然るべき場所に携帯電話の位置情報のデータが蓄積されているはずなので、
それを分析すれば完全な裏付けがなされるのではないでしょうか。
今回の豪雨でも既に甚大な被害が出ています。亡くなられた方もおられ、
心が痛むばかりです。
その一方で、結果的に人の動きが抑制されたというのも
また事実なのかもしれません。
抑制を過ぎて制限を強いられている人もたくさんいるので、
総体的に見れば良いとは言えないと思いますが、
もし今回のお盆期間が快晴続きで人の動向が抑制されなかったらと考えますと、
身震いがする思いです。
今日は表に出ることなく、自宅内にて自身のための経済的、
文化的活動に徹することしています。
【参考文献】
経済産業省 平成19(2007)年 全産業供給指数の作成方法について
https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/bunseki/pdf/h19/h4a0803j3.pdf
国土交通省 平成30年観光白書 第2部
https://www.mlit.go.jp/common/001294468.pdf
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